産後の痔で辛い!お尻の悩みの自宅でのケア方法を保健師がアドバイス

執筆者:金子奈菜絵

お産で痔になってしまったら?

妊娠中~産後も含めて痔になってしまう女性は、実は2~3人に1人ととても多いのをご存知ですか?
産後、排便時に痛みや出血がある・・・という症状に心当たりがあれば、それは「痔」の可能性が高いと思います。

  1. 「痔」と言われても、病院に行くのは大変!
  2. なんとか自分で治せないの?
  3. 放って置いたらダメ??

そんなママさん達に、保健師から「おうちでできる痔の対処法・予防法」のアドバイスです。

産後に多い切れ痔とイボ痔

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痔は、妊娠中から既にできていることも多いものです。
ホルモンバランスの変化で便秘をしたり、お腹が大きくなって静脈が圧迫されてしまうため、痔ができる人が多くなります。

そして出産時のいきみによって、その痔が大きくなってしまったり、肛門から外に押し出されてしまい、
症状が酷くなることもありますよ。

イボ痔

正式名称は「痔核」です。
肛門の中にとどまっていれば「内痔核」、外にでていれば「外痔核」となります。

便秘や妊娠の負荷によって、肛門の中の血流が悪くなり、細い血管が集まる部分がうっ血して腫れあがるのが原因です。

妊婦さん・産婦さんに多いのは外痔核で、排便後などに肛門からプルッとした固いしこりがでていれば、それがイボ痔です。

イボ痔の症状は、以下のようになります。

  • 内痔核・・・あまり痛みはないが、排便の際に出血がある。悪化すると肛門から外にでてくる。
  • 外痔核・・・通常から痛みがある。腫れると特に激しく痛む。
妊産婦さんがなりやすい外痔核は、痛みが強くなりやすいので、注意が必要です!!

切れ痔

正式名称は「裂肛」です。
名前の通り、肛門が裂けて切れてしまうことをいいます。

排便するときに、強い痛みや出血があります。

痔を放置すると・・・

ストレスママ
イボ痔を放置すると、肛門から外にでたまま戻らなくなり、手術が必要になってしまうケースがあります。
また、痛み・出血が酷くなり、座ることがままならなる場合もあります。
切れ痔も、放置すると、切れた部分が固くなって排便がしずらくなったり、潰瘍ができてしまうことがあります。

酷くなるとそのぶん治療に要する期間が長くなり、手術が必要になってしまうこともあるので、注意が必要です。

痔のセルフケアと受診の目安

もしかして痔かも?と思った方へ、次はご自身でできるセルフケアと受診の目安についてお伝えします。

便秘を防ぎましょう

なるべく繊維質の多い根菜類を摂り、水分(硬水が◎)も多めに摂取しましょう。
ヨーグルト・バナナ・プルーンなどもおすすめです。

下半身の血行を良くしましょう

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産後は、床上げまでの期間、どうしても入浴や運動が制限されてしまいます。
体調が良く、身体が動かせるようになったら、ウォーキングや自宅でできるエクササイズから始めてみましょう。

湯船に入って下半身を温めることも大切です。

産後1ヶ月健診を過ぎて、入浴が可能ならば、なるべくゆっくりと湯船につかりましょう。

おしりへの刺激をさけましょう

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排便後、トイレットペーパーでゴシゴシこするのは絶対に避けましょう!

トイレにウォッシュレットがついているようなら、おしりを洗い流した後、そっとペーパーで押さえるように拭き取ります。
ご自宅のトイレにウォッシュレットがない場合は、携帯用のウォッシュレット(電動・手動)が販売されています。
手軽に使えるので、外出時に利用できて便利です。

ストレスを上手に発散しましょう

ストレスがたまると、腸の動きが弱まり、便秘が悪化しやすくなります。
赤ちゃんがいる生活はなかなかストレスが溜まりやすいものですが、週末などを利用して、上手にストレス発散をしましょう!

痛み・出血が強ければ肛門科を受診

切れ痔や、軽いイボ痔ならば、上記のセルフケアで様子を見ても大丈夫です。
市販の痔のお薬には、痛み・かゆみを抑えて炎症を鎮める効果があるので、使ってもよいですね。

しかし、排便のたびに強い痛みや出血があったり、イボ痔が肛門から外にでたまま戻らない状態が続くようなら、一度専門医に診てもらうのがおすすめです。
受診先は、産婦人科ではなく「大腸・肛門科」になります。

まとめ

最近では女性専門の肛門科もできはじめています。
お近くにあればぜひ受診を検討してみてください。

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執筆:金子奈菜絵
金子奈菜絵