切迫早産での入院を経て、37週で安産・お産の流れ
長男(第一子)を26歳で妊娠し、27歳で出産しました。
途中、
- 吐きつわり
- 体重増加で看護師さんから再三に渡るお叱り
- 切迫早産で入院
気付けば人一倍、濃い妊婦生活を送っていました。
そんな私、出産は37週2日と突然! 時間は5時間10分と、そこそこの安産でした。
【破水→おしるし→陣痛】心の準備もないままお産がスタート
13:30 友人宅へ
産後一月の友人宅に遊びにいきました。
出産の話や、赤ちゃんとの生活について色々興味深く話を聞いていました。
16:00 破水?尿漏れ?
トイレへ。用を足しパンツを上げた瞬間、液体が漏れでてきました。
妊娠してから尿漏れが起きやすくなっていた私は、この液体が何なのかはっきりわかりませんでした。
友人に相談し、少し様子をみることに。※念のため持参していたタオルを敷いて椅子に座りました
身体に違和感もあり『早めに帰ろう』と思いつつ…。おしゃべりはとまりません。
17:00 破水!いざ、病院へ
何かがこぼれ出そうな感覚に。すぐさま立ち上がり、先程の水が破水だったと悟りました。
バタバタと友人宅を後にし、病院へ連絡。
家に帰り主人の職場に電話を入れ、入院荷物を持ち、急いでタクシーで病院に向かいました。
17:40 病院到着。子宮口2cm
「破水したら、もう、産むまで帰れないから」と助産師さんが言いました。
診察室で検査し破水と確定しました。その際、おしるしも確認できたとのことでした。
子宮口はこの時点で2cm開いていました!
18:00 陣痛室で陣痛待ち
入院が決まり、陣痛室に入りました。
お腹には赤ちゃんの心拍などを確認するモニターを付けました。
下剤もなしに数え切れないくらいトイレ(大)に通いました。
それから主人も病院に到着し、夕飯を食べたり話をしたりして過ごしました。
しかし陣痛は来ず…。恐怖こそないけれど『いつ陣痛が始まるのだろう』という複雑な気持ちでした。
21:00 陣痛室1から陣痛室2へ移動。主人帰宅
同室には先客があり、時々苦しそうな声が聞こえてきました。
助産師さんから「陣痛がきている人がいるから、眠れるならもう一つの陣痛室へ移動しよう」と言われ、隣の陣痛室へ移ることに。
助産師さんによると『生まれるのは明日の朝以降だろう』とのことでした。主人はここで一旦帰宅することになりました。
23:00 陣痛スタート!?
陣痛が始まると、何時間も眠れなくなります。
寝られる内に寝ておこう…そう思っていたのですがなかなか寝付けません。
その内、張りが頻繁になり痛みもでてきたので、ナースコールをしました。
しかし助産師さんは「(眠れるなら)寝てください。そのために部屋を移ったんだから」と、去って行きました。軽く泣きそうになりました。
そこからは微妙な痛みと、どのタイミングで痛みを伝えればよいのかわからないという不安との闘いでした。
01:00 不安と痛み。子宮口5cmに
張りの痛みが増し、どうにもこうにもこれでは眠れない…という程になりました。
また「寝てください」とだけ言われ、去られたらどうしよう…。
こう思おうと怖くてなかなかナースコールができませんでしたが、恐る恐るナースコールをすることに。
すると夜勤交代で先ほどとは違う助産師さんがいらっしゃいました!
ホッとしながら痛みを伝え、子宮口のチェックをしてもらいました。
子宮口5cm!すぐ主人に電話をしました。
02:00 主人と二人三脚
主人、再び病院に到着。
陣痛中は主人に腰を摩ってもらいました。
その時々で痛い所が微妙に違うので、場所を少しずつずらし、押し方を変えてもらいました。私にはとても効果があり、陣痛は十分に痛かったのですが、あまり辛くはありませんでした。
ただ『この痛みはいつまで続くのだろう…』という不安がずっとありました。
03:30 いよいよ子宮口8cmに
助産師さんが様子を見に来てくれたので、痛みが随分と増してきたことを伝えました。
確認すると子宮口は8cmになっていました。
2~3回痛みが来た後「何かでそう…っ!」とっさに声がでました。
体内の色々な物がぶわーっとでてきそうな感覚でした。
ずっと冷静だった私が少し慌てた声を出したので、助産師さんは「分娩台行こう」と言ってくれました。
03:40 分娩台へ。子宮口MAX
分娩台にベッドを横付けしてもらい、必死に分娩台へよじ登りました。
子宮口は10cmになっていました。
分娩室に助産師さんが3人。この時点で先生はいらっしゃらず。
「いきんで」の声に、初めはどこに力を入れたらよいかわからず上手にいきめませんでした。しかし何度か陣痛の波がくると、徐々にどこに力を入れたらよいかわかるようになりました。
私の場合、いきむと下の部分が裂けるような痛みがあり、それが辛かったです。
【写真付き】陣痛を鎮めたいきみ逃しの方法と立ち合い出産のすすめ
03:55 先生登場
分娩室に先生が到着。
「さぁ切ろうか」と、先生は助産師さんに会陰切開の指示をだしました。
私は37週と急なお産になったため、バースプラン(希望の出産を病院に伝える用紙)を病院に提出できていませんでした。
それでもどうしても切開はしたくないと思っていたので、陣痛中に助産師さんに伝えていました。急な話にも関わらず、助産師さんはそのことをきちんと先生に伝えてくれました。
分娩台では『切ってでも早く産みたい!!』という気持ちになっていましたが、先生は「様子をみようか」と切開を待ってくれました。「思っていたより伸びるね」と先生。
そのまま切開せず産むことになりました。
04:07 第一子、長男誕生!
何度目かのいきみの時に、助産師さんが両手で引っ張りだしてくれました!
すぐに泣き声が聞こえ、息子をみた瞬間思わず「おお~!」っと言ったことを今でもはっきりと覚えています。
【安産の秘訣は産道出口のマッサージ!?】産道を和らげ安産力UP!
私のお産が軽く済んだのは、産道出口のマッサージのお陰だと思います。
お産の際に切開をする場合があると知り、怖くて「切開したくない」と助産師さんに相談しました。
産道出口のマッサージで切開や産道出口の裂傷を、防いだり和らげたりできると教えて頂きました。
私の産院では36週からと指導していますが、私が切迫早産だったので37週に入ってから行うよう指導がありました。
完全母乳への憧れもあり、併せて乳頭マッサージもすることにしました。
産道出口マッサージも乳頭マッサージも、カレンデュラオイルを使用して行いました。
私の場合は3回程行ったところでお産になったのですが、お陰様で産道出口切開には至らず。
産道出口のマッサージで産道が柔らかくなる→赤ちゃんへの圧迫が減る→赤ちゃんが通りやすくなる⇒安産に繋がる!
切開をしたくないという気持ちで始めた産道出口のマッサージが、お産中もお産の後も、私を助けてくれたと思っています。
まとめ
切迫早産で48日間の入院。退院後「菅さんの子宮は強いから、まだ生まれそうにないね」と先生に言われていました。
予定日まで3週間弱。まだまだ生まれないだろうと、友人宅を訪れた際にまさかの破水…。
まだ心の準備ができていなかった私ですが『陣痛がどんなものでも取り乱さない!』ずっとそう決めていました。
お陰様で、第一子出産は達成感があり、夫婦で協力して過ごせたとても誇らしい時間になりました。
陣痛はもちろん今までに経験したことがない痛みでしたし、いつまで続くかわからない不安があります。だからこそ“どのような出産にしたいか”を予めきちんと考えておくことが大切だと思います。
そして考えたバースプランをきちんと伝えること!
多くの方は先生や助産師さんに伝えてらっしゃると思いますが、一点見落としがちなのがご主人への伝達です。
ご主人にとっても初めてのことですので、お産当日、あなたの思うように動いてくれないことがあるかもしれません。
『分娩の流れを予習しておいてほしい』『辛い時は励まして』『手を握ったり、体を摩ってね』など、どんなことでも構いません。必ず前もって“お産に参加してほしい”“協力してほしい”ということを伝えておいてください。※今、長男は4歳になりますが、残念ながら子育てで気になる主人の発言は「次どうしたらいい?」「言ってくれたらやったのに~」です(泣)
バースプランを考え、伝え、しっかりサポートしてもらえる環境を整えてみてください。そして、可能であれば安産に向けた取り組みも行ってみてください。
お産は自分たちでも演出できる…!?
みなさんも、どうぞ素敵なお産になさってくださいね!
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