保健師
そこで、陥没乳頭を克服し、頑張って完全母乳の育児をしたいと考えているママも多いかもしれません。
おっぱいの吸い口である乳頭が陥没しているため、子どもが吸おうとしても吸い付けなかったり、母乳が絞り出されなかったりします。
陥没乳頭の授乳は大変。でも、希望は捨てないで!
出産する産婦人科によっては、産前産後問わず陥没乳頭の改善方法を教えてくれないところもあります。
こういう場合は、自分自身でなにか行動を起こさないと、いつまで経っても出ないままで終わってしまいます。
保健師
今回はどうしたら子どもが吸い付ける乳頭になるのかという観点から、陥没乳頭の改善方法をご紹介しています。
母乳育児を楽しみたいなら、下にご紹介していることから試してみてはいかがでしょうか?
試してみたい4つの改善策
保健師
- タオルで胸を温めながら乳首のマッサージをすること。(少し痛いです。マッサージする時間は約30分)
- 子どもがどれほど母乳を吸っている、飲む前・飲んだ後の体重を比較すること
- 全力で励まし、陥没乳頭で苦しむママの頑張りを認めてくれること
- 産後、授乳がうまくできず、不安で大変な気持ちを全部受け入れてくれること
これは、どの助産師さんにも共通していることです。
しかし、考え方や費用はそれぞれ異なります。
マッサージは施術後に楽になる、あるいは陥没がでてきたなど、即効性のあるものではありません。
次回の施術を目標に、日々さぼらずに搾乳することが大事です。
1人だとどうしてもしんどくなってしまうので、助産師さんとのやり取りを心の支えにしてもいいかもしれません。
先輩ママの体験
利用した訪問助産師さんは初診料5000円、再診料4500円でした。
うまれて間もない子どもを連れて、乗り物に乗るなどの移動をするのは、気が引ける方も多いと思います。私はそのため最初は訪問助産師という選択をしました。
母乳外来:
私の行った母乳外来では、直母(乳房から直接母乳をあたえること)を勧められました。
結果的に、私にはこのやり方が一番合っていました。(紹介された器具の相性も良かったというのもあります)
母乳外来の診察料は2500円でした。だいたい2週間ごとに通いました。
自分に合う器具を見つける
哺乳瓶の乳首、ソフトタイプの乳頭保護器(乳首が切れたので使いました)、プチパッド、乳頭吸引器、搾乳機といろいろな器具がでています。
胸の形状や乳頭の陥没状況によって、自分にあう器具は異なると思います。
乳頭のマッサージの際に、助産師さんにアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか?
先輩ママの体験
- プチパッド(乳頭補正器)を日中装着したままにしていました。
- 乳頭吸引器は授乳前に3~5分装着すると乳首がでてきます。(すぐに戻ってしまうので子どもがうまく吸い付いてくれない場合は、やり直しになります。)
- 搾乳機は私の場合は乳頭がでてこず使えませんでした。(桶谷式母乳外来では、搾乳機は乳腺を痛めると考えているようです。)
辛くて長い道のりでも、あきらめない
搾乳はやればやるだけ母乳がでてきます。
おっぱいのトラブルとして炎症を起こして母乳をあげられない場合もあるかもしれません。
先輩ママの体験
その時は搾乳量が一度激減し、量ることさえできない状態でした。
けれど、朝、昼、夜中に1回ずつ行っているうちに量はだんだん増えていきましたよ。
子どもが生後3か月になる前には、陥没していないほうの乳房で授乳すると、陥没しているほうから勝手にでてくるようにまでなりました。
少しでも直母で飲ませる。
子どもに吸ってもらうことで、一番乳頭がでます。
産後間もないうちに慣れさせた方がいいですよ。
先輩ママの体験
授乳の順番は、陥没の方をまず授乳するようにしました。
まとめ
陥没乳頭での授乳はとにかく気力勝負です。
もしかするとどれほど悩み傷ついているか理解できない人からの、悪気のない発言に傷つくこともあるかもしれません。
先輩ママたちによれば実の母親とのやり取りにストレスを感じたという体験も複数寄せられています。
「でてないおっぱいくわえさせてかわいそう」と言われたり、助産師さんの方針を理解せずミルクあげたがったりして…。
大変なことは尽きないかもしれません。
保健師
搾乳している手ごたえがないなど、すぐに手ごたえが感じられないと、疲れ切ってやめてしまおうか…と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
初めて直母が成功したときはとても嬉しいと思いますよ。
自分のやり方が正しいのか不安になると思います。
信頼できる助産師さんや経験者を見つけて、その人を信じることから始めていただければと思います。