子供を食物アレルギーにさせたくない!保健師が教える防ぎ方や遺伝について

執筆者:pro金子金子奈菜絵

両親がアレルギーでない場合の、離乳食の進め方とは?

ママやパパが小麦や卵、牛乳アレルギーがないという理由で、うちの子は大丈夫と思っていませんか?
離乳食を始めると、気になり始めるのが食物アレルギーですね。
離乳食の本をめくると、アレルギーを引き起こさないための試みも書かれています。
例えば、小麦粉や卵などは、アレルギーではないか様子を見ながら少しずつ
という食べさせ方です。
保健師として離乳食のご相談を受けていても、
「うちは両親ともに何のアレルギーもないので、大丈夫だと思います。」
とおっしゃるママさんは多いですね。

けれど、食物アレルギーは誰にでも起こります。

食物アレルギーの正しい情報をしっかり知っておいて欲しいと思います。

食物アレルギーは遺伝しない!

子ども赤ちゃん (193)
実は、食物アレルギーそのものは遺伝しません。
(知らない方も多いので、ビックリされる事実です。)
ママが小さい頃卵アレルギーだったから、子どももダメ!
と思っていませんか?
兄弟姉妹が牛乳アレルギーだったからこの子も!!と思うのは間違いです。

しかし、病院や保健所で相談すると、必ず「親や兄弟にアレルギーを持つ子はいますか?」と質問されます。
それはなぜでしょうか?

遺伝するのは、「アレルギーを起こしやすい体質」

実は、遺伝するのは食物アレルギーそのものではなく、アレルギーを起こしやすい体質です。
もともとアレルギーを起こしやすい体質であれば、体調や環境が引き金となって、アレルギーを起こしやすくなってしまうのです。
実は両親に小さい頃アレルギーがあったり、肌荒れしやすかったりという場合もあると思います。
それは、食物アレルギーを起こしやすい体質を受け継いでいるかもしれません。

最近では、肌荒れとアレルギー発症の関係も注目を集めています。
ロンドン大学のギデオン・ラック博士の研究によれば、

  • 口からアレルゲンとなる食品を取り入れた場合は有害なものと認識されづらいこと
  • 傷ついた皮膚から、アレルゲンを取り入れた場合はアレルギーとなりやすいということ

でした。

イギリスでは乳児湿疹対策として、一時期ピーナッツオイルを使っている家庭が多かったようです。
その結果、ナッツアレルギーの子どもが増えました。

肌が荒れたところより取り込まれた場合、身体はその物質を、自分に外のあるものだと認識してしまうようです。

また、肌が荒れていると、そこから空気中に漂っている食物が肌にくっつきます。
次にその食品を食べた時にアレルギーが起きてしまう・・・という説です。
赤ちゃんの肌があれたら、植物由来のアレルギーではなくワセリンのようなもので、保湿をして治してあげてください。
実は関係なく思えることこそが、アレルギー予防に大切ということになります。

アレルギーを起こしやすい食品は慎重に

離乳食
食物アレルギーは、遺伝と関係なく発生する!ということはおわかりいただけましたでしょうか。
パパ・ママ・お兄ちゃんやお姉ちゃんにアレルギーがなくても、アレルギーを起こしやすい食品を初めて試すときは、注意する必要があります。

アレルギーを起こしやすい食べ物

  • 牛乳
  • 小麦粉
  • 青魚
  • エビ・カニ
  • 蕎麦・ピーナッツ
蕎麦・ピーナッツは、呼吸困難など思いアレルギー症状が出る可能性があります。
そのため、2~3歳まで食べさせない方が良いとも言われています。

また、エビアレルギーのある人の7割近くがカニアレルギーがあることもわかっています。
エビで症状がでたら、カニも当面は見合わせた方がよいでしょう。
(赤ちゃんにカニを食べさせる機会はそこまで多くないと思います。)

これらの食べものは、やはり1口からスタートし、食べさせ終わってから数時間は機嫌や発疹が出ないかどうかをよく観察します。
休日や夕方~夜に食べさせてしまうと、万が一症状が出ても小児科にかかれません。
必ず「平日の午前中・日中(病院が開いている時間帯)」に食べさせるようにしてくださいね。

自己判断で食品を除去しない

保健師 (32)
アレルギーが心配だからと、小麦や卵などを1歳過ぎまで食べさせないのはNGです。
逆に食物アレルギーを起こしやすくなってしまうことがわかっています。
離乳食を始める頃から、段階や量を守って、少量ずつ食べさせていくことが大切です。

まとめ

食物アレルギーは、慎重にしすぎても、大胆になりすぎても発症のリスクが高まってしまいます。
面倒に思えても、食べさせる順序や量を守ることが何より大切です。
特に下のお子さんは、上のお子さんがいるから大丈夫だし、気づいたら上の子のご飯も食べていた!という事態になりがちです。
けれど、兄弟であっても体質は違います。
フリージングやベビーフードも上手に使いながら、赤ちゃんペースでゆっくり進めてあげてくださいね。

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執筆:pro金子金子奈菜絵

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ABOUTこの記事をかいた人

保健師ライター 金子奈菜絵

大学病院の小児科で新生児室・私立総合病院の産婦人科で長年看護師として従事してきました。 現在は保健師として、育児相談のアドバイスや赤ちゃんの健康チェックなど、地域の子育て支援事業に参加しています。生後1か月健診~3歳6か月健診の健診も担当しています。男の子を2人育てるワーキングマザーです。