かわいいノースリーブワンピースを作りましょう!~縫製編
前回準備した材料を使って、いよいよワンピースの形を作っていきましょう。
文中のジグザグミシンと書いてあるところは、ロックミシンでももちろんOKです。
準備までの記事はこちらから↓
【子どものワンピース:型紙付き作り方】誕生日に手作り服のプレゼント!(前半)
型紙は、パソコンからダウンロードください。
作り方
1)上パーツの縫い合わせ
前身頃2枚と後ろ身頃を中表になるように重ねます。
両肩と両脇を1cmの縫い代で縫い合わせ、布端はジグザグミシンをかけます。
写真のように、接着芯を貼った方の右前身頃が右側に見えていれば正解です。
裏表・左右の違いに気をつけて縫い合わせてください。
2)襟ぐりのバイアス処理
バイアステープの作り方はこちらのページで掲載しています。↓
【バイアステープの作り方】余ったはぎれをどう使う?服・小物のアクセントに作ろう!
首の周りにバイアステープをつけます。テープは二つ折りの状態で使います。
特に市販品を使う場合は、一度開いて幅の半分で折り直して使って下さい。
縫い合わせた前後の身頃は表に返します。
接着芯の中央あたりから二つ折りにしたバイアステープを置き、まち針等でとめます。
後ろ身頃を経由して、反対の左前身頃(前立てを三つ折りした方)の端すこし手前までテープをとめて下さい。
バイアステープの最後の処理をします。
裏側に三つ折りにした最後の折り山だけを、いったん表側に折ります。
その状態でバイアステープを端まで持ってきて、まち針等でとめます。
縫い終わったら、縫い代を5mm(半分)残すようにして切り取ります。
左右両方の前立てを表側にひっくり返します。
バイアステープはこの時、生地の裏側にきています。
表側からは見えないようにするため、バイアステープは少し内側に入るようにして
首回り全体を整えます。
バイアステープのフチに添うように縫います。
右前身頃側から縫いはじめ、左前身頃側まですべて縫えたら布の方向を180度変えて
三つ折りにした前立ての分だけ縫い戻ります。
(縫い目が重なるようにするときれいにできます)
三つ折りにした端に添うようにして、左前身頃の下まで縫います。
これで、襟ぐりと三つ折り部分の縫い付けまで終わりました。
3)袖ぐりのバイアス処理
袖ぐりに使うバイアステープは、開いた状態で端を7mmほど内側に折ります。
それから二つ折りにして、後ろ身頃側に置きます。
前身頃側まで袖ぐりを一周するようにテープを置いて、まち針等でとめます。
テープの最後は、1.5cmほど重なるようにして、余った部分は切って下さい。
襟ぐりと同じように、1cmの縫い代でぐるっと縫います。
縫い代も先ほどと同じように5mmを残して切り取ります。
4)スカートにポケットをつける
今回は、ポケットをスカートの右側に縫い付けます。
用意してあるポケット布は縦半分に折り、筋をつけて中心がわかるようにしておきます。
前スカートと後ろスカートを中表に合わせて、両端を縫います。
布端はジグザグミシンをかけます。
また、スカートの下の端(裾)にもジグザグミシンをかけて、縫い代分を内側に折ります。
縫い代を押さえるように、裾に一周ミシンをかけておきます。
スカートを表に返し、右脇にポケット布を置きます。
ポケット布の中心が、縫い合わせ線に合うようにしてまち針でとめます。
ポケットの右側から縫いはじめます。
横に縫った線に針を落とし、ポケットの上に三角形を作るように縫います。
ポケットのふちから2mm程度のところを縫い、スカートにポケットをつけます。
【キッズ服の作り方 ブーツカットパンツ】すっきり足長に見えるブーツカットパンツ
でもポケットのつけ方を紹介していますので、そちらも参考にしてください。
5)スカートにギャザーをよせる
ポケットがついたら、スカート上部にギャザーをよせます。
ミシンの設定を大きな縫い目(幅が設定できる場合は5mmを目安に)にして、縫い代7mmで一周縫います。
この時、糸の最初と最後は10cmほど出して縛っておくと、
作業の途中で糸が抜ける心配がありません。
前身頃は、2cm重なるようになっています。
縫いずれが心配な場合は、この部分を重なった状態でしつけしておきましょう。
(手縫いまたは、布端から5mmでミシンをかけます。)
2mmの切れ込みを目印にして、中表で身頃とスカートをあわせます。
裏にしたスカートの中に、表に返した身頃を入れるようにするとスムーズです。
身頃もスカートも前後がありますので、合わせるときに間違わないよう注意して下さい。
切れ込みの箇所をまち針等でとめ、スカート側の糸を引いて均等にギャザーをよせます。
この時引っ張る糸は、一番外側に見えている1本だけです。
身頃の幅まで、全体のバランスを見てギャザーをよせて整えます。
一箇所だけたくさんギャザーが寄っていることが無いようにするときれいに仕上がります。
形が整ったら、縫い代で身頃とスカートを縫い合わせます。
布端はジグザグミシンをかけます。
表に返して、いったん全体的に形を整えます。
6)前身頃の中心に、ボタンをつけます。
スナップを使うと、ボタンホールに自信が無い方でも簡単にできます。
今回は、プラスナップを使った方法をご紹介します。
中心(前立て)が2cm重なっていることを定規を入れて確認して、まち針でとめます。
型紙を身頃の上に置き(縫い代分を含まないように注意して下さい)、ボタン位置に左右の身頃2枚一緒にまち針を打ちます。
型紙を端から持ち上げると、生地にまち針の先が残っています。
この位置がずれないように再度まち針を打ち直して下さい。
今度は、写真を参考に左右それぞれに打ちます。
このまち針の場所に、スナップやボタンをつけていきます。
今回は、ボタンの代わりにプラスナップを使いました。
専用のハンディプレスは2,000円前後で購入できます。
プラスチック製のスナップは、ベビーグッズを作るときにも重宝します。
あまり厚手の布はプラスナップがとまりませんので、布地の厚みには注意しましょう。
スナップをハンディプレスにセットして布をはさみ、プレスしてスナップを取り付けます。
(詳細な使い方は、ハンディプレスの取り扱い説明書を参照して下さい。)
プラスナップではなく、金属製のスナップを手で縫い付けても良いと思います。
アレンジとして一番上だけ、飾りボタンをつけてみました。
右前身頃の表に飾りのボタンをつけ、裏にはスナップを縫い付けます。
ボタンホールを作る必要が無いため、ミシンにまだ自信が無い方は
スナップを選ぶと簡単に仕上げることができると思います。
まとめ
ワンピースの作成はいかがでしたか?
初めての方は、難しく感じるところも多かったのではないかと思います。
それでも苦労した分、子どもが着てくれたときの喜びもひとしおではないでしょうか。
形が気に入ったら、色や柄を変えて2着3着と作って欲しいワンピースです。
作り方に慣れてきたら、お友達へのプレゼントにもいかがでしょう。
裾やポケットにレースをつけたり、背中にリボンをあしらってもかわいくなりますね。
おでかけウェアにも、普段着としても、いつでも着て欲しい一枚です。
型紙
型紙はこちらからダウンロードいただけます。
PCよりダウンロードください。
型紙1
型紙2
型紙3
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型紙製作:田中まゆみ
執筆:西丸みのり