助産師
1歳前後のお子さんがいるママ、どんな耳掃除をしていますか?
産院で習った通りの方法をそのまま、行っていますか?
産院で習った通りの方法をそのまま、行っていますか?
新生児のうちは、耳を綿棒でなでるだけでもきれいになった気がしていましたよね。けれど、動きが活発になってくると新陳代謝も良くなり、耳が良く汚れます。
赤ちゃんが成長すると共に、「大人のような耳掃除はいつからするの?」と思い始めていませんか?
大学病院で新生児科に勤務していた現役保健師の私が、正しい耳掃除の仕方についてお教えします!
1歳以上の赤ちゃんの耳掃除について保健師がアドバイスします!
耳掃除は注意が必要とはわかっていても、程度がわかりませんよね?
よく受ける質問をもとに耳掃除の基礎をご紹介したいと思います。
Q.耳掃除はどこまでしたらいいですか?
A.赤ちゃんの耳掃除は入り口まででOK!
助産師
耳掃除をする時に知っておきたいのは、赤ちゃんの耳の構造です。赤ちゃんの耳の入り口から鼓膜までは、ほんの1cm程しかありません。
綿棒や耳かきを深く入れてしまい、鼓膜を傷つけないためにも、綿棒や耳かきは入り口の部分だけに使ってください!
綿棒や耳かきを深く入れてしまい、鼓膜を傷つけないためにも、綿棒や耳かきは入り口の部分だけに使ってください!
Q.耳掃除は毎日しないとだめですか?
A.耳掃除は2週間に1回 入浴後に!
助産師
赤ちゃんの耳掃除は、多くても1週間に1度のペースで充分です。毎日耳を綿棒でゴソゴソしすぎると、外耳道という耳の入り口付近が炎症を起こして、「外耳炎」になってしまいます。
「外耳炎」になると、耳に痛みがでてくるので、赤ちゃんは不機嫌になったり耳を気にして触るようになるのでわかります。
普段は、入浴後にタオルで耳の水分をよく拭き取りましょう。
耳垢が入り口まででてきていたら、赤ちゃん綿棒でそっと取ります。泣いてしまって入浴後に耳掃除ができなかったら、眠っている時がやりやすいですね。赤ちゃんが急に動いても大丈夫なように、頭は軽く押さえてあげてください。
Q.どんな道具を使ったらいいの?
A.耳かきよりもベストは綿棒
助産師
赤ちゃんはじっとしていられないので、固い耳かきは、赤ちゃんの耳を傷つけてしまうことがあります。一番良いのは、耳かきよりもやはり綿棒です。ここで注意したいのが、大人用の普通の綿棒は使わないことです。
こうなると、耳鼻科でも取るのが大変なので、必ず赤ちゃん用綿棒を使うようにしてください。
Q.固くなった耳垢はどうしたらいいの?
A.綿棒にベビーオイルがおすすめです
助産師
固くなった耳垢には、綿棒にベビーオイルを垂らしてあげると取りやすくなります。
最近では、最初からオイルがついた綿棒や、粘着する綿棒も売られているようですので、使いやすいものを選んでくださいね。
最近では、最初からオイルがついた綿棒や、粘着する綿棒も売られているようですので、使いやすいものを選んでくださいね。
Q.兄弟がいるそばで耳掃除をしても大丈夫ですか?
A.兄弟がいないときにゆっくり耳掃除をしましょう
助産師
耳掃除中の事故は、兄弟姉妹が近くにいるときに起こっています。耳掃除中に子どもがぶつかったはずみで綿棒や耳かきが耳の奥に入ってしまうというものです。
Q.大きな耳垢が奥の方に見えた!どうすればいい?
A.耳の入り口まででてきていない耳垢は、無理して取る必要はありません
助産師
耳垢は、何もしなくても自然に外に押し出されてくるので、心配はいりません。どうしても気になるようなら耳鼻科で取り除いてもらう方法がおすすめです。
耳鼻科では、保険診療で耳垢を取り除いてくれますので、自治体によっては費用がかかりません。病院で耳垢を取る場合は、専用のピンセットを使うため、医師や看護師(もしくは親)が体と頭をしっかり押さえる必要があります。毎月耳鼻科に通う必要はないでしょう。
Q.耳掃除をしようとすると泣いてしまう!どうしたらいい?
A.無理せずに耳鼻科で取ってもらいましょう
助産師
耳掃除が大嫌いで、どうしても泣いてしまって掃除ができない赤ちゃんもいます。そんな場合は、無理せずに耳鼻科で取ってもらいましょう。毎月通う必要はなく、半年に1回程度で充分でしょう。
あとは耳垢が耳の入り口までできてきたら、粘着綿棒などでさっと取り除いてください。
あとは耳垢が耳の入り口までできてきたら、粘着綿棒などでさっと取り除いてください。
Q.赤ちゃんの耳が臭い!
A.いつも下側になるのと反対側の方を明るくしたり、ベッドメリーを付けてあげるのも良いですね
助産師
赤ちゃんの耳が臭いというのは、実はよく聞かれる質問です。
そのほとんどが、赤ちゃんの向き癖によって、吐いた母乳やミルク、汗や涙が入ってしまい、下側の耳が蒸れてしまうことが原因です。
そのほとんどが、赤ちゃんの向き癖によって、吐いた母乳やミルク、汗や涙が入ってしまい、下側の耳が蒸れてしまうことが原因です。
Q.綿棒に黄色い液体がついた!これって耳垢?
A.すぐに耳鼻科へ行くようにしましょう
助産師
綿棒に黄色い液体がついたり、その液体が臭う場合は、中耳炎にかかっている可能性があります。特に、少し鼻水がでていたあとに耳から黄色い液(「耳だれ」と言います。)がでている場合は要注意です。
まとめ
助産師
赤ちゃんの耳掃除、実は頻度も2週間に1回程度、綿棒で入り口を拭うくらいで充分です。大人でも、耳かきが気持ちよくてついつい頻繁に掃除をしてしまう方も多いですよね。
耳垢が原因で大きな病気になることはほとんどないので、耳の臭いと耳だれ(黄色い液体)にだけ注意して、あとは気が付いた時に見るくらいで大丈夫です。
耳垢が原因で大きな病気になることはほとんどないので、耳の臭いと耳だれ(黄色い液体)にだけ注意して、あとは気が付いた時に見るくらいで大丈夫です。
実は大人も、2週間~1ヶ月に1回程度の耳掃除で充分です!覚えておいてくださいね。