陥没乳頭でも、母乳育児を目指したい!
陥没で母乳育児を目指しているなら、授乳の悩みが絶えないのではないでしょうか?
私は片胸が陥没乳頭で、そちらのおっぱいからは母乳があまり出ませんでした。
そのため、生まれてしばらくはミルクとの混合栄養で育てていました。
でも、出産3か月後には完全母乳に切り替えることができたのです。
私と同じような悩みを抱えている方にとって、すこしでも参考になれば…と思います。
完全母乳育児できた3つの理由
育児日誌に記録をつける
産院で母乳量、おむつを替えたタイミングなど、育児日誌をつけた方もいると思います。
- ミルクの回数
- 授乳の後ウンチした
- なかなかげっぷが出ないと思ったら吐いた
などと一日を振り返れば、思い出せることも沢山あると思います。
でも、3日前はどうでしょう?1週間前は?
思い出しづらくなりますよね。
ミルクの飲み方のようなささいなことなら、なおさらです。
混合栄養の方は、1週間前と現在のミルクの量を比べてみてください。
ミルクの飲む量が減っていたら、母乳量が増えている場合も考えられます。
1か月前、2か月前と比べてみるとどうでしょうか?
母乳がどれほどでているかは、私たちがあげている実感ではなかなかわからないものです。
最近、ミルクの飲み方が変わってきたと思ったら、母乳量を計ってみませんか?
ショッピングモールやデパートの授乳室には、赤ちゃん用の体重計を置いていることがあります。
ミルクの飲み方は少しずつ変化していくものです。
変化を見落とさないためには、育児日誌への記録がおすすめです。
執筆者の場合
授乳指導では、1日の行動を把握しておく必要があり、育児日誌を産院から退院後も継続してつけていました。
自宅に新生児用の体重計がないので、自分で母乳量ははかれませんでしたが、ミルクの量と回数を記録することで、子どもが母乳を飲む変化はわかりました。
陥没乳頭での授乳はとても孤独で大変です。
記録が自分への励ましにもなりますよ。
混合栄養中は子どもの成長を第三者に確認してもらう
自分の子どもが順調に育っているのか、だれでも気になると思います。
特に混合栄養の方は、自分の母乳量が増えているのかわからず不安になるのではないでしょうか?
子どもがおいしそうにミルクをゴクゴクと飲んでいる姿を見ると、自分の母乳がでていないからでは…と、考えてしまいませんか?
不安になったときは、自問自答せず他の人にアドバイスを求めてください。
だからといって母乳外来を訪れなければならないわけではありません。
私たちの身近には、助産師さんや保健師さんと話ができる場所があります。
それは、自治体の保健センターです。
また、最近は市区町村の子育て事業の一環で保健師や助産師の訪問制度があります。
そうした制度を利用したり、1カ月健診などで相談したりなど、母乳量を相談する方法は色々あります。
子育て支援制度で訪問する保健士さんたちは、地域の子育て情報のことも知っています。
今後、不安になることもあるかもしれないので、どこで育児相談ができるかを聞いておくといいかもしれません。
執筆者の場合
普段、どのくらいでているのかわからないものですよね。
不安の中で授乳するのは、ストレスになります。
私の場合は、助産師さんにおっぱいの出がいいと褒められただけで、ずいぶん安心しました。
誰かに背中を押してもらうのも大切
ミルクの飲み方に変化があったなら、母乳量が足りてきている可能性があるという話を上で書きました。
でも、自分自身で判断するのは不安ですよね?
そんな時には、一度助産師さんに相談してみてはいかがでしょうか?
子どもの体重や育児日誌のミルク量を照らし合わせながら、アドバイスしてもらうといいと思います。
執筆者の場合
その都度、子どもの体重も確認してもらい、育児日誌のミルク哺乳量と照らし合わせていました。
生後2か月の時点で、子どもの体重は1日50gずつ増加していました。
完全母乳への切り替えの決め手は、2か月健診での保健士さんからのアドバイスです。
「ミルクの量を控えてみては?」と言われました。
そこで、1日3回100mlの調乳から1日1回100mlにしました。
そして、2週間後にミルクでなくても足りていると判断してもらい、完全母乳になりました。
完全母乳に切り替えたら、もう迷わない!
母乳が足りているのかと心配になっているママは、おそらく時間を計って授乳しているような真面目なタイプの方ではないでしょうか?
一度完全母乳に切り替えたら、もう母乳不足を心配するのはやめましょう。
頻繁に体重を計って一喜一憂するよりも、少しでも自分自身がゆっくり過ごす方法を考えてください。その方が、確実に母乳量が増えます。
そして、混合栄養にしていた方は、必ず体重増加をチェックしていると「あれ?少ない」と思うと思います。
ミルクを足していた頃に比べると、体重増加は穏やかになるはずです。
(一般的に見ても、母乳育児の方が体重の伸び悩みを感じるママが多いようです。)
問題があるほどに痩せている状態ならご自身でもわかるはずですし、健診などで指摘されるはずです。
もし、専門家に相談する機会があるなら、まずは完全母乳育児をしたい気持ちをしっかり伝えて相談することが大事です。
信じることのできる先生を見つけたら、いろいろな先生に相談するのは控えたほうがいいと思います。
先生によっては考えも違うので、自分が思っている答えと違う場合に困惑してしまうだけです。
執筆者の場合
混合栄養での育児中は、体重増加に関しては順調でした。
完全母乳になって1か月後の4か月健診では、体重増加が急に緩やかになりました。
保健士さんからは頻回授乳なことを指摘され、ミルクを足してみたらどうかと勧められました。
桶谷式母乳外来に相談したところ、母乳量もはかってもらったうえで、「しっかりと母乳がでているからミルクをあげなくても大丈夫だよ」といわれました。
専門家の間でも、意見がわかれた一例です。
完全母乳育児のタイミングを悩むママさんへ
現在9か月※で発育曲線の下弦にいるわが子ですが、とても元気でよく動き、よく笑います。(※執筆当時)
心のどこかで、片胸だから小さいのかと思うことが全くなくなったわけではありません。
けれど、完全母乳育児になってからの方がメンタル面でとても楽になりました。
足りなかったかな?いつミルクを足そうかと考えなくなったことが大きいのかもしれません。
1~2時間ごとの頻回授乳は離乳食を始めるまで続いていました。
それでも完全母乳育児しているんだ!という自信が私を元気にさせてくれます。
おっぱいにトラブルがあると自分を責めてしまう方も多いかもしれませんが、育ってしまえば完全母乳も混合栄養もミルクも変わらないです。
悩んでいると自信をなくしていきます。
専門家のいろいろな意見に戸惑うこともあります。
まだ、子育て中の私がいうことではないかもしれませんが、その人それぞれの子育てがあっていいと私は思うのです。
なので、この道を選ぶと決めたら、
けれど、私たち親子が今、自信を持って笑顔で過ごせているのは、この道が正しいと思って一緒に過ごしたからです。
子どものためにと悩んで暗い顔をして過ごすよりは、子どものために割り切って笑顔で過ごしたら…いかがでしょうか?
どうか、無理はしないでほしいです。