保健師の教える吐き戻しの原因と改善方法~赤ちゃんの吐き戻しが多くて心配!

執筆者:金子奈菜絵

保健師が教える赤ちゃんの吐き戻しの原因と改善方法

授乳後の赤ちゃんが大量の母乳やミルクを吐き戻す…と困っていませんか?
毎回吐き戻してしまう赤ちゃんの場合、
「どれくらい母乳・ミルクを飲めているんだろう。」という不安や、
赤ちゃん・ママの衣服が汚れてしまう悩みを抱えるママさんも多いですね。

特に小さな赤ちゃんが吐き戻してしまうと、何か問題でもあるのではないかと不安になってしまうママもいるでしょう。
吐き戻す原因や改善方法を知っていると、不安やイライラを抱えず授乳やミルクをあげることができますね。
それでは、吐き戻す原因と改善方法について考えてみましょう。

赤ちゃんの吐き戻しの原因とは何か?

なぜ赤ちゃんは「吐き戻し」をしてしまうのでしょう?
通常の場合、3つの原因が考えられます。

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  1. 授乳のときに、たくさんの空気を飲んでいる。そのため、ゲップと一緒に母乳やミルクを吐き戻してしまう。
  2. 授乳中や授乳後すぐに、ウンチがでてしまう。そのため、いきむことで母乳やミルクを吐き戻してしまう。
  3. 飲んでいる母乳・ミルクの量が多すぎる。胃の容量オーバーのため、授乳後に余分な母乳・ミルクがでてくる。
※授乳後の赤ちゃんが、噴水のように勢いよく吐き戻す場合は、「幽門狭窄症」という先天性の病気の可能性があるので小児科の受診が必要です。


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赤ちゃんの吐き戻し対策はどうしたらいいの?

原因によって対策は変わってきます。
先ほどの原因1~3別に、対策を考えてみましょう!

1.授乳のときに、たくさん空気を飲んでいる場合

縦だき抱っこ
授乳後に丁寧にゲップをさせます。
上手なゲップのさせ方のポイントは、別の記事で詳しくご紹介しています。参考にしてみてくださいね!
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2.授乳中や授乳後にウンチがでてしまう場合

吐き戻し防止まくら
これは防ぐのがなかなか難しいのですが、授乳中や授乳後にウンチをすることが多い赤ちゃんの場合、授乳後しばらく縦抱きをしてあげると良いでしょう。
ずっと赤ちゃんを抱っこしていることが難しい場合は、赤ちゃんの頭~肩を少し高くしてくれる、「吐き戻し防止枕」も市販されています。
また、授乳枕を使って上半身を高くして寝かせてあげるのも効果的です。
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3.飲んでいる母乳・ミルクの量が多すぎる場合

これは、母乳よりもミルクの場合に起こりやすい吐き戻しです。

ミルクの場合

・哺乳瓶につける乳首のサイズや形を変えてみる。

もしかしたら、赤ちゃんがミルクを吸う力が強いのかもしれません。
一気飲みしてしまう赤ちゃんであれば、乳首をサイズアップするか、ヌークタイプのものに変えてみるのも1つの方法です。


・哺乳瓶の種類を変えてみる。




最近では空気を飲み込みにくい構造の哺乳瓶も売られています。
例:ドクターベッタ哺乳瓶
ドクターベッタ哺乳びん ROYAL BOTTLE

・授乳の間に一旦休憩をし、ゲップをさせる

「中間排気」と言われる方法です。
ミルクを半分程飲み、赤ちゃんが落ち着いた頃を見計らって、一旦ゲップをさせます。

母乳の場合

母乳が非常によくでるママの場合、吐き戻すことが多いようです。
哺乳瓶と違い、飲む量を調節することが難しいので、授乳後のゲップを丁寧にさせることが大切です。

母乳をあげる回数を減らしたり、授乳時間を制限するのは、母乳の分泌不足や赤ちゃんの栄養不足につながる可能性があるので、やめましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
吐き戻しが多い赤ちゃんの場合、1日に何度も洗濯をしたり、ママの苦労も人一倍多いと思います。
体重がきちんと増えていれば、吐き戻すこと自体は悪いことではありません。
赤ちゃんがお座りをする頃になれば、吐き戻すことは減ってきます。
それまでは、着替えやスタイをたくさん用意して、気長に赤ちゃんに付き合ってあげてくださいね。
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