妊娠中は気を付けて!早産予防にもなるデリケートゾーンの拭き方・洗い方と体調管理

執筆者:菅ゆみ

トイレやお風呂でのルールを再確認しましょう

突然ですが、みなさんはトイレで正しい拭き方をしていますか?
また、お風呂でのデリケートゾーンの洗い方を間違ったりしていませんか?
膣内を正常な状態に保つことも、大切な早産予防の一つなのです。

デリケートゾーンに不快感(かゆみなど)を感じている妊婦さんにも、参考にしていただきたい内容です。

お風呂での洗い方

お風呂
お風呂では石鹸で体を洗うと思いますが、デリケートゾーンも石鹸で洗っていませんか?

もともと膣内にはデーデルライン桿菌という細菌感染を防いでくれる大切な菌がいます。
デーデルライン桿菌により膣内は酸性に保たれているのですが、実は石鹸の多くはアルカリ性。
アルカリ性の石鹸で洗ってしまうと、この大切な菌まで退治してしまい、膣の自浄作用が低下してしまいます。
そのためカンジダ菌などの膣炎を引き起こしかねません。
お湯で丁寧に洗ってあげるだけで大丈夫ですが、臭いや汚れがどうしても気になるという方は専用の石鹸もあるようです。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、『知らなかった』という方は正しい方法を身につけましょう。

編集部よりコメントと注意喚起

014ナースだめ
妊娠中は分泌物が多く出たり、ホルモンバランスの変化やカンジタなどにより、多くの方がデリケートゾーンに不快感を感じます。

かゆみや匂いなど気になっても、自己流で解決するのは危険です。

美容系の大手サイトでも「デリケートゾーン用の石鹸」を紹介しています。
「デリケートゾーン用の石鹸」として紹介されているもののなかには、ラブコスメと呼ばれるジャンルのものも多く存在します。
妊娠前の方には良いかもしれませんが、これらは妊娠中のデリケートゾーンの不快感を改善するための商品ではありません。
これとは別に、産婦人科や薬局でデリケートゾーンに使える石けんが売られています。
医師と相談の上、利用してください。
また、酷いかゆみで悩んでいる方は、産科に相談しましょう。
ご存知の方も多いかと思いますが、

妊娠後期のカンジタは、産道を通る際に赤ちゃんの口の中や身体に菌が付着するケースもあります。

恥ずかしがらずに相談してくださいね。

デリケートゾーンの正しい拭き方

トイレの拭き方
ご存知だとは思いますが、正しい拭き方は、“前から後ろへ、一方向に拭く”です。
これは大でも小でも同じです。
雑菌が尿道や膣に入ったら、膀胱炎や膣炎の原因になります。
また便に含まれる大腸菌は、トイレットペーパーを軽々通過するのも有名な話…。
もしもしている方がいるなら危険なので、
おしりを拭いたトイレットペーパーを折りたたんで、お小水後のデリケートゾーンを拭くのもやめましょう。

執筆者の体験談

私が切迫早産で入院した理由は、おりものの異常と張りが多くなったからでした。
処置は消毒と膣錠の投薬。
薬をやめると数日後また異常が現れる…ということを繰り返していました。
『自分だけなぜ治らないのだろう…』入院中はとにかく不安で、情けなくて…。
よくこっそり泣いていました。
先生(30代)も不思議そうにしてらっしゃいました。
ある日『トイレはきちんと前から後ろに拭いてるよね』と先生。
大変恥ずかしながら『そんなルールがあったのか!』と衝撃でした。
排泄物は雑菌の温床。
陰部に間違って入ってしまったら…。
(以前の私は気にもしていませんでしたが)誰がどう考えてもいいわけがありませんね…。
その日から前から後ろのルールを、とにかく気をつけました。
そして、おりものの異常が治らないことでいろいろ調べてみると、私はもう一つNG行動をとっていました。
“デリケートゾーンを石鹸で洗ってはいけない”でした。
結果的に、上の二つを注意しても私のおりものの異常はしっかり治りませんでした。
もともとの体質だったのか、まだまだ何かしらのNG行動を取っているのかは不明です。
ですが切迫早産をきっかけに、正しい方法を身につけられたことはよかったと思っています。

体調管理に気を付けて!免疫の下がる妊娠期にこそ気を付けたいこと

041ナース体調不良
妊娠中は免疫が下がるものです。
もし免疫力が高いと、せっかく授かった赤ちゃんも”異物”とみなし攻撃してしまう可能性があるのだそうです。
これでは流産や早産になってしまいますね。
ですが、免疫力が低いと風邪やインフルエンザ、その他の感染症、カンジダなどの膣炎にもなりやすくなってしまいます。
だからこそ、いつも以上に体調管理には気を付けたいですね!

妊娠中に飲める薬

妊娠中に飲める薬は限られますし、飲めても赤ちゃんに影響がでないような弱い薬になってしまいます。
また風邪を引いて、咳がでるとお腹に力が入り早産の危険が増すそうです。
すべての方に当てはまるわけではないようですが、気をつけたい点です。

家族で気を付けたい基本的なこと

家に帰ったら手洗いうがいを怠らない、バランスのよい食事を摂る、早寝早起きをするなど、妊娠中は特に心がけましょう。
また、免疫細胞の70%は腸内で作られているそうです。
ストレスと便を溜めない、善玉菌を増やす発酵食品などをよく食べるなど、腸内環境を整えることも是非意識してみてください。
ご自身で始めやすい体調管理から行ってくださいね!

執筆者の体験談

■風邪予防に蜂蜜生姜湯
私は、生姜をスライスし、蜂蜜に漬け込み、お湯で割った、自家製の”蜂蜜生姜湯”を毎日飲んでいました。
風邪知らず!とまではいきませんでしたが、体も温まり美味しいので続けやすかったです。
毎日2~3杯、息子と一緒に飲んでいました。
(カビが生えやすくなるので、スライスした生姜は少し乾燥させて使いました。
※乳児期(1歳未満)の赤ちゃんに蜂蜜を与えると、ボツリヌス中毒をおこす危険性がありますが、妊娠中の赤ちゃんは母体を介して摂取するため問題ないそうです)

■頭痛・便秘予防にコーヒー
もともとコーヒーを飲まないタイプでしたが、頭痛と便秘回避のため鎮痛剤と下剤の代わりに妊娠中は1日1杯のコーヒーを飲みました。
牛乳をレンジで温め、砂糖とインスタントコーヒーを入れて作ったものです。
※鎮痛剤として飲む場合は砂糖を入れるのがポイントです。
コーヒーには、腸の動きを活発に促す性質がありますが、効果は弱いため効き目があるかどうかは体質にもよります。
また、妊娠中のカフェインは1日1杯程度という摂取制限もありますので、試される方はお医者さんに相談してみてください。

■こむら返りに水分
一時期こむら返りが増えていたので、水を多く飲むようにしました。
するとこむら返りが格段に減りました。

まとめ

大きなトラブルがなく過ごしていらっしゃる方や切迫早産で今も悩んでいる方などいろんな方がいらっしゃると思います。
妊娠当時は切迫早産で相当悩みました。
『どうして自分だけ治らないの?』入院中は暗く不満な気持ちが支配していました。
そんな時、友人から『妊娠8週で稽留流産になった』と連絡がありました。
数週間前には妊娠の知らせをくれ『おめでとう』と喜んだのに…。

当然ながら友人は精神的にまいっていました。
『自分には赤ちゃんがいてくれるじゃないか』そう思うと、自分は何て贅沢なことを言っていたのかに気付きました。

妊娠・出産・育児をすると、それまで知らなかったことをたくさん知り、人生の経験値がグッと上がったような気がしますね。
「妊娠すると自分の身体と向き合う時間になるよ」と、初めての妊娠の際に看護師さんがおっしゃっていました。
全くその通りでした。

妊娠は、いつもより自分の身体を大切にしようと心がけ、どんどん変わっていく身体を受け入れる時間です。

つわりや体型の変化、切迫早産…。
時々、心がついていかないこともあります。
ですがこの一つ一つを何とか乗り越え、母親としての自覚と強さが少しずつ身についた気がしています。

切迫早産で悩んでいる方もそうでない方も、どうか頑張ってください。
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ABOUTこの記事をかいた人

管ゆみ

料理と育児のコラムを発信するママライターです。大学で演劇を専攻し、卒業後は小さな舞台を中心に活動していた元舞台女優です。昼はコールセンター・夜は劇団の研究所という生活を送っていました。切迫早産で長期入院を経験しながら、息子と娘をそれぞれ20代後半で出産。現在は、舞台からwebへと表現の場を移し、役立つ話題をお届けしたいと思っています。山口県出身・東京で活動、現在は北海道で暮らしています。