【母乳育児を失敗しないために】保健師が教える病院選びと必要な5つのこと

母乳が赤ちゃんに与えてくれる様々なメリット

「母乳で赤ちゃんを育てたい!」と考えて、妊娠中から積極的に情報を集めている方が、
この数年本当に増えてきているようです。
保健師として多くの妊婦さんのお話をうかがうのですが、
母乳育児についての相談を受けることがとても増えてきました。

prof05_金子右配置母乳育児のメリットとしては

  1. 消化吸収されやすい
  2. 病気にかかりにくくなる
  3. あごの力がつく
  4. 新生児突然死症候群のリスクを減らす

・・・などがあります。


それだけでなく、経済的であることや、利便性など、

母乳育児にはたくさんのメリットがあります。

けれど、

母乳育児をスムーズにスタートするためには、
赤ちゃんが生まれた直後からの関わり方がとても大切

になります。
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母乳育児のスタートに必要なこと

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1. 母子同室

母子同室とは、ずっと同じお部屋で過ごすスタイルのことです。
(出産後、赤ちゃんは新生児室・ママは病室・・・という過ごし方もあります。)
母乳育児をするうえでもっとも大切なのは、ママが赤ちゃんの要求にすぐに答えて上げること。
新生児は、30分・1時間おきなどの短いサイクルで、におっぱいを吸いたがることも珍しくありません。
泣きだしてからママが側に来るまでに時間がかかると、泣くことで疲れてしまったり、
逆に泣きすぎて上手におっぱいが吸えなくなってしまうこともあります。赤ちゃんがおっぱいを飲みたいタイミングで授乳してあげることがとても重要なのです。
また、病院で赤ちゃんと一緒の生活に慣れておくと、退院してからもスムーズに母乳育児が行えます。

2. 夜間授乳

出産するまで母乳が出なかったママの体。
出産してからの数日で、不思議と母乳が湧き出てきます。その

母乳が作られるのは『夜中』


そのため、生まれてすぐの赤ちゃんは、最初の3日間は特に『夜通しの授乳』を要求することが多くなります。
どうすれば母乳が作られるのか、赤ちゃんは本能的に知っているんですね。

3. 適切な授乳指導

生まれたての赤ちゃんが上手におっぱいに吸い付いてくれて、
ママは微笑みながらそれを眺める・・・というのは、実はかなり難しいもの。
赤ちゃんも上手におっぱいに吸い付けなかったり、泣いてしまったり、眠ってしまって起きなかったり。
ママも、うまく赤ちゃんの口におっぱいを含ませて、ちょうど良いポジションで抱っこするために汗だく。
最初はこのような感じで母乳育児がスタートします。

抱き方が安定しなかったり、おっぱいを浅く吸われてしまうと、
おっぱいが傷ついてしまったり、赤ちゃんも上手におっぱいを飲めなくなってしまいます。

それを防ぐためには、授乳についてしっかりと知識を持った助産師さん・看護師さんの指導がとても大切です。
特に産後すぐは、授乳のたびに指導をしてもらう必要があります。

4. ミルクや糖水を安易に飲ませない

赤ちゃんが生まれてから母乳がよくではじめるまで、通常は2~3日かかります。
そのため、

赤ちゃんは2~3日分の栄養をきちんともって生まれてきます。

けれど、母乳育児にあまり積極的でない病院で出産してしまうと、

当然のように赤ちゃんにミルクや砂糖水を足してしまう傾向があります。

赤ちゃんにとっては、必死にママのおっぱいの吸い方を習得している最中です。
この期間に、哺乳瓶を与えられることで、赤ちゃんはとても混乱してしまうのです。
そのため、ママのおっぱいを吸わなくなってしまう赤ちゃんもいるほどです。

5. カンガルーケア

カンガルーケアとは、生まれてすぐの赤ちゃんをお母さんの胸の上に置くことです。
その際、おっぱいを吸ってもらうことで、その後の母乳育児がスムーズに進むといわれています。

赤ちゃんに優しい病院(BFH)を探しましょう!

BFHとは、「Baby Friendly Hospital」の略称です。
つまり、「赤ちゃんにやさしい病院」ということ。
WHO(世界保健機構)/ユニセフによって認定されている病院で、日本全国に68の施設があります。
これらの病院は、WHO/ユニセフによって提唱されている、母乳育児を成功させるための10か条をきちんと守っている病院です。
もし通える範囲内に認定を受けている病院があれば、安心して母乳育児のスタートを切ることができると思います。
これらの病院は、「日本母乳の会」のリストから、病院を調べることが出来ます。
BFH認定施設所在地
また、

このリストに載っていなくても、母乳育児を積極的に進めている病院は沢山あります。

もしリストに出産を希望する病院の名前がなくても、

妊婦健診の際に、医師や助産師さんに上でご紹介した
【母乳育児のスタートに必要なこと】1~5が可能かどうかを聞いてみてくださいね。

もし病院の方針が母乳育児に対して消極的なようでしたら、早めに転院をするのも方法の1つです。
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ABOUTこの記事をかいた人

保健師ライター 金子奈菜絵

大学病院の小児科で新生児室・私立総合病院の産婦人科で長年看護師として従事してきました。 現在は保健師として、育児相談のアドバイスや赤ちゃんの健康チェックなど、地域の子育て支援事業に参加しています。生後1か月健診~3歳6か月健診の健診も担当しています。男の子を2人育てるワーキングマザーです。