ハイハイできない子どもが急増中!?ハイハイが子どもにとって重要な5つの理由

執筆者:上野まこ

あなたのお子さんは、ハイハイしてますか?

保育士・幼稚園教諭を経て、おもちゃコンサルタントになったため
仕事柄、多くのお母さんからお話を伺う機会があるので、いろいろな質問を受けます。
ここ5年ほどで目立って増えてきたのがハイハイについてのお悩み相談です。
成長過程においては、寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、歩行など、順を追った成長が理想的です。

子どもの成長には「~すべき」という考え方はできるだけ持ち出したくないものです。
しかし、人間の基礎力の基礎を育むために、本音をいってしまえばどの段階も経験して成長してもらいたいのです。

最近はハイハイをせず、つかまり立ちから歩行へと、一段飛ばしに成長する子どもが増えてきています。
その事実をご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
ハイハイは子どもの基礎力を養ううえでとても大切な過程です!
できるだけ経験させてあげたいものです。

ハイハイが重要である5つの理由

1.全身の筋肉を強化

人間のように脳が発達し頭の比重が重い生き物にとっては、実はハイハイこそ最も負荷のかかる姿勢です。
(二足歩行では、頭の重さは垂直に体にかかり、首から下の体が支えるからです。)
ハイハイでは、頭の重みを首・肩・背筋・腹筋によって支えます。
ハイハイの動きに伴って、手足の筋肉も鍛えられるのです。
つまり、ハイハイは全身運動です。
私たちが生きる上で重要な背筋、腹筋、腕、足など、全身の筋力を育てます。
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2. 協応動作の基礎作り

緊張した人は、右手と右足、左手と左足が同時に出てしまい、うまく歩けない場合があると思います。
人は歩行する際、右手と左足、左手と右足など、二つの力を同時に使ってバランスをとっています。
その基礎はハイハイで前進する際に、左右の手足を動かすことで養われます。
このように同時に2つの力を使うことを『協応』というのですが、協応動作は子どもにとって、とても難易度の高いものです。
一方で、重要なものでもあります。
例えば、左手で机の縁につかまりながら、右手で高いところにあるおもちゃをつかむ、なども協応動作です。
私たちの生活は、協応動作から成り立っています。
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3. バランス感覚・反射神経の基礎作り

ハイハイは、足の親指の付け根に力を入れ、床を蹴るように進みます。
この運動は、立ち上がり歩行するために必要な、踏ん張る力をつける上で非常に重要です。
私たち大人も歩行する際には、足の親指とその付け根に力がはいっているのです。
(この筋力が衰える老齢期には、歩行中にバランスを崩し、思わぬ転倒をする方が増えるのです。)
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4.足の指をつかう、手を使う

足や手は脳と密接な関係があるといわれています。
ハイハイで動かすことで脳を刺激し、運動機能だけでなく高位機能の基礎力も高めます。
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5.体幹筋肉・体力の増進

上でふれたようにハイハイは全身運動です。
体幹(インナーマッスル)を鍛えることで成長しても転びにくい体、疲れにくい体の基礎ができます。

二足歩行は努力の賜物

寝転んだ状態の赤ちゃんが一年余りで立ち上がり、歩行を始めるということ。
私たち大人にとっては当たり前のことなので、簡単なことのように思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、人間の頭はとても重いもので、それを持ち上げるのは大変なことなのです。
特に赤ちゃんは、体のバランスをみてもわかるように、胴体に対して頭の比重が大きくなっています。
その頭を支えて2本の足で立ち、そして歩くという過程には、十分な筋肉の発達とバランス感覚の発達が不可欠なのです。
もちろん、ハイハイなしでも歩き始める子はいます。
けれど、長い目で見たとき、【体の基礎力を養う】というポイントに重きをおけば、できる限りハイハイ期を体験させてあげたいのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

保育士・幼稚園教諭・おもちゃコンサルタント 上野まこ

保育士と幼稚園教諭、おもちゃコンサルタントの資格を持つベテラン保育士のライターです。公立保育園で勤務を経て、フリーランスで子育て講座やおもちゃ講座の講師、市の発行する子育て広報誌にコラムを載せてきました。現在は、幼稚園や保育園へ定期的に足を運び、あそびと造形の講師のほか、お母さんたちの相談役として、育児の不安やストレスに耳を傾け、子どもとのかかわり方をアドバイスしています。宮城県に住んでいます。