お腹が大きくなる妊娠5~6ヶ月を過ぎた頃から、お腹が痒くなり困っていませんか?
助産師
どうしたら痒いのが落ち着くのか、保健師がアドバイスします。
妊娠中のお腹が痒いのはなぜ?痒みの原因と対策3選
現役保健師の金子奈菜絵さんに痒みの原因や対処法について伺いました。
また、妊娠中お腹がかゆくて掻いてしまったというママたちにも、対処法を教えてもらいました。
1.保湿剤を使ってしっかりと保湿する
お肌が乾燥すると刺激を受けやすくなり、痒みを引き起こしてしまいます。
痒みなどのトラブルからお肌を守るために、こまめに保湿するといいですね。
お肌を清潔に保ち、入浴後にはきちんとスキンケアをすることで痒みなどのトラブルからお肌を守ることができます。
妊娠線予防用保湿クリーム
妊娠中の軽い痒みには保湿クリームを塗るといいですね。
保湿クリームを塗ることでクリームがお肌を包み込み、乾燥などのトラブルからお肌を守ってくれます。
また、妊娠線予防クリームを塗ることで、妊娠線の予防にも繋がりますので一石二鳥ですね。
妊娠中の当サイトのママモデルの間で、保湿性が高いと人気だったのはベルタのクリームでした。
使用したクリーム:
先輩ママの体験談:妊娠線予防のクリームは保湿もできるので、痒い時にはしっかり塗り込んでいました
仕事をしている時でも座ってくつろいでる時でも、ふとした時に無意識にお腹をかいていて、よく他の人から「かゆいの?」「またかいているよ!」と指摘されていました。
腹巻をして蒸れた時や、空気が乾燥している時は特に痒かったです。
妊娠線予防のクリームは保湿もできるので、痒い時にはしっかり塗り込んでいました。
お腹がぱんぱんに大きくなると、全体的に痒みがでてくるので1日数回クリームを塗っていました。
(たゆママ25歳・1歳娘・宮城県在住)
先輩ママの体験談:乾燥した時に痒かったので、お腹全体に保湿クリームを塗っていました
痒みは出産までありました。
特に乾燥した時やお腹が張ってる時が痒かったです。
乾燥した時に痒かったので、とにかくお腹全体に保湿クリームを塗っていました。
妊娠線予防にも効くものです。
あとはかる~く手のひらでなでていました。
(はるちゃんママ30歳・1歳息子・京都府在住)
妊娠線予防用保湿オイル
保湿オイルは保湿性が高いため重宝されますが、妊娠中のママは少しの刺激にも敏感になってしまいます。
自分のお肌に合ったものを選ぶことをおすすめします。
先輩ママの体験談:妊娠線予防用のオイルで保湿を心がけ痒みを抑えました
お腹の皮膚が引っ張られ乾燥からくる痒みと判断した為、とにかく妊娠線予防用のオイルで保湿を心がけ痒みを抑えました。
(いろちゃんプレママ28歳・妊娠10ヶ月娘・横浜市在住)
病院の処方薬
痒みが酷くなる前に受診してお薬を処方してもらうといいですね。
痒みを放置しておくと、かきすぎて肌を傷つけてしまうこともあります。
健診の際に担当医に相談することもおすすめします。
先輩ママの体験談:産婦人科で塗り薬をもらってこまめに塗っていました
結構かゆくてかいちゃいました。
あったまるとかゆかったです。
特に冬です。
産婦人科でお腹に塗っても赤ちゃんに影響のない塗り薬をもらってこまめに塗っていました。
あんまり効きませんでしたけど気紛れになりました。
(みーみー25歳・子ども1歳・栃木県在住)
先輩ママの体験談:保湿剤を処方してもらい朝晩つけていました
私の場合は、妊娠後期は夏場だった為、乾燥した時が一番痒かったです。
保湿剤のヒルドイドを主治医に処方してもって朝晩つけていました。
それでも痒いときは、爪をたてない程度に優しく掻いてました。
(やまちゃんまま32歳・2歳10ヶ月娘・1歳娘・埼玉県さいたま市在住)
先輩ママの体験談:塗り薬を処方していただきました
冬に出産だったので乾燥もあったかもしれませんが、お風呂上がりや寝る前(寝てるとき)がけっこう痒かったです。
皮膚は赤く掻いたあとがのこり、ぷつぷつと赤く血がでるくらい掻いてしまいました。
最初は我慢しようとしたり市販の保湿剤を塗っていましたが、検診のときにお腹のエコーをとる際にお医者さんが気づいてくれて、弱めの(赤ちゃんにも使えるレベル)塗り薬を処方していただきました。
塗ってる間は良かったのですが薬を切らすと復活してしまうため、結局ほぼ臨月まで継続して処方してもらってました。
(ひろ30歳・9ヶ月息子・愛知県在住)
先輩ママの体験談:産婦人科からすすめられた保湿クリームを塗りました
妊娠5ヶ月くらいから痒くなりました。
引っ掻き傷がわき腹の方までできるくらい痒かったです。
寒く感じると痒みが強くなりました。
産婦人科からすすめられた保湿クリームを塗りました。
上の子が傷を見て心配してさすってくれると痒みが落ち着きました。
また、実母が軽くさすってくれても痒みが和らぎました。
(ちーちーちゃんママ37歳・4歳息子・0歳娘・広島県在住)
現役保健師の金子奈菜絵アドバイス
妊娠中は大きくなるお腹によって、お腹やわき腹の皮膚がどんどん伸ばされていきます。
さらに、ホルモンが変化することで皮膚が薄く硬くなってしまいます。
そのため、皮膚にかゆみが出やすくなります。
軽い痒みであれば、保湿をしっかりしてあげることで解消します。
妊婦さん向けの低刺激クリームや、馬油、ホホバオイルなど、肌に優しい保湿剤を選びましょう。
特に入浴後は乾燥しやすいので、お風呂上りに丁寧にお腹を保湿してください。
【注意したいこと】
妊娠中の軽い痒みであれば、保湿をしっかりしてあげることで解消しますが、注意したいのは妊娠中期からどんどんひどくなる痒みや蕁麻疹のような赤味がある場合です。
この場合は、「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」と呼ばれる症状の可能性があります。
妊娠性痒疹の場合は、痒み止めの内服薬やステロイドの塗り薬で治療する必要があるため、皮膚科を受診しましょう。
2.妊娠中の敏感肌!締め付けない工夫を
妊娠中の痒みの原因として下着などの締め付けも考えられます。
妊娠中のママの体は少しの刺激にも敏感になっています。
締め付けられているゴムの部分やワイヤー部分が肌に直接当たることで、肌への刺激となり痒みを引き起こしてしまいます。
妊娠中は通気性の良い肌に優しい素材やゆったりしたものを選ぶことをおすすめします。
先輩ママの体験談:腹巻きは蒸れるので外していました
赤い湿疹みたいなものもでていました。
起きている間は、いつということもなく常に痒かったと思います。
痒い時は保湿剤を塗っていたりしました。
それで少しは痒さが紛れていたと思います。
あと腹巻をしていたのですが、ムレるので外していました。
(みーちゃん30歳・5歳娘・岡山県在住)
現役保健師の金子奈菜絵アドバイス
妊娠中は刺激に弱くなるので、お腹に触れる肌着類は綿100%を選びましょう。
ショーツのゴムもきついと痒みが増すので、お腹の成長に合ったゆったりサイズを購入してくださいね。
お洗濯をするときも、柔軟剤を使うと肌への刺激が増してしまいます。
柔軟剤は少なめにすると安心です。
3.痒みを鎮めるために
一度痒みがでてしまうと、連続して痒くなってしまう場合があります。
痒いからとかいてしまうとお肌が傷ついてしまい、更に痒みに繋がってしまいます。
どうしても痒みが治まらない場合、
患部を冷やすことで毛細血管が収縮し、一時的に痒みが落ち着きますのでおすすめです。
しかしママ自身が冷えてしまうと大変です。
冷やしすぎには注意してくださいね。
先輩ママの体験談:ガーゼを濡らして絞ったものをお腹に当てたり、かかずにペチペチとお腹を叩いていた
でも、だんだん日を増すごとに気を紛らわせない位痒く、我慢するのに泣いて早く産んでしまいたいと思うほどめちゃくちゃ痒かった。
急に体重増加した時や夜中は特に痒みが増した。
病院で先生に相談し、痒み止めを処方してもらった。
あと、クリームをしょっちゅう塗って保湿した。
それでも痒いときは、ガーゼを濡らして絞ったものをお腹に当てたり、かかずにペチペチとお腹を叩いていた
(くまっち32歳・2歳娘・大阪在住)
先輩ママの体験談:保湿クリームを塗ってみたり、お腹にひんやりとしたものを当てて痒みを飛ばしました
ちょうど管理入院した7ヵ月半から出産まで、身体が温まってくるとチリチリとした感じで痒くなりました。
まるでお腹に直接チクチクするセーターを着ているような感じで、痒みで目が覚める事もありました。
痒くなりだすと気になって他の場所も痒くなっていくしお腹も張ってしまうので、私は保湿クリームを塗ってみたりお腹にヒンヤリとしたものを当てて痒みを飛ばしました。
(ジェホンさんの妻42歳・10歳の双子息子・埼玉県在住)
まとめ
妊娠中のママの体はホルモンの変化によって、色々なトラブルがでてきます。
大きくなったお腹の痒みもその1つです。
痒みを放置しておくと妊娠線ができやすくなったり、かいてしまうことでお肌を傷付けてしまうおそれがあります。
大きな肌トラブルを引き起こさないために、保湿や清潔を心がけて対策するといいですね。
また「ただの痒みだから」と放置せず、痒みの度合いによって対処することをおすすめします。