事故が増えがちなこの時期に適したおもちゃ
今回は、お座りができるようになった赤ちゃんのおもちゃについて取り上げてみたいと思います。
この時期の赤ちゃんがどのような成長をしているか知ったうえで、適切なおもちゃを選ぶことが大切です。
また、この時期の赤ちゃんが起こしやすい事故もありますので、親としてどのように見守ればいいのかにも触れています。
おすわりの時期の子どもの成長(できること・興味)
お座りができるようになると仰向けやうつぶせの状態とは違ってきます。
それまでは、どうしても寝転がった体勢からものを観察しがちでしたが、大人と同じようにものを正面からとらえられるようになります。
そのため、動くものの方向に首を曲げるなど、動作もスムーズにできてきます。
おすわりが安定する頃になると両手が自由に使えるようになります。
ものを握るだけだった赤ちゃんは、このころには右から左、左から右へおもちゃを持ち替えることができるようになります。
また、指先も発達を始めます。
手全体でおもちゃを握っていましたが、指でものをつまむという細かい動きができるようになってきます。
ものを持って叩いたりなどの動きも活発になり、この時期はできる事や興味がとても広がります。
成長に沿ったおもちゃの紹介
スロープ人形
お座りの最初の頃は、スロープ人形などがちょうど目で追うにはいいスピードです。
スロープ人形とは、坂道をゆっくりと人形が動くおもちゃです。
はじめのうちは、つかんで自分で動かすのは無理なので、大人がスロープに人形をのせてあげてください。
カタコトと動かすととても集中して、赤ちゃんは目で追います。
玉落とし
玉落としのおもちゃでコロコロと玉が落ちてくるものも楽しく興味を持ちます。
手をのばし触りたいという気持ちや意欲を刺激するおもちゃです。
【2時間でできる手作りおもちゃ】お座り期~3歳が喜ぶスロープおもちゃ
ブーマリング
おすわりが安定する時期には、手でもっているものを持ち替えるのにガシャガシャと音がするブーマリングなどが楽しいおもちゃです。
おもちゃボックス
しっかりものがつまめるようになると、箱の中につまんだものを出し入れするおもちゃボックスがとても適しています。
この時期の赤ちゃんにとっては、テッシュを全部引き出すなどの動作が楽しい時期です。
でもテッシュを出されるのは困りものですよね。
こんな時はテッシュの空き箱に布の端切れをたくさん重ねていれるだけで
簡単な手作りおもちゃができますよ。
おもちゃで遊ぶ時、親が気を付けたいこと
物がつまめるようになると、小さな物でもつまみ始めます。
つまんだ物を口に持っていくことが多いので、この時期は誤飲に十分に気をつけましょう。
飲み込めてしまう小さなものも怖いですが、ちょうど口にすっぽり入る大きさのも危険です。
窒息してしまうので玉落としの玉や積み木、ブロックのピースなど、おもちゃの大きさには要注意です。
また電池で動くものや音がでるものに入っているボタン電池は特に危険です。
電池の入ったおもちゃも口に入れることがないようにしてください。
保育の現場では
この時期の赤ちゃんは、好奇心旺盛でいろんなものに手を伸ばします。
お座りの安定していない時期は手をのばしてなにかを取ろうとすると、そのままバランスを崩し、ゴロンと倒れる事が多くあります。
お座りしているまわりにクッションを置くなどして、倒れた時でも危なくないように配慮しましょう。
保育の現場では、この時期赤ちゃんのまわりは、いろんな物を置かないで広いスペースを確保していました。
また、床が痛くないように、バランスを崩したときでも衝撃が少ないように配慮していました。
まとめ
玉落としのおもちゃやスロープ人形など、大人が見せて遊ぶときは無言で動かすのではなく言葉をかけてあげてくださいね。
「ぞうさんがコトコト歩いているねー」
「わぁーころころ落ちてきたよー」
など大人が言葉をかけながら遊びましょうね。
まだ話せない時期の赤ちゃんですが日々の語りかけで、耳から聞いた言葉を頭の中にしっかりためこんでいます。
たのしく言葉がけをしてあげることが、その後の発語を促します。
それでは、素敵な親子遊びの時間をお楽しみくださいね。