陥没乳頭は乳輪下膿瘍のリスクが高い!知っておきたい乳輪下膿瘍の4つの特徴

執筆者:高橋奈奈子

乳輪下膿瘍を知っていますか?

みなさん、乳輪下膿瘍という病気を知っていますか?
実は、乳輪下膿瘍は陥没乳頭のおっぱいに起こりやすい病気です。
まだ経験したことない方はこんな症状があるとき、ちょっと注意してみてください。
痛みやしこりがあるけど熱はでていない…。
そんなときは、乳輪下膿瘍の可能性も
あります。

1.乳輪下膿瘍とは陥没乳頭にできやすいおっぱい内部の炎症

乳輪下膿瘍とは陥没乳頭のへこんだ乳頭にばい菌がたまり、乳輪の下の皮膚の内側で膿が溜まるものです。
しこりのようなものができて、触ると痛い。
しこりのようなものがおっぱいにあったら、それは膿がたまっています。
このまま放置するとだんだんしこりの部分が大きくなります。(膿が溜まっていくからです)
しかし、乳腺炎ではないので熱は出ません

2.排膿は切開が効果的

膿を出す作業を「排膿」と言います。
胸のなかのしこりをはっきり感じられるものだと、切開で排膿します。
切開する必要のない小さいしこりの場合は、薬を処方してもらうこともあります。
しこりの大きさ=溜まった膿の量となります。
しこりが大きいとその分、大量の膿がでてきます。
初めて乳輪下膿瘍と診断された時は切開を行うことに驚くかもしれません。
しかし、溜まった膿は出口がないため胸の中でしこり状になっているのです。
出口を作る必要があるため、皮膚を切って出すのが一番効果的だそうです。

3.繰り返し起こしやすい

陥没乳頭に起こりやすい乳輪下膿瘍は、一度炎症を起こすと、繰り返しやすいといわれます。
実は、乳輪下膿瘍はモグラの巣のようなもの。
排膿しても根が深く、手術しない限り取り除くことはできないといわれています。

4.手術すれば治る

乳輪下膿瘍は繰り返すので手術して根っこの部分を切除する方法もあります。
同時に陥没乳頭も治すことができるそうです。

執筆者の場合

私は出産前の20代後半から、半年に一度は炎症を起こし、繰り返し切開していました。
乳輪下膿瘍が原因となって、少なくとも6回は病院でお世話になったと思います。
初めて乳輪下膿瘍と聞いたときは、切開することに大きなショックを受けました。
小さいしこりの時は超音波検査をしてしこりを確認し、薬で処方する方法があります。
小さい場合は私も、薬による処置をすることもありました。

しかし、大きくなってしまっている場合が多く、切開にすることが多かったです。
切開は麻酔なしで行いましたが…はっきりいって痛いです。
そして、こんなに面白いほど膿がでるのか!とびっくりするほど膿がたまっていることも。
また、切開した箇所を毎日消毒しなければならないため、仕事しながらの通院は大変なものでした。
こんなに面倒なら手術して治す方法もあると先生から聞いていましたが、手術の跡が残るのでやめました。
「授乳中に陥没乳頭が治り、炎症をおこさなくなる場合もある」と聞いたことがあり、一縷の期待を込めて、手術せずそのままにしました。

まとめ

どんな治療がいいのか。
個人の症状や考え方もあるので、どれがおすすめということはできません。
しかしながら、
個人的には直母をすると陥没乳頭も乳輪下膿瘍もかなり改善されるケースもあると思います。
直母のメリットについては陥没乳頭・乳輪下膿瘍を改善するなら! 直母による授乳を勧める2つの理由でご紹介したいと思います。

乳輪下膿瘍について

陥没乳頭のママがなりやすい乳輪下膿瘍についてまとめたページをご紹介します。
①乳輪下膿瘍とは
乳輪下膿瘍になりやすい理由や症状について語っています。
陥没乳頭は乳輪下膿瘍のリスクが高い!知っておきたい乳輪下膿瘍の4つの特徴
②治療法について
切開手術や針刺し吸引治療など、授乳中の治療を体験した立場でデメリットと理想的な方法について語っています。
【乳輪下膿瘍は切開・針刺し吸引が必要?】授乳中のママへの3つのデメリットとは
【陥没乳頭・乳輪下膿瘍を改善したい?】 直母での授乳をすすめる2つの理由
③病院について
【乳輪下膿瘍の発症】知っておくべき5つのこと~対処法と治療者との上手な付き合い方
④一般的な予防方法について
【陥没乳頭のママは乳輪下膿瘍になりやすい!】ならないための3つの予防法