授乳中の湿布に注意!授乳期に使える湿布と腰痛・肩こり対策

妊娠中・育児中は、肩こり・首の痛み・腰痛に悩みやすい時期です。
肩や首の痛み、腰痛になったとき、自宅ですぐにできる対処法として思い浮かぶのが「湿布」ですね。
けれど、湿布のパッケージを見てみると、いろんな成分が書いてあります
授乳期には、母乳に成分が流れてしまうなどで使えない湿布がたくさんあります。

授乳中には使わないで!湿布で注意したい成分

akko_生後6か月~10か月 (10)
市販されている湿布薬には、炎症を抑え、痛みを軽くする成分や、スーッとする清涼感を与える成分が含まれています。

消炎鎮痛成分に注意して

この炎症を抑え、痛みを軽くする成分が「消炎鎮痛成分」と呼ばれ、種類によっては、妊娠中や15歳未満の子供への使用を禁止されているものがあります。

この湿布は使えません!

具体的には「フェルビナク」や「ボルタレン」という痛み止めの成分は、胎児の心臓に影響を及ぼすことがわかっています
「フェルビナク配合」と書かれた湿布を見かけることは多いと思いますが、妊娠中は、使ってはいけない!と覚えておきましょう。
あまり貼る人はいないと思いますが15歳未満の子供にも直接貼ってはいけません。

湿布の成分は母乳に影響がでるの?

akko_生後3か月まで (2)
貼り薬・塗り薬などの外用薬に含まれる薬剤の成分は、母乳に移行するとしてもごく微量と言われています。
そのため、授乳中であっても、湿布を貼ることは問題ないとされています。
湿布薬の添付文書を見ても、妊娠中に使用してはいけない記載はありますが、授乳中に関しては特に記載はありません

妊婦・授乳中のママが使える湿布の選び方

ayatama0歳-1歳 (41)
湿布なら貼ってもOK!と言われても、できるだけ心配のない成分が含まれたものを選びたいですよね。

選ぶ際のポイント

湿布薬のパッケージを見たら、「第2類医薬品」「第3類医薬品」と書かれてる箇所を探してください。
パッケージに「第3類医薬品」と書かれていれば、授乳中に使用しても問題ないと考えて良いでしょう。
※第3類医薬品であれば、授乳中だけでなく、妊娠中も使用可能です。

注意点

第2類医薬品と書かれているものを購入するときは、念のため、薬局にいる薬剤師に相談した方が安心です。

20150909_div5

20150909_nb

20150909_pt

湿布を使うのが不安ならこんな対処法も!

KNSL_公園 (1)
首や肩、腰の痛みは、同じ体勢を取り続けることで、血流が悪くなることが原因です。
ゆっくりと入浴もできない育児中ママには、ホットパックがおすすめです。

自宅にあるものでも作れます

家のタオルで行う場合は、

  1. 濡らして固く絞ったフェイスタオルをビニール袋に入れます。
  2. レンジで1分~1分半温めて使います。

やけどにはくれぐれもご注意ください。

腰や手首の痛みには?

更に、腰や手首の痛みには、サポーターやコルセットなどもおすすめです。
痛む場所にあったサポーターやコルセットを選ぶことで、物理的な負担を減らすことができますね。

まとめ

授乳中は、どんなお薬の使用でも慎重になってしまいますね。
けれど、首や肩、腰や手首の痛みは、放って置くと悪化してしまいがちです。

湿布を選ぶならば安心の第3種医薬品を選ぶか、薬剤師に相談してからにしましょう。

同時に、ホットパックやサポーターも併用して、痛みの原因を取り除くことも大切です。

執筆:pro金子金子奈菜絵