注意してもお友達を押したり叩いたり…困っています
小さなお子さんだと、まだまだ上手に感情を伝えられなかったりしますよね。
お友達をドンッと押してしまったり、おもちゃで叩いてしまったり…。
お友達への乱暴をやめられるようにする方法はないものでしょうか。
今回はみなさんと同じく、子どもの乱暴で悩んだ先輩ママが実行した方法をご紹介します。
全てが当てはまるわけではないかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。
1、悪いことをしたらその場ですぐ叱る
みなさんはお子さんが悪いことをした時に、その場できちんと叱ることができていますか?
ショッピングモールや公園など、周りに知らない人がいると注意することがはばかられることってありますよね。
声色で、眼力で。
悪いことをした時にはお子さんの目を見て「ダメだよ…!」と、どうぞしっかり叱ってください。
また、叱り方にも気を付けたいところですね。
“「○○に怒られるから止めなさい」という注意の仕方はいけない”と、聞くことがありますよね。
これは、怒られた本質を理解させられず、また“怒られなければいい”という発想になりかねない、間違った注意だと思います。
壊れるから。怪我をするから。みんなの迷惑になるから。お友達と楽しく遊べなくなるからなど、理由は色々あると思います。
善悪の判断がつき、お子さんが人の気持ちやその物事の結果を想像できるようになるために…。
その場で叱る、正しい叱り方をする。
是非、気を付けていきましょう!
2、夫婦で子どもの問題を共有する
お子さんが乱暴をしてしまう時、ママは『どうしてうちの子は叩いてしまうのだろう…』と悩んでしまうと思います。
ママ一人で抱え込んでいませんか?
相談・共有することで、お互いの教育方針を再確認し同じ目標を持ってお子さんに接することができます。
そうするとお子さんへの叱り方にムラがでません。
同じことをしても、ママだと叱られるけど、パパだと叱られない…ということがなくなります。
お子さんもいいこと・悪いことの理解がしやすくなりますよ!
また、一人ではできないことも、パパが協力してくれるとやりやすくなることがあります。
3、身近な大人にも叱ってもらうようにお願いする
お子さんがよく接する大人がいれば、その方にも方針を伝えておくのがよいでしょう。
例えば…お祖父ちゃん、お祖母ちゃんは、どうしても孫に甘いものです。
関わる時間は短いのに『怒って嫌われたくない…』そういう思いがあるのだと思います。
実親には比較的伝えやすいでしょう。けれど、義理の親にはなかなかお願いし辛いもの…。
それに、娘の産んだ孫だと怒れるけど、嫁の産んだ孫だと怒り辛い…という話も、耳にすることがあります。
そんな時は、旦那さんから伝えてもらってはいかがでしょうか。
“2、夫婦で共有する”ができていると、パパにもお願いしやすいですよね!
夫婦で、親族で、お子さんへの接し方を見直すことも大切かもしれません。
4、お子さんより小さな子どもにも出会う機会が必要
お子さんには年の近いお友達や、年下のお友達はたくさんいらっしゃいますか?
接するのがお兄ちゃん・お姉ちゃんばかりだと、どうしても譲ってもらうことが増えてしまいます。
それだと、我慢はなかなか覚えられないですよね。
公園や子育てサロンなど、小さなお子さんが集まる場所に積極的にでかけてみましょう。
譲ることを覚え、お子さんに感情コントロールの練習をたくさんさせてあげるのです。
場数を踏むことはとても大切です。
『お友達をたくさん叩いてしまったら、何だか気まずくて嫌だわ…』
もちろん初めは思いのままに手をあげてしまうこともあるでしょう。
しかし、ママがしっかりお子さんを監視し、危険な時には間に入りお子さんを注意すればいいのです。
お友達やそのママにもきちんとフォロー、謝罪できていれば「大丈夫ですよ」と受け入れてもらえるものですよ。
5、子どもが落ち着いている時に、一緒に振り返る
お子さんがお友達に乱暴してしまった日は、ママのお話をきちんと聞ける時間に一緒に振り返ってみてはいかがでしょうか。
例えばお風呂に入っている時や寝る時などは、お子さんもリラックスしていて、自分を冷静に見つめられると思います。
「今日お友達と遊んでて、おもちゃが欲しくて叩いちゃったよね」
「お友達痛いって泣いてたね」
「欲しい時はどうするんだっけ?」
そんなやり取りでいいのです。
正解が言えたら、
「次は仲良くできるといいね」「叩かずに、順番って言えるといいね」
など、励ましてあげてください。
そして頑張った時には、
「今日は少しお友達と喧嘩しちゃったけど、仲良く遊べる時間もたくさんあったね!えらかったね!」
と、褒めてあげてください。
お子さんも『次はもっと仲良く遊ぶぞ!』と前向きに頑張れると思いますよ!
執筆者の体験談
友人の子どもは、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんと同居。関わる人は年上しかおらず、いつも可愛がってもらう立場だったそうです。
最初は優しく注意していた友人でしたが、最後には腕を掴み必死に注意していました。
友人は危機感を持ち、旦那さんに相談。
一年後に会った時には、あの時のできごとがウソのようにとても仲良く遊べました。
「“自分だけの世界じゃない”“外の世界をみせてあげよう”って方針になったよ」
子どもの成長、友人の努力を感じました。
まとめ
お子さんがお友達に乱暴してしまったら
『何で叩くの…?』
『甘やかせ過ぎちゃったのかな…』
『自分たちの育児が間違っていたのかな…』
自信をなくし、落ち込んでしまうママも多いと思います。
もちろん見直しが必要なこともあるでしょうし、取り組みが足りなかったこともあるかもしれません。
なぜなら、お子さんだって本当は“人を叩いてはいけない”ことをわかっているからです。
誰かがやっているのをみて、手っ取り早い“手を出す”という方法で感情を表してしまうだけ。
本当はお友達と仲良く遊びたいと思っているんです。
息子の幼稚園に、すぐ手がでてしまうお子さんがいました。
でもそのお子さんは「自分だけお友達と上手に遊べない」と、家で悩んでいたんだそうです。
その話を聞いて、何だかその子が愛しく思いました。
最近、そのお子さんは少しずつ落ち着いて、乱暴も減ったそうです。
場数を踏み、感情を少しずつコントロールできるようになったんですね。
子どもは日々成長します。昨日できなかったことが、急にできるようになったり…。
でも、それには大人の正しい判断とサポート、子どもたちの努力が必要です。
子どもたちが仲良く笑って遊べるように…。
ママたちにできることをやっていきたいですね!
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執筆:菅ゆみ