産後の脱け毛が酷くてハゲそう!保健師が教える産後脱毛の原因と対策

執筆者:金子奈菜絵

産後脱毛は産後6カ月の過ごし方がカギ!

産後お風呂に入ると、排水溝いっぱいに自分の髪の毛があって驚くことがあります。
これはほとんどのママが産後に通る道「産後脱毛」です。
産後脱毛には、産後の6ヶ月の過ごし方が大きく関わっていることをご存知でしょうか?

産後脱毛が起こる原因

保健師 (39)
まず最初に、産後脱毛が起こるメカニズムを簡単に説明します。
女性ホルモンには、プロゲステロンとエストロゲンという2種類があります。
妊娠前は、プロゲステロンとエストロゲンが交互に増える状態です。
この女性ホルモンであるエストロゲンには、毛髪を育てる役割があります。

妊娠中はエストロゲンも増えているため、毛髪が抜けにくく、一時的に髪の毛が増えている状態になります。
そして出産をすると、女性ホルモンが一気に減少し、今まで抜けていなかった髪の毛が同時に抜け始めてしまうのです。
つまり、妊娠中に増えていた髪の毛が、一気に抜け落ちている状態です。
これが「産後脱毛」のメカニズムです。

いつから始まる?いつまで続く?

ママ悩む考える
産後脱毛は、産後2~4カ月頃に始まり、1~1年半で元に戻ると言われています。

高齢出産で体力の消耗が激しかったり、育児ストレスが強いと、戻るのに時間がかかることもあります。

授乳をしていると脱毛しやすいって本当?

KNSL室内 (39)
授乳をしていると、赤ちゃんに栄養が取られるから脱毛しやすいという噂もあるようです。
しかし、実際はそんなことはありません。
産後脱毛の最大の原因は、ホルモンバランスの変化です。
これは、授乳をしていてもミルクをあげていても同じです。

産後脱毛を防ぐには?

保健師 (25)
出産は、身体全体に大きなダメージとなります。
赤ちゃんを産みだすだけでなく、内臓(胎盤)が剥がれ落ちるほどのダメージは、時として『交通事故』にも例えられるほどです。
産後脱毛を防ぐには、ホルモンバランスの乱れを最小限にすることが大切です。

1.生活のポイント

  1. 「床上げ」は死守!
    一番大事なのは、「床上げ」を守りましょう、ということです。
    産後の体調には個人差があり、身軽に動ける人から、寝たきりに近い状態になる人もいます。
    しかし、比較的元気な人であっても、身体は大きなダメージを受けています。
    いわゆる「床上げ」までの産後1ヶ月間は、最低限の育児以外は体を休めるようにしましょう。

  2. 睡眠は細切れでもトータルの時間を長くしよう
    特に産後6カ月は、身体が妊娠前の状態まで戻ろうとする過渡期です。
    生後6カ月頃の赤ちゃんは、まだ夜中に目を覚ます回数が多いのが普通です。
    疲れたら休む、赤ちゃんとお昼寝するというのは基本中の基本になります。

  3. 6カ月までは家事もペースダウンしよう
    家事も、完璧にやろうとする必要はまったくありません。
    まだ離乳食も始まらない時期ですから、ママの食事は作り置きのスープや前の晩の残りを上手に活用してください。
    夕食作りも、疲れてしまったら宅配サービスや出前もOKです!
    「1日中家にいるのに、ご飯も作れない・・・。」なんて罪悪感を持つ必要は全くありません。

    むしろ、夜勤ありのフルタイムワークをしているのですから、疲れて当然なのです。
    昼は昨晩ののこりのおかず、夜は出前、掃除はなし!という日があるのが普通と思ってください。
    6カ月を過ぎて離乳食が始まると、キッチンに立つ時間も増えます。
    ハイハイで家中を動き回るようになれば、お掃除の回数も必然的に増えてきます。
    そんな時期がくるまでは、しっかり体を休めて体力をつけておきましょう!

  4. 育児ストレスは定期的な外出で上手に吐き出そう!
    ストレスはホルモンバランスを乱します。
    育児のストレスはなかなか周囲に理解されにくいものです。
    まだ会話も出来ない赤ちゃんと1日中家にいては、息が詰まるのも仕方ありません。
    そんな時は、お家の近くの児童館について調べてみましょう。
    0歳クラス(低月齢)でしたら、生後3カ月を過ぎた頃から通う赤ちゃんが増え始めます。

    まだ小さいから、赤ちゃんにはわからないんじゃない?と思うかもしれませんね。
    けれど、児童館に行くことで、ママ友達が出来たり、保健師や相談員と話をすることができます。
    赤ちゃんと一緒にいると、育児や家事で出かけるタイミングを逃してしまい、1日どこへもでかけずに終わってしまうこともありますよね。
    児童館の乳幼児クラスなら、毎週〇曜日の〇時と開催日時が決まっているので、外出のきっかけになりやすいのも良い点です。
    行くときは面倒だったけど、帰ってきたらなんだかスッキリした!という経験が出来るのではないでしょうか。
    児童館以外にも、ベビースイミングやベビーヨガ、子連れカフェなど、有料ですが赤ちゃんと出かけられる施設は沢山あります。
    施設選びのポイントは、毎週や隔週など、同じ時間帯にプログラムがあることです。

ママ子ども

2.食生活のポイント

食生活は、体作りの基本です。
ポイントだけしっかり押さえておきましょう。

  1. 和食が一番!
    和食食生活は、バランスの取れた和食がベストです。
    髪のため・母乳のため・産後ダイエット・・・すべてにおいて和食が理想的です。
    特に意識したいのが、タンパク質とミネラルです。
    タンパク質とは、肉・魚・豆腐のことです。
    面倒だから、とおにぎりやパンで食事を済ませるのではなく、おかずをしっかりと食べるようにしましょう。
    ミネラルは、海草類に含まれています。
    わかめ、ひじき、海苔は保存もきくので、ひじきの煮物やわかめの酢の物は多めに作って、昼食にも活用すると便利です。

  2. 豆腐と1日1個の卵を食べよう
    豆腐は女性ホルモンの元になる、というのはよく知られています。
    豆腐の原料である大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンを増やしてくれます。
    豆腐だけでなく、納豆や湯葉などもお勧め食材です。
    また、卵にも、良質のたんぱく質や栄養素がたくさん入っています。
    朝食に卵焼きやスクランブルエッグ、目玉焼きなどで取り入れると食べやすいと思います。
    朝の調理が面倒な場合は、レンジで目玉焼きが作れる器具も100円均一などで売られています。
    調理時短グッズは、今後の育児にも大活躍なはずですので、探してみてくださいね。

  3. 黒い食べ物を意識しよう
    ひじきの煮物
    東洋医学的には、産後の脱毛や髪のパサつきは、「腎虚」と呼ばれます。
    産後は、腎を補う食材を意識して食べることが薦められています。
    腎を補う食材とは、黒い食べ物や海産物のことです。
    例えば、黒ゴマ・きくらげ・黒豆・海苔・うなぎなどです。
    おやつにはブルーベリーやナッツがおすすめです。

産後脱毛と間違えやすい病気

産後脱毛は、正式には「分娩後脱毛症」「産後脱毛症」と呼ばれます。
しかし、産後脱毛自体は病気ではありません。

産後脱毛と同時期に起こりやすいものとして、育児ストレスなどが原因の「円形脱毛症」があります。

産後脱毛は、髪の毛の抜けている部分とそうでない部分の境目がはっきりしません。
しかし「円形脱毛症」は、名前の通り、丸く毛が抜けて皮膚が見えている状態です。
外から見えにくい後頭部や髪の毛の内側にできることもあるので、久しぶりに鏡でよく見てみたら見つかったというケースも多くあります。

円形脱毛症が見つかったら

円形脱毛症が見つかったら、皮膚科を受診しましょう。
内服薬や塗り薬、光線を当てる治療法などで、平均的に半年~1年ほどで治癒することが多いようです。

また、原因となるストレスを解消することも大切です。

育児そのものがストレスである場合は、一時保育を利用して気分転換したり、パートナーや家族の協力をお願いしましょう。
短時間でも体を動かしたり、汗をかくことでスッキリすることもあります。
ウォーキングも、お金がかからず気分転換が出来る良い方法です。
ウィンドウショッピングをしながら1人でお茶をするだけで、ストレスが軽くなるという人も多いものです。

産後脱毛の記事のまとめ

産後脱毛は、ごっそり抜ける髪の毛が、頑張る産後ママに大きなショックを与えてしまいますね。
脱毛をゼロにすることは出来ませんが、生活の工夫で緩和することはできます。
今回お伝えした体を労わる方法は、産後脱毛だけでなく、産後うつや腰痛、産後太りなど、様々な産後トラブルの予防も兼ねています。

「赤ちゃんを産んだら、6カ月はお休み期間」を忘れずに、赤ちゃんとの日々を過ごしてくださいね。

悩んだら育毛剤を利用するのも一つの手です。
おすすめは無添加の育毛剤マイナチュレです。
公式サイト:マイナチュレ

執筆:金子奈菜絵
金子奈菜絵

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保健師ライター 金子奈菜絵

大学病院の小児科で新生児室・私立総合病院の産婦人科で長年看護師として従事してきました。 現在は保健師として、育児相談のアドバイスや赤ちゃんの健康チェックなど、地域の子育て支援事業に参加しています。生後1か月健診~3歳6か月健診の健診も担当しています。男の子を2人育てるワーキングマザーです。