絵本好きな5歳の子供に薦めたい!元小学校教諭が選ぶ物語が素晴らしい10冊の絵本

絵本が好きなお子さんに読んであげたい本

絵本が大好きな子のために、次に読んであげる本を探すのはなかなか大変なものです。
家にある本は何十回も読んでしまっているのに、それでも「読んで!」とせがむ子。
嬉しいものの「これでいいのかな?」と思う日もありますね。
そんなママに、お勧めの本を紹介します。

1.ねずみくんのチョッキ

ねずみくんのチョッキ
大きなページに小さなねずみくんの絵に驚きです。
「おかあさんがあんでくれたぼくのチョッキ ぴったりにあうでしょう」
まんまるな目が輝いています。
いろいろな友だちが、「ちょっときせてよ」とそのチョッキを着ます。
チョッキは少しずつ伸びていきます。
最後にはぞうさんが着てしまいます。
大きく長くのびてしまったチョッキを着て残念そうな後ろ姿のねずみくん。

豊かな表情のねずみくんの顔や姿からねずみくんの感情を読み取ることができ、驚きや悲しみそして喜びを共感することができます。

子どもの好きな「繰り返し」の手法で、物語が展開していきます。
お子さんはねずみくんと一緒に感情を動かし、誰にでも親切にすることの素晴らしさを読み取ってくれることでしょう。
最後にはとてもハッピーなおちがあります。

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2.おかえし

おかえし
たぬきの家のとなりへ、きつねが引っ越してきました。
「こんど、となりへこしてきたきつねです。どうぞよろしくおねがいします。これは、ほんのつまらないものですが・・・」
たぬきのおくさんはいちごのかごをうけとりますが、おかえしをしなくちゃと考えます。
そして、きつねの家にたけのこを届けます。
うけとったきつねは、おかえしをしなくちゃと考えます。
おかえしのおかえしをお互いが続けていき、とうとう家の中の物を全部相手にあげてしまいます。
そして最後には、ぼうやまで。

この本も、子どもの好きな「繰り返し」の手法がとられています。
繰り返される「おかえし」に、子どもは先を予想して「次のおかえしはこれだと思うよ」などと言いたくなるでしょう。
どんどんお話しさせてあげることが表現力につながります。

初めて読むときは、絵をよく見て、「おかえし」になりそうな物をさがさせてあげましょう。

読みきかせをしながらも、くすっと笑ってしまうお話です。

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3.まじょのかんづめ

まじょのかんづめ

女の子と犬が森へ遊びに行くと小さな家が建っていました。
家の中には、かんづめがありました。
不思議なことにその中から声が聞こえます。
「たすけてくれえ」「だしてくれえ」
悪い魔女が動物たちをかんづめにしたのでした。
女の子と犬は動物たちを助けます。
しかし、魔女に見つかりふたりはかんづめにされてしまいます。
さて、ふたりは助かるのでしょうか?

佐々木マキさんの絵は、単純な線と明快な色彩で親しみやすく楽しい気持ちにさせてくれます。
また、ストーリーも奇想天外、驚きの連続です。
佐々木マキワールドにはまるということは、お子さんも豊かな発想を持つトレーニングをするということだと思います。

ユニークな作品なので、読み聞かせをするママも、身体の力がすっと抜けることでしょう。
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4.おかあさんおめでとう

おかあさんおめでとう

くまの子ウーフはお母さんの誕生日にプレゼントをあげようと考えます。
おかあさんの好きな物をさがしますが、ちっともうまくいきません。
ぶどうはつぶすし、はちみつを取れなくてハチに刺されるし、カニにだって手をはさまれてしまいます。
それでもおかあさんはよろこんでくれました。
おかあさんの大好きなものは何だったのでしょう?

くまの子ウーフのシリーズでは、神沢利子さんの子どもを見る目の温かさを感じられます。失敗する子どもにも優しいまなざしが向けられています。読んでいるママまで優しい気持ちになれます。
ママというものは、子どもが外でどんな思いで何をしてきたかわからないものです。
だから、服を汚してきたことを叱ったり、転んで怪我したことを「気をつけなさいって言ったでしょ」と冷たく返したりします。

この本を読むと、お子さんは外でのできごとを正確にお話しすることを学ぶでしょう。

ママも子どもの生活を想像して、優しい言葉をかけてあげることを学べます。ちょっと煮詰まった親子関係の方にもお勧めです。

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5.しゃっくりがいこつ

しゃっくりがいこつ

主人公はがいこつです。
がいこつなのにシャワーを浴びたり歯磨きをしたりします。
困ったことにしゃっくりがとまりません。
友だちのオバケがしゃっくりをとめようといろいろ考えてくれますが、なかなかとまりません。最後の手段としてオバケが考えてくれた作戦がなんと大成功。
さあ、どんな作戦だったのでしょうね。

こどもはがいこつやおばけが大好きです。ちょっと怖くて不気味ながいこつが、自分と同じような生活をしており、親しみを感じます。それにしゃっくりがとまらないなんて、まるで人間と同じ。
がいこつがしゃっくりするという意外性が楽しくてたまりません。子どもが夢中になる本です。

何度も「読んで」とせがまれる本です。覚悟してくださいね。
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おすすめ

  • 運動大好きな子
  • 鉄道に目覚めてしまった子
  • 虫や動物にはまる子

このような子ども達の好みを知り、読みそうな本を勧めてみて、読んでくれるととても嬉しいですよね。

しかし、このようなタイプの子は、与えられた本より自分の好きな本を好む姿勢は変わりません。
大好きな人のお勧めだから「仕方ない付き合ってあげるよ」という感じです。
ですので、どんなものが興味があるのか、良く知ることが大切です。

1.0~5歳児の発達に合った 楽しい! 運動あそび (ナツメ社保育シリーズ)

0~5歳児の発達に合った 楽しい! 運動あそび
絵本より運動が好きな子のママにお勧めです。運動遊びがたくさん載っています。
どうせなら、親子で運動遊びを楽しんじゃいましょう。

子どもは身体を動かすことが大好きなのに、どうやって遊んであげたらよいのかわからないママにお勧めです。

2.はしれ!たくはいびん

はしれ!たくはいびん
おばあちゃんが送ってくれたりんごが、宅配便で家に届くまでの様子がよくわかります。
営業所で、仕分けセンターで、そして夜の高速道路で、荷物は大切に運ばれます。
りんごと一緒にちょっとした旅ができる本です。

乗り物好きな子は興味を持つことでしょう。
車好き・電車好きの子に読んであげてください。絵本を好きになるきっかけになるかもしれません。

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3.むしたちのうんどうかい

むしたちのうんどうかい

昆虫好きな子が楽しめる物語の本です。

図鑑の大好きな子も、好きな虫が登場する物語なら興味を持ちます。
ユニークなイラストなので、絵を鑑賞する楽しみもあります。
「こんな本があったよ。一緒に見てみようよ」と、さりげなく誘って読んであげてはいかがでしょう。

虫の好きなお子さんは「やっぱり図鑑の方が好き」と言うかもしれません。
しかし、物語の読み聞かせを続けることで、いつかきっと「読んで」と言う日がくるでしょう。
この本が物語に目覚める軌跡の1冊になるかもしれません。

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4.バルト 氷の海を生き抜いた犬

バルト: 氷の海を生きぬいた犬
物語を好まない子の中には、「これ本当の話?」「どうせ嘘でしょ?」と言う子がいます。
そんな子にはノンフィクションがお勧め。

「バルト」は流氷に乗って流される犬を助ける話です。どきどきする臨場感があります。
最後に作者の覚書があり、実際に氷に乗って流される犬や助け出されて抱かれる犬の写真があります。

「本当にあったお話しだよ」と教えてあげると、満足する子もいます。
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最後に

読み聞かせはママと子どもとの楽しい時間です。
でも、たまには、パパやおじいちゃんおばあちゃんにやってもらうとお子さんも喜ぶことでしょう。

読み聞かせの時、声色を変えたり速さを変えたりするのはとっても良いことです。

「誰がでてきたっけ?」「○○くんは、何をしたの?」などテストやクイズをするのはよくないようです。子どもが読み聞かせを嫌いになる原因だそうです。
絵本を手にして楽しい時間をお過ごしください。

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