あえて断念のすすめ!陥没乳頭での授乳をやめる8つのメリット

陥没乳頭だけれど、母乳育児を目指して頑張っているママなら、きっと毎回こんな風に思うのではないでしょうか?
「本当に大変だっ!」って。
執筆している私も片方の胸が陥没乳頭だったため、授乳に苦労しました。

頑張りすぎていませんか?

頻回授乳・乳頭ケア・授乳のための乳頭準備…しなければいけないことが多すぎますね。
本当に休む暇もないのではないでしょうか?

陥没母乳だと自分を責めなきゃいけないの?

実は私、陥没乳頭からでも生後3か月の頃から授乳できるようになりました。
陥没乳頭から母乳を吸ってくれた時の感動は授乳の困難さや搾乳の大変さを忘れるくらい嬉しいできごとでした。
ただ、そうはいっても通常の授乳とは比べ物にならないくらい、陥没乳頭は大変なもの。
手間が多いだけでなく、精神的なストレスと疲れを感じます。
母乳育児をよいという考えは私も賛同していますが、賛同するあまり無理をしすぎる方もいらっしゃいます。
私もそのうちの一人でした…。
苦しくてフラフラ、でも頑張らないと母親として…ダメ??なのでは、と頑張り続けているママ、本当にお疲れ様です。
自分の乳頭に負い目があって、わが子に母乳育児をしてあげられないことに罪悪感に落ち込んでいるママ、心まで疲れていませんか?
でも、完全母乳での育児に固執しているのは、日本だけのようです。
母乳育児が良いものだとしても、自分を追い詰めるほどのものだとは思えません。
子育ては、親子ごとのそれぞれの形があってもいいものだとは思いませんか?
今回は私が授乳できるようになったのになぜ諦めたか。
そして、やめたことでどんなメリットがあったのかお伝えしたいと思います。

陥没乳頭からの授乳を断念して手に入れたメリット

生後3カ月の頃から陥没乳頭での授乳をやめました。
せっかく子どもが吸ってくれるようになったのに…、と思う方もいるかもしれません。

陥没乳頭での授乳ができるようになった!
けれど、この先の授乳が軌道に乗るか、先が見えなくて悩んでいる

という方なら、私の選んだ選択肢をこういう育児もあると参考にしていただければと思います。

授乳が断然、楽になる!

1.陥没乳頭をくわえさせる事から解放される!

陥没乳頭での授乳を経験した方なら、乳首をくわえさせるだけでも苦労しますよね。

私の場合は、首の座っていない子どもを両手で支えながら縦抱きで授乳していました。
神経も筋力も使い、腱鞘炎や筋肉痛に悩まされていました。

2.子どもを待たせないで授乳できる!

陥没乳頭授乳の際、乳頭吸引器を使って乳首がでるのには時間がかかります。
子どもがおっぱい欲しくて泣いている中、この時間を待たせるのがとても辛かったです。

執筆者の経験

乳頭吸引器を使って乳首がでるのにかかる時間が3~5分でした。

3.乳首も切れない!

陥没乳頭の乳首は、くわえても乳首がのびていない場合が多いので、すぐに痛くなります。

執筆者の経験

ようやく吸い付いてくれるようになっても、子どもの吸引力が強くて授乳は1分が限界でした。乳首が切れそうでせっかく吸ってくれているのに止めざるを得ませんでした。

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体力的にも精神的にも楽になる!

4.風邪などを回避できる!

陥没乳頭の乳房から授乳していると、授乳中に反対側の母乳がダラダラでてくるという方も多いでしょう。
…冬場の授乳は、寒くて風邪をひきそうですよね。

また、乳頭がでるようにしていると胸をはだけている時間が長くなり、冬場は風邪をひきやすくなります。

5.搾乳しないで済む!

授乳自体で疲れてしまい、授乳後の搾乳は面倒だと思う方も多いのでは?

寝る間を惜しんで搾乳していると、今度は搾乳のしすぎで親指の付け根が疲れて痛くなってしまったりも…。

6.前より多く眠ることができ、体力が蓄えられる!

やめると以前より多く眠れるようになるので、体力的にも余裕ができ、身も心も軽くなりますよ。

執筆者の経験

私は、陥没乳頭に加え頻回授乳だったので、搾乳の回数も多かったです。
寝る時間も限られ、短時間の睡眠を繰り返しぐっすり寝むれたことはありませんでした。
疲れから免疫力も落ち、物もらいと風邪をひいてしまいました。
自分が寝込むほどの状態になったら育児に支障がでる!?と思い、これを機に搾乳をやめました。

外出時の心配がへる!

7.荷物が減る!

子どもとの外出は周りに迷惑をかけない、などと余分に持ち物を持っていきがちだと思います。
ぐずった時にあやすおもちゃや、おむつ替えの一式、着替えなど結構かさばりますよね。
さらに加えて陥没乳頭専用の器具もとなると、大荷物になります。大荷物の移動は大変!
できるだけ荷物を少なくしたいのが、ママみんなの本音だと思うのです。
陥没乳頭での授乳をやめてしまえば、陥没乳頭専用の器具を持ち歩くこともなくなります。

8.外出時の授乳ストレスが減る!

外出時の授乳スペースは、完全個室でない場所もまだたくさんあります。
外出時は、ふつうのおっぱいのように簡単には授乳できないので、服で胸を隠すのが困難なことも多いと思います。
また、授乳スペースでの授乳の際に、万が一途中で器具が落ちてしまった…ということで手間取ることもありません。
器具を落としてしまうと、授乳スペースの外の誰でも立ち入れる、調乳スペースの水道を仮にいかねばなりません。
そのために、出している胸をしまったり、子どもをベビーカーに乗せなおして洗いに行ったり…とても手間がかかります。
一連の動作中、子どもはお腹を減らして泣きじゃくり、早く飲ませてあげたいという焦りと疲れに襲われるママもきっと多いのではないでしょうか?
なければ、洗う手間もかかりません。

執筆者の経験

私は人の目を気にしながら授乳する余裕が持てないほど大変でした。
ですので、外出時は陥没乳頭で授乳できませんでした。。

まとめ

私は現在9か月になる子どもを片方の母乳のみで育てています。
陥没乳頭での授乳をやめた直後は、陥没乳頭の乳首からも反対側が授乳されるときに反応して勝手に乳汁がでてきていました。
しかし、1週間もしないうちにでてこなくなりました。
いまだに、触れば乳汁はでてきます。
私が陥没乳頭での授乳をやめた一番の理由は、体調を崩したことです。
子どもが上手に吸ってくれるようになったのなら、それがベストです。
けれど、自分の体が悲鳴をあげているのなら、陥没乳頭を治さなくてもいいのではないでしょうか?
毎日搾乳した方はそれなりに乳汁も増えていて、やめるのがもったいないと思うかもしれません。
ですがもし、「毎日が辛い…」と苦しんだり、身体からのサインがあった場合は
潔くやめる
という選択肢も心の中に持っていてください。
これは逃げではないのです
苦しんだ分、きっと楽と思えるはずです。
子どものために選んだ母乳育児が、ママのストレスとなっていませんか?
疲労の余り笑顔が少なくなるのなら、やめてしっかり休んで、その分笑顔で接してもいいんじゃないでしょうか?
陥没乳頭だからといって、頑張らないとダメな母親なのでしょうか?
完全母乳でなくても、立派に成長を遂げているお子さんは世の中に数知れず存在します。
ですから、もしもかなり無理をしているのなら、どうするか考えてみてもいいかもしれません。
もっと、気楽に育児ライフが送れますように!