自分はなにもしてあげられない…!?と、苦しんでいませんか?
現在小学校に通う長女を妊娠24週目という早産で出産した経験を持つライターの森野です。
と、悲しい気持ちになっていませんか。
私の娘もNICU(新生児特定集中治療室)とGCU(継続保育室)で4カ月入院していましたから、その気持ちがとてもよくわかります。
でも、母親としてできることはちゃんとありますよ。
気を落とさず、今できることに集中しませんか?
1. 母親は体が資本!自分の体調を整える
まずは、なんといっても休養が大切です。
早産でもしかすると人によっては、お産が比較的軽かったかもしれません。
それでも、体は妊娠していた状態から、元に戻ろうとしています。
本来であれば、出産後1か月程度は自宅で横になって体を休める時。
おっぱいをあげるときだけ起きるという生活をしている時期ですよね。
その自分自身を労わらなければならない時期に、赤ちゃんにおっぱいを届け、無理をしていることを忘れてはいけません。
最初のうちは、通院も自分の体調と相談しながら行いましょう。
お医者さんの指示があれば安静にしておく必要があります。
特に、骨盤の緩みは後々になって、体調の不調につながりかねません。
骨盤ベルトを締めて、骨盤ケアは怠らないようにしてくださいね。
2. 搾乳とおっぱいケア
搾乳して、自分のおっぱいを赤ちゃんに与えてもらうことは、母親であることを実感できる瞬間ですね。
搾乳は、本当の赤ちゃんに吸われているよりも、やはりおっぱいの出が悪くなってくるといわれています。
でも、できるだけ母乳がでる状態をキープできるようにしてあげたいですね。
特に、未熟児の場合、最初のうちは飲む量がほんの少しですから、搾乳してもほとんどは捨てることになります。
それでも、できるだけ3時間おきに、夜間もできるだけ起きて搾乳してください。
頻繁に行うので、搾乳器を使うこともできます。
けれど、搾乳器を使うよりも、手でおっぱいを刺激するほうが母乳の出が良いようです。
NICUがあるような大きな病院には、母乳外来が併設されているので積極的に活用してください。
そのほかにも心配であれば、セカンドオピニオンを聞いてみるのも良いと思います。
専門的な母乳外来を探してみるといいと思います。
執筆者の体験談
そこに行くまで、「おっぱいの出が悪くなってきた」と不安だったのですが、
「よくでているよ。続ければ大丈夫」と言っていただけて、諦めずにすみました。
しかし、残念ながら途中からおっぱいの量が足りなくなりました。
混合、そして、退院後はミルクをあげました。
最初の本当に小さいときにでも、私のおっぱいを飲んでくれたことが嬉しく、搾乳も頑張ったし、悔いはありません。
3. 赤ちゃんに会いに行こう
体調が整えば、赤ちゃんにたくさん会いにいってあげましょう。
面会時間であれば、どれだけ長い時間でも、そばにいてもかまいません。
積極的に話しかけてはどうでしょうか?
許されるのであれば、手を触れたり、赤ちゃんのそばにいるだけでも何か感じてくれているはずです。
NICUには、他にもたくさんの赤ちゃんが入院しています。
あまり、周りの赤ちゃんの経過は気にせず、比べず、自分と赤ちゃんの空間だと思って過ごせるといいですね。
4. 担当看護士は信頼できるよきパートナー!
ママに代わって搾乳したおっぱいをあげたり、おむつを替えたりしてくれる担当看護士さんとは積極的にコミュニケーションをとりましょう。
入院が長期化すればするほど、信頼できるよきパートナーになってくれるでしょう。
身内にはなかなか吐き出せない不安な気持ちや、思っていることを素直に聞いてもらえることもあります。
赤ちゃんにつけられているモニターの見かたや、おっぱいの量など、わからないことはどんどん質問しましょう。
先輩ママの場合
娘のちょっとした成長も記録してくれました。
私は自分自身の不安な気持ちや、わからないことなどを質問したりしていました。
とても助かりました。(東京都・20代)
5. カンガルーケア・入浴の手伝いをしてみよう
お子さんが大きくなってきて保育器から短時間でもでることができるようになってきたら、カンガルーケアや入浴の手伝いができます。
カンガルーケアとは、赤ちゃんを母親の胸に抱き、直接、肌と肌を触れ合わせることで、スキンシップをはかるものです。
また、入浴もできるようになるとさせてもらえます。
一緒に看護士さんもついてくれるので、安心してできますから、できるだけ参加するといいでしょう。
まとめ・今できることを考えよう
ついさっきまでお腹にいた小さい我が子を、保育器に預けて過ごすのは本当に精神的につらいことです。
それだけでなく、発育の経過やその後のこと、不安は尽きないでしょう。
子どもの心配が頭から離れないですよね。
さらに、ちょっとした他人の言葉にも傷ついたりするものです。
そんなときだからこそ、あまり遠い先のことは考えず、今できることを、できることだけすればいいと思います。
上にあげた以外にも、お子さんの状態によっては、できることがあるかもしれません。
なにができるか、自分で考えるだけでなく、担当看護婦さんなどに意見を求めても良いと思います。
心無い言葉に傷ついたり、先々の心配で頭を痛めたりせず、「今できること」に集中できるといいですね。