2歳児・3歳児の育児

その読み聞かせ、間違っていない?子どもの言語定着率を2倍アップさせる方法

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あなたの読み聞かせ、子どもの能力を伸ばせてますか?

絵本の読み聞かせは、子どもにとってとても良い知育になるといわれます。
では、上手く読み聞かせる方法や子どもにとって最も学習能力を引き出す方法をご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

さらには、

未就学の子どもにとっての言語習得の方法

大人にとっての情報収集の方法は異なる

ということはどのくらいの方がご存知でしょうか?
効果的な絵本の読み方を知りたい方もいらっしゃると思います。
今回は、

言語習得の研究で著名なHorst博士(イギリス・サセックス大学)の研究をもとに

効果的な読み聞かせ方法をご紹介したいと思います。

問題:どれが最も効果的な読み聞かせ方法でしょうか?

さて、お子様をお持ちのお父さん、お母さんに質問です。
子どもの語彙と言葉を学ぶ力を伸ばすには、次の①~④のうちどれが最も効果的でしょう?
読書

この質問をすると、多くの方が
③の複数の本を読み、お昼寝をする を
もっとも効果的だと考えます。
なぜなら、たくさんの情報は知識の素となるから、
子どもにも多くの本を与えてあげたいと思うのではないかと思います。
しかし、博士の研究に照らし合わせてみると残念ながら言葉の習得率を考えると正しい方法とはいえないようです。

正解は…

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①一冊の本を何度も繰り返し読み、お昼寝をする のようです。
その理由は下でご紹介したいと思います。

Horst博士の実験で衝撃の事実

1.1週間で33%の学習の差

Horst博士の実験に参加した①~④の子どもたちは、

たった一週間で驚くべき学習差が出ました。

「1.一冊の本を繰り返し読み、午睡をした」子どもと比べて、
「4.複数の絵本を読み、昼寝をしなかった子ども」はなんと33%も言葉を習得率が低いという結果がでたのです。

たった一週間で4.の子どもたちは、他のグループの子どもとの間に言葉の理解に差が生まれてしまいました。
そして、みんなで一緒に、同じ学習をすることが難しくなってしまいました。

2. 2倍の単語力

「一冊の本を何度も読み聞かせた場合」と「複数の絵本を読み聞かせた場合」では、
前者の方が2倍も多く言葉を覚えたという結果がでました。

Horst博士のすすめる4つのこと

実験から、Horst博士は次の4つを
効率的な読み聞かせ方法としてお父さんやお母さんにすすめています。
(また、この研究は、アメリカの発達心理学会でも評価を得ています。)

1.繰り返し読むこと(Again! Project)

お子さんが気に入った絵本を、何度も読み聞かせてあげてください。
お父さんやお母さんも学生の頃、こんな風に学びませんでしたか?
新しい公式や言語を習うときは、繰り返し何度も反復する方法で、身につける学び方です。
ところで、
子どもたちにとって、日本語は母語ですね。
そのため、
子どものことを思うほど、早くたくさんのことを教えてあげたくなると思います。
しかし、膨大な情報や単語は、
かえって知識の定着を邪魔してしまうかもしれません。
なかでも2、3歳までの子どもは、たくさんの絵本ではなく、少数の絵本を繰り返し読み聞かせることが好ましいと博士は強調しています。
では、どんな絵本が良いかというと、
やはり一番良いのは、お子さんの興味のあるもののようです。

2.特に就寝前に読み聞かせること(Goodnight Book)

起きている間、人はせっかく記憶した物事を少しずつ忘れていきます。
子どもも同じです。
睡眠は脳を休めるだけでなく、頭の記憶を整理しなおす時間といわれています。
そのため、寝る前に読むと覚えたことをあまり忘れず、効率的に記憶することができるようです。

3.絵本を読みながら指でさすこと

どの言葉がどの絵を指しているかわかるように読んであげると、子どもにとっては誤解なく言葉を学べるようです。
指を使って説明しながら読むと、子どもの目線が指の指す方向へ向きます。
単語と対象の絵が合致しやすくとても効果的です。
動物や電車など、子どもの好きなものが出てきたら、絵本のストーリーとは関係なくても指を差して語りかけてあげると喜ぶのではないでしょうか?

4.明るい場所で読むこと

絵本は明るい場所で読んだ方が、よいようです。明るいところで学んだ言葉は、子どもたちが好意的な単語と記憶する傾向があるようです。

豆知識

また、Horst博士が提唱している読み聞かせ法Again! Project・Goodnight Bookはイギリスの71施設(26か所の支援センター・45か所の幼稚園※2014年9月現在)で実施されています。

やってはいけない10のこと

続いて、読み聞かせ方法の本(※文末参照)をもとに、避けたいことをまとめてみました。

1. 親の気分次第で、読み聞かせをする日としない日がある

反復学習が大切だと上でも説明しました。期間が開くと、せっかく覚えた言葉も忘れやすくなります。
しっかりと身につくまで繰り返し読むと良いようです。

2. 子どもが同じ本を読みたがっても、別の本を読もうとする

子どもが同じ本ばかり読んでいると、単語数が伸びないと心配する方もいるかもしれません。
そのため、せっかくならたくさん本を読んであげたいと思うのかもしれません。
上で説明したとおり、同じ本を繰り返すことに意味があります。
同じストーリーばかりでは飽きるのではないかと大人は思うかもしれません。
けれど子どもとしては、わからないものをたくさん見せられるよりも、わかることの喜びの方が大きいのです。

3. キャラクターの本ばかりを読んでいる

キャラクターの本が悪いわけではありませんが、偏ってキャラクターの本のみを与えることには問題があるようです。
キャラクターばかりに興味を持ち、言葉自体に興味を持たない可能性が指摘されていました。

4. 図書館で借りてきた本ばかりを読んでいる

子どもが愛着を持てる「自分の本」であること、
読みたいときに読み返せること、
この2つは大切なようです。
図書館の本ばかりではなく、お子さんのための本を購入すると良いようです。

5. 読み聞かせ時間は、「寝る前だけ」とルールが決まっている

読みたいと思ったタイミングは、脳の血液量も多くなりや脳の活性された場所(興奮域)も覚える準備ができている状態のようです。
寝る前の読み聞かせは確かに良いのですが、子どもの気持ちに応える柔軟性をもちたいですね。

6. 残酷な話をさけている

大人の選んだ世界観だけでなく、さまざまな価値観を学ぶことが必要です。
そのため、読み方について触れた本の多くで偏りのない読み聞かせを勧めているようです。

7. 毎回、子どもに感想を求める

感じたことを言葉にするのは、大人でもなかなか難しいものです。
感想を求めることは悪いことではないですが、子どもの負担を考えることが大切ですね。
子どもから感想をいうタイミングを、待ってあげるのも大切なようです。

8. 子どもがおもちゃで遊び始めると、読み聞かせをやめてしまう

お子さんはどうして、遊び始めてしまったのでしょうか?
もしかすると、つまらないからかもしれませんね。
つまらないのは、きっとストーリーではないでしょう。
知っている言葉が少ない絵本は、子どもにとって集中力を欠くものです。
つまらないようでしたら、お子さんが絵本の前からいなくなっても読んで聞かせてあげると良いようです。
根気がいることかもしれませんが、途中でやめてしまっては、わからない言葉もわからないままで終わってしまいます。

9. 読んでいる最中に子どもが絵本のページをめくると叱っている

子どもがお話に興味を持つことは、とても大切なことです。
上でも触れましたが、子どもが興味を持っているときは、新しいものを吸収しようとしているときですので、読めないフレーズがあっても叱らず見守ってあげたいですね。

10. 付録つきの絵本を買っている

お子さんは、付録ばかりに心を奪われてはいませんか?
絵本への興味が薄れてしまうので、
おもちゃはおもちゃ、と、別で購入し、
絵本がおまけになってしまわないように気をつけたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
読み聞かせの方法によって、覚える言葉の量は変わってくるようです。
子どもの興味を絵本に集中させてあげることで、言葉だけでなく、知ることの楽しさを教えて、好奇心を育ててあげたいですね。
繰り返しお気に入りの本を読んであげてくださいね。
それでは、みなさまの参考になれば幸いです。
icon-check01【その読み聞かせ、間違っていない?】子どもの言語定着率を2倍アップさせる方法

参考書籍:

Horst, JS (2015). Word Learning Via Shared Storybook Reading.
Williams, SE, & Horst, JS (2014). Goodnight Book: Sleep Consolidation Improves Word Learning via Storybook
Horst, JS (2013). Context and Repetition in Word Learning


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