妊娠7か月の胎児は約1キロに!妊娠24週~妊娠27週の赤ちゃんの成長と妊婦が避けたいこと

助産師
赤ちゃんが約1kgに成長する妊娠7か月。
赤ちゃんの五感も発達し自分の意志で体を自由に動かせるようになり、お腹の中での活動もとても活発になります。

妊娠7か月の赤ちゃんの様子とママが気をつけたいこと

ママはお腹の重さで横になるのも苦しいですよね。この頃には赤ちゃんの血流と鉄分を確保するため貧血にもなりやすくなります。妊娠7か月の赤ちゃんの様子とママが気をつけたいことを見ていきましょう。

妊娠7か月の赤ちゃんの成長を週を追ってみてみましょう

妊娠7か月は、妊娠24週から27週(168日~195日)までです。

保健師
7か月からは妊婦健診が2週間に1回になり赤ちゃんに会える機会も増え、楽しみですね。

1.妊娠24週の胎児の成長(168日~174日)


赤ちゃんの体重は約650ggから800g、身長は32cmほどになります。赤ちゃんが一番活発に動く時期ですので、運動により筋力や骨格の発達が促されます。

胎内ではまだ動く余地があるので赤ちゃんがぐるっと回って逆子になることもあり、妊婦さんの3分の1が経験すると言われています。この時期の逆子は直ることが多いので、安心して下さい。

保健師
赤ちゃんがしゃっくりをして、ぴくぴくとした胎動を感じることもあります。発声のための器官が完成して、産声をあげるための筋肉がこれから発達していきます。

2.妊娠25週の胎児の成長(175日~181日)


赤ちゃんの体重は約900g、身長は約33cmになります。

保健師
この頃には目のレンズ部分ができあがり、唇なども発達して母乳を飲む準備が進んでいます。

3.妊娠26週の胎児の成長(182日~188日)


赤ちゃんの体重は1000g近くになり、身長は約35cmになります。この頃から体格の個人差が大きくなってきます。五感も発達して、耳や目などから入ってくる情報が脳へ伝わるようになります。

保健師
鼻も発達し、肺の構造が完成する頃でもあります。まだ肺呼吸はできませんが、羊水を飲み込みガス交換を行うことで肺呼吸をする準備をしています。

4.妊娠27週の胎児の成長(189日~195日)


赤ちゃんの体重は約1200g、身長は約38cmになります。赤ちゃんの顔や身体には脂肪がつき丸みを帯び、体重が増える時期になります。赤ちゃんの体の器官としては1番初めに作られる中枢神経ですが、完成するのは1番最後になります。

保健師
脳が急成長する時期でもあり、赤ちゃんは成長した体を自分で動かせるようになってきます。また造血の働きが肝臓から大人と同じ骨髄へと移行する時期にもなります。

妊娠7か月にママが気をつけたいこと


赤ちゃんに栄養を届けるためには血流が必要になり、赤ちゃんが大きくなるとそれだけ多くの血流が必要になります。そのため、血液中に含まれるヘモグロビンの割合が減り「鉄欠乏性貧血」になりやすい時期です。

また、羊水の量も増えるので水分が必要です。

保健師
十分な水分補給をすることは、血液の流れを良くしたり、便を柔らかくするため多くの妊婦さんが悩まされる便秘解消にも効果があります。また、水分を補給し尿をたくさん出すことによって、残尿による細菌の繁殖を防ぐ効果もあります。

足がつるようになったら…

妊娠中期から後期には、足がつってとても痛い思いをするママも多いと思います。

「足の親指を反対に反らせば直ると分かっていても、おなかがじゃまで手が届かない。」
「急な動きはおなかに負担がかかりそうで、おそるおそる足に手を伸ばす。」

と悩んでいませんか?

保健師
足がつりやすくなる原因は、足の血流が悪い、筋肉に負担がかかっている、冷えなどです。また、マグネシウムやカルシウム不足も関係しています。

では、こうした妊娠7か月のママが取りたい栄養素を詳しく見ていきましょう。

妊娠7か月のママが取りたい栄養素


基本的に、栄養バランスの取れた食事が大切なことは変わりません。

  • 主食は、妊娠前と変わらない適量を。
  • 副菜は、1日にもう一皿分の野菜メニューをプラス。
  • 主菜(タンパク質)も、1日にもう一皿分をプラス(「冷ややっこ」を1皿追加するくらいの量)。
  • 乳製品は、妊娠前と同じく適量を(牛乳なら200㏄)。
  • 果物はミカン1個、柿1個、桃1個、りんご半分、なし半分、ぶどう半房をそれぞれ1として、3つ分。

必要なカロリーの量は個人差がありますのでかかりつけの産科医と相談しながら体重管理をするようにしましょう。太りすぎ、痩せすぎ、どちらも赤ちゃんには悪影響を与えてしまいます。

野菜を多く摂ることを心がけ、主食とタンパク質はしっかりと摂取し塩分は控えめにしましょう。

保健師
特に気をつけて摂りたい栄養素は鉄分、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムになります。また乳酸菌や食物繊維は便秘対策にも効果的です。こうした栄養素を豊富に含む食材を紹介します。

鉄分


鉄分は血液の中で赤血球のヘモグロビンの成分になります。ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きをしているため不足すると赤ちゃんは酸素不足になってしまいます。また、ママもめまい、息切れなどの症状が出ます。鉄分が多く含まれる食品は、レバー、赤身の肉、貝、魚、大豆、海藻、野菜等です。

カルシウム


カルシウムは骨の元になる栄養素なので、赤ちゃんの成長とママの健康には欠かせません。

カルシウムは、乳製品、小魚、小エビ、葉物等に多く含まれます。足がつってしまうというママはカルシウム不足が原因かもしれませんので積極的に摂取してみましょう。

マグネシウム

マグネシウムは、魚介類、大豆製品、木の実、海藻などに多く含まれていて、

  • 神経の興奮を抑える
  • 酵素の働きを助ける
  • 体温や血圧を調整する

などの働きがあります。

  1. しらす干し
  2. 納豆
  3. 油揚げ入りのお味噌汁
  4. のりの和食メニュー
  5. おやつに木の実を取り入れる

など、ちょっとした工夫で摂ることができます。

足がつってしまうというママはマグネシウムが不足していることもありますので、ぜひ食事の中に取り入れてみて下さいね。
足がつるママは、カルシウムとともにマグネシウム不足があるかもしれません。

保健師
毎日決まった時間に食事をすることも大切です。食事をする時にはゆっくりと良く噛んで食べることを心がけると満腹感も得られるので食べ過ぎを防ぐこともできますよ。

ビタミンC

ビタミンCには、妊娠中のママにうれしい働きがあります。

保健師
貧血になりやすい時期になりますので鉄分の摂取は大切ですが、ビタミンCを一緒に摂取することで鉄分の吸収を高めてくれます。

また抗ストレス作用がある副腎皮質ホルモンが作られる際にそれを促す働きもあります。抗酸化作用、メラニン色素の合成を抑える、コラーゲンの合成を支えるといった働きでお肌トラブルの予防をすることもできます。

この時期はシミが一気に増えてくる時期ですね。

赤ちゃんに悪影響のないオーガニックな美白化粧品を取り入れるのもおすすめです。

妊娠中シミけしに使ったオーガニックな美白化粧品の使用経過を写真を交えてレビューしたページはこちら


ビタミンCを多く含む食材は、

  • ピーマン
  • パセリ
  • モロヘイヤ
  • ブロッコリー
  • 柑橘類
  • いちご
  • キウイ

などの野菜や果物になります。ビタミンCは水溶性になりますので、体内に蓄積することができません。2~3時間で尿や汗で体外に排出されてしまいます。

一度に大量に摂取するのではなく、各食事ごとに摂取するように心がけましょう。
妊婦さんに必要な栄養を含んだサプリメントを補助的に取り入れてみるのも良いですね。
次に、NGの食品をご紹介します。

妊娠7か月に食べたらダメな食品はこれだ!


妊娠中は抵抗力が落ちていますので、食中毒や感染症になりやすい時期でもあります。食中毒・感染症になってしまうと、お腹の赤ちゃんの健康にも害が及ぶ可能性があります。

食べて良い食材であっても、買い物をしたらすぐに冷蔵庫に入れるようにすることも必要です。

トキソプラズマ感染症の可能性があるもの

  • レアステーキ
  • 中がレアのローストビーフ
  • 馬刺しなどの生肉

リステリア菌による食中毒の可能性があるもの

  • 未殺菌の乳製品(ナチュラルチーズ、しぼりたて未殺菌の生乳など)
  • 生ハム
  • スモークサーモン
  • 肉や魚のパテなど

保健師
生労働省も妊婦さんの食中毒予防を呼びかけています。感染症や食中毒の可能性がある食品は避け、それ以外の食品も消費期限以内に加熱して食べることが大切です。

調理時の加熱の目安は食材の中心部分が75度になった状態を1分間保つことです。また生肉、生魚を切った包丁やまな板はしっかりと洗って熱湯をかけ殺菌するようにしましょう。生野菜は良く洗って食べましょう。

子宮収縮作用のあるもの


ハーブ・スパイス類の中には子宮収縮を促すものもあります。基本的には妊娠中に摂取することはおすすめできません。

専門科に相談するか、産科医に相談の上取り入れるようにしましょう。飲み物はノンカフェインの麦茶などがおすすめです。

アルコール飲料、アルコールを含む洋菓子など


妊娠中はアルコールの害から赤ちゃんを守りましょう。アルコール飲料は飲んではいけません。
アルコール分が残っている洋菓子なども注意が必要です。

ヨウ素を含む食品

ヨウ素を含む食品の取りすぎは、赤ちゃんの甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。昆布、わかめ・ひじき・のり・もずくなどの海藻類、寒天、海藻エキス入の飲み物などです。

ミネラルなども含み、低カロリーなので妊娠中のママには良い食品なのですが、食べ過ぎは禁物です。副食として週2回くらいであれば全く問題ありません。普段昆布だしを使っているママは他の種類のだしに変えると良いでしょう。

キムチ、ぬか漬け

便秘予防に乳酸菌は効果的です。キムチやぬか漬けなどには乳酸菌も豊富に含まれているので食べても良い食品にはなりますが、漬物類は塩分が強い食品でもあります。食べ過ぎないよう注意が必要です。

カフェインを含む飲み物、食べ物

  • 日本茶
  • 紅茶
  • コーヒー
  • ココア
  • 栄養ドリンク

などカフェインを含む飲み物はできるだけ避けましょう。

日本茶や紅茶、コーヒーなどに含まれているタンニンは鉄分の吸収を妨げてしまうため、食事中は飲まないようにしましょう。

保健師
飲みたくなってしまうこともあると思います。は1日1杯程度にするようにしましょう。

チョコレートにもカフェインが含まれているので、少量を楽しむ程度に食べるようにして下さい。
日本茶、紅茶、コーヒーなどに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げるので食事中は飲まないで下さい。

では、最後に妊娠7か月にしてはいけない行動を見ていきましょう。

妊娠7か月にしてはいけない行動

妊娠7か月になると、子宮底がおへその上、指2~3本分くらいに上がってきます。

胃が少し苦しいと感じるくらい、おなかが大きくなります。

保健師
1日ゴロゴロしてばかりでは筋力が落ちて、出産と育児がつらくなってしまいます。無理のない範囲で家事・仕事をして、出かけるのは家の近く、疲れたら横になって休みましょう。

無理な日程の旅行

7か月は妊娠中期の終わり、これが旅行の最後のチャンスと思って楽しみにしている方もいると思います。

保健師
無理をしてしまうと切迫流産や早産の危険もある時期です。旅行に行く時にはかかりつけの産科医に相談してからにしましょう。
無理のない日程で計画を立てるといいですね。

腰痛を引き起こすこと

大きくなったおなかを支えるため、腰には負担がかかっています。出産に備えたホルモンの影響で骨盤の関節が緩んでいることも関係して、腰痛になりやすくなっています。
あお向けに寝ると、息苦しく、腰にも重さがかかってつらいものです。シムスの体位など楽な姿勢を取るようにしましょう。

台所仕事をするときは、片足を前に少しずらして立つだけでも、腰の負担が軽くなります。買い物をするときも重いものを持つと腰に負担がかかりますので、ネットスーパーや宅配なども利用すると良いでしょう。

ネットスーパーや宅配などは、産後の育児が大変なときにも役立ちますよ。
妊娠中に宅配食品のヨシケイを使ってみました!

糖分、塩分、高カロリー食の取り過ぎ


妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の予防のために、糖分・塩分を控えるようにしましょう。また、カロリーの高いメニューはなるべく控えましょう。こうした習慣は、授乳期にも役に立ちます。

赤ちゃんに悪影響のあること

飲酒・喫煙、赤ちゃんに影響の大きい薬の常用などが赤ちゃんに害があることはもうご存知ですよね。その他にも、赤ちゃんはもう五感や脳が発達していますので、回りの環境に敏感に反応しています。穏やかな規則正しい生活を心がけ、赤ちゃんにやさしく声をかけてあげましょう。
ママが落ち着いて楽しい気持ちで生活していると血流も良く、赤ちゃんも心地よく成長できるでしょう。

まとめ

妊娠中期も終わりにさしかかってきました。そろそろ上を向いて寝るのがつらく感じるほど、赤ちゃんは大きくなりましたね。

ママは、赤ちゃんの成長を支えるため、野菜を多めに、いろいろな食品を取るようにしましょう。貧血になりやすい時期なので、補助的にサプリメントを取り入れると助かります。

これからは、妊娠後期に向かいます。体調に不安があるときは早めに受診して体調管理に気をつけてくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

育児・医療ライター 鈴木真理子

病院・子育てに関する記事を執筆中のライターです。 子育て歴は約20年。子どもたちと過ごしてきた、大変だけど楽しい日々を思い出しながら書いています。 子どもたちとは、絵本をたくさん楽しみました。 今は、私自身も児童文学を読むのが好きです。千葉県在住。