【0~1歳の子どもの発達を促す絵本とは?】選び方と先輩ママおすすめ10選

執筆者:小南翔子

0歳児の赤ちゃんに、贈りたい本とは?

0~1歳児は脳の70%が完成する時期であると知っていますか?
1冊の本が子どものすべてを変えたりはしません。
ですが、絵本が子どもの脳を刺激したり、心に強い印象を残すことがあるのは確かです。
せっかく購入するなら良い刺激を与えてくれる絵本がいいですよね。
今回は「お子さんが0歳の頃に購入して良かったと感じた本」を30人のママにアンケートをとって教えてもらいました。
その中でも前頭葉を刺激し社会性を豊かにしてくれる絵本や、ワーキングメモリーを刺激してくれる絵本を中心に10冊に絞って紹介します。

社会性を促し、前脳連合野を発達させたい!

生後5か月~8か月になると社会性がでてきはじめ、いないいないばぁといった遊びにとても興味を持つといわれています。
次になにが起こるかを期待し、想像して楽しむ遊びは子どもの知育にとっても有効。
子どものワーキングメモリーが活発になり、前脳連合野が発達します。
そこでお勧めなのがこの二冊

  • いないいないばああそび
  • いないいないばあ

いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん)
いないいないばああそび(木村 裕一)

とにかく、子どもの機嫌が良くなる(37歳 福岡県・5歳男の子)

生後半年くらいに初めて買った絵本です。
動物や人が顔を手で隠しているのですが、次のページをめくると顔がでてきて、「いないいないばあ」ができます。
子どもはこの絵本がとてもお気に入りでした。
泣いている時にもこの絵本を見せて、いないいないばあをしてあげると機嫌が良くなることが多く、外出先でぐずる時などにはとても役立ちました。
歩き始めた1歳過ぎの頃からは、この本を読んで欲しいと私や夫のところに自分で持ってくるほどに。
それほど、本人にはお気に入りの一冊でした。
icon-check01【赤ちゃんからずっと遊べる】先輩ママに人気だったおもちゃ(積み木・ブロック)

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)
いないいないばあ(松谷みよ子)

子どもにわかりやすいシンプルさ(36歳・山梨県・2歳男の子)

0歳の時に市の健診でいただいた本です。
0歳の時は時々読み聞かせをしましたがそんなに興味を示しませんでした。
1歳になった頃に急に興味を示しました。
ちょうど「いないいないばあ」遊びに興味を持ち出していたため、この絵本で動物さんたちが「いないいないばあ」をするのがおもしろかったみたいです。
1ページめくるごとに大きな声で笑っていました。
2歳になっても時々読んでいて、自分で「いないいなーい、ばあー!!!」といって笑いながら読んでいます。

初語を発する力を伸ばしたい!

初語というのは、子どもが初めて意味のある単語を発することをいいます。
8カ月から1歳ごろになると、早い子では単純な言葉を覚え、口にするようです。
そんな時、単純な言葉を繰り返す絵本は、言葉を覚えるだけでなく、ママとのコミュニケーションにもなり社会性を伸ばすことにもつながるようです。
おすすめしたいのは次の2冊の絵本

  • てんてんてん
  • がたん ごとん がたん ごとん

てん てん てん (0.1.2えほん)
てんてんてん(わかやま しずこ)

音のような表現がたくさんあり赤ちゃんでも楽しめる(25歳・鹿児島県・9ヶ月息子)

息子はこの本を読んであげるととても喜びます。
まだ言葉を理解できない息子ですが、音には反応するようです。
この絵本は、題名の通り同じ言葉を繰り返す表現が多数使われているので、歌を歌っているような楽しい感覚で、読み聞かせできママの私も一緒に楽しんでいました。
同じようなシリーズを揃えて今は、ずっと読み聞かせをしています。
文字が少なく絵も大きくて分りやすいのでとてもお勧めです。

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
がたん ごとん がたん ごとん(安西 水丸)

ストーリーが分かりやすく、赤ちゃんもご機嫌になる。(26歳・埼玉県・1歳9ヶ月女の子)

黒い機関車がガタンゴトンガタンゴトン♪と音をたてながら進み、色んなものを乗せていくストーリーです。
とても簡単な物語ですが、同じ言葉を繰り返し使ってるのでリズム感があり赤ちゃんも「ガタゴト!」といって機関車の真似をしてハイハイしたりして遊んでいました。
また、この絵本は色合いもハッキリしており、まだ視力の低い赤ちゃんには見やすくてオススメです。
大きさも比較的薄くてコンパクトなので、外出する時もバッグに入れて持っていき、グズる時には読んであげるとご機嫌でした。

自発性を高める本とは?

良質な刺激をたくさん与えてあげたい!

赤ちゃんの大脳の神経回路が最もよく発達するのは1歳前後といわれています。
それまでは、感覚運動的知能が主で知覚処理や運動命令などの中枢の認知機能は未発達です。
8か月~1歳になると中枢の認知機能が発達し、主体性を持った知識に変わります。
その頃から、少し考える要素もプラスした本が嬉しいですね。

  • はらぺこあおむし
  • ふれあい親子のほん 1さいだもん

はらぺこあおむし
はらぺこあおむし(エリック=カール)

カラフルな色に大喜び、センスが磨かれそう(37歳・千葉県・3歳男の子・0歳男の子)

鉄板の絵本なので、持ち歩きできる大きさから大きなサイズまでいろいろなものが揃っています。
うちでは破いたり舐めたりしてもいいように、2つのサイズで3冊この絵本があります。
色が奇麗で、物語の意味が分からない0歳児でも、虫がかじったという設定の穴に指を出し入れします。
また、最後の奇麗な蝶が画面いっぱいに広がるところで息を飲んで喜んでくれます。
少しぐずりそうなときでも、はらぺこあおむしを出して読んであげると真剣に聞いてくれます。

ふれあい親子のほん 1さいだもん
ふれあい親子のほん 1さいだもん(無藤 隆)

いろんなお話が1冊に収録されていて子どもが飽きない(33歳・東京都・5歳の男の子・2歳の女の子)

とくに0歳や1歳の小さな子どもは、数ページの絵本ですと、すぐに飽きてしまいます。
最後のページまで読ませてもらえずに、ページをめくられてしまったり…というように。
しかし「ふれあい親子のほん 1さいだもん」は、見開き1ページにて完結しているものが多く、次から次へとページの内容が変わるので、子どもも退屈しませんね。子どもの性質を反映している本だと感じました。

自発性を高める本とは?

つかまり期の5~8か月は、おもちゃに対する興味が増し、自発的におもちゃに触れようという意欲が高まります。
ただ、ばちを持ってたたくのはまだ月齢的に難しい頃です。手のひらでたたくことをオススメします。
手のひらで太鼓をたたくことは

  • 叩くと音がでることに気が付く(音がでることを覚えること)
  • リズムを感じること
  • 聴覚刺激を覚えること

という、3つの知育効果をうんでくれますよ。
本物の太鼓が良いのですが、手軽に手に入り簡単に音がでる太鼓絵本というものもあります。
いつも一人で遊ばせるというのは少々考え物かもしれませんが、家事や疲労などで気を抜きたいときにもこの絵本は効果的です。
なぜ音がでるのかと興味を持ち、自分から働きかける面白さが少しずつ培われていくと思います。
ただ本にではなく、この刺激はおもちゃを選んだ方が良いようにも思います。
0・1・2才 たのしいたいこえほん (たまひよ楽器あそび絵本)
0・1・2才 たのしいたいこえほん

家事をしているときの一人遊びに(32歳・鹿児島県・7歳女の子・4歳男の子)

本屋さんに行ったときに、私の母に買ってもらいました。
ばちがなくても手でたたくだけで簡単に音が出ます。
0才の子でも手で触れると簡単に音が出ますし、20種類ほどのたいこの音があり、歌も8曲入っています。
自分で触るとさまざまな音がでるので、わが子も興味津々で自分で音をならしてぱちぱち手をたたいて遊んでいました。
私が家事をしている時などに一人で遊べるのでとても重宝しました。
わが子は歌が大好きだったので、この絵本の表紙が剥げて、ちぎれてもずっと使っていました。

生活を楽しめる工夫に満ちた本は?

知育ばかりに気をとられ、頭でっかちになりたくないママもいらっしゃるでしょう。
これから紹介する三冊は、子どもに食事・ご挨拶・就寝を促す時に一役買ってくれそうなものです。
生活を楽しむという視点で選んだ場合、多くの先輩ママたちが選んでよかったといった絵本でした。

食育の助けになってくれる本

おさじさん (松谷みよ子あかちゃんの本)
おさじさん (松谷みよ子)
・手づかみから、スプーンなどを使う段階で子どもの興味を促してくれる

食事の楽しさを教えるのに役に立ちます(33歳・兵庫県・3歳女の子)

子どもが1歳の時に大好きだったのがおさじさんという絵本です。
うさぎの子どもがおかゆを食べる時に、スプーンを使わずに食べて、熱いので泣いてしまいます。
そんな時にスプーンがでてきて、それで食べたら熱くないし、おいしいというお話です。
娘はその時に食べ物にとても興味がでてきた時期で、うさぎが食べるおいしそうなおかゆに興味をひかれていました。
うさぎが泣いているシーン、スプーンで食べて笑っている顔など、子どもにわかりやすい話で、何度も何度も読んでほしいと持ってきました。
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就寝の助けになる本

いいこでねんね できるかな (あかちゃんのあそびえほん)
いいこでねんね できるかな(木村 裕一)

読み聞かせの時、赤ちゃんの反応がいい!(27歳・三重県・1歳)

私が子どもの時から慣れ親しんだ絵本です。
ページをめくると、起きている動物がスヤスヤ眠り顔になるしかけになっていて、3ヶ月の頃から興味しんしんで絵本を見つめていました。
ページいっぱいにかわいい動物が描かれているので、赤ちゃんも楽しみやすいんだと思います。
他にもいろんな「できるかな」シリーズが出版されていて、赤ちゃんはどれもうれしそうに見つめてくれています。
カバーも丈夫なので、安心です。
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あいさつをする楽しさを教えてくれる絵本

ごあいさつあそび (おでかけ版ボードブック)
おでかけ版ごあいさつあそび(木村 裕一)

挨拶の言葉と動作を覚えられ、ぐずり対策にもおすすめ。(35歳・千葉県・4歳の女の子・2歳の女の子)

  • 列車の中でのぐずり対策にも最適
  • コンパクトサイズで、かさばらない
  • ページの角が丸いので、子どもがけがをしない
  • 各ページが厚紙でできている

1ページが厚紙でできたこの本は角が丸くなっていて赤ちゃんが触っても指を切ったりしないよう配慮されています。
また、仕掛け絵本風になっていて、ページの中の動物が頭を下げたり上げたりできるようになっていて「元気な声で『こんにちは』」という掛け声に合わせて頭を下げさせて挨拶の様子を見せる事ができます。
まだ言葉を発しない娘に効果があるか解りませんが、掴まり立ちができるようになった頃には「こんにちは」の声に合わせて笑顔で頭を下げる様になりました。
そして歩けるようになった時、外出先で「こんにちは」と声を掛けられると頭を下げて返事をできるようになりました。
本自体が小さいので持ち運び易く、病院の待ち時間や電車移動中など、重宝する本でした。

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まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ところで、家庭保育のお母さんたちは色々なストレスにさらされてはいないでしょうか?
子どものために知育・食育など、頑張って教えなくてはならない!
とこの記事も一生懸命読んでいただいたかもしれません。
ここからは、執筆者である私の意見ですが、
大切なのは、「子どものために、あれも・これも頑張ること」ではなく、
試してみたいものをいくつかチョイスすることです。
1つの選択肢が大きな影響を与えるわけではありません。
安心して、お子様とお母さんが笑顔になる選択をしてくださいね。
家庭保育の時間がますます有意義なものになりますように。