こんにちは、ハンドメイド作家・ライターの西丸です。
2006年に娘、2011年に息子をそれぞれ帝王切開で出産しました。
言葉としては同じ「帝王切開での出産」ですが、
- 緊急手術と予定手術
- 全身麻酔と局所麻酔
で大きく異なりました。
今回は、2人目の出産(息子)の予定帝王切開(局所麻酔)の様子を交えてについてお話しします。
選択肢はひとつ
息子の妊娠がわかり、もよりの産婦人科を受診した時に、「初産が帝王切開の場合、今回も帝王切開になります。」
と説明されました。
前の出産から5年経過していても、自然分娩に挑むのはリスクがあるという説明でした。
個人病院で、医師が一人だけで対応している小さな病院ということもあり、どうしても自然分娩を望む場合は、総合病院での出産を案内されるようでした。
元々、1回目の出産時に「2度目以降も帝王切開になる可能性が高い」と説明を受けていたこともあり、抵抗はありませんでした。
今回も一番に考えたことは「胎児の安全」です。
急な陣痛からの子宮破裂などのリスクを回避する目的が第一、
上の子が幼稚園に通っていたため、見舞いに来やすい病院で産むことを第二に考えました。
そのため、妊娠初期の段階から帝王切開での出産を決めていたと言えます。
帝王切開経験者は陣痛に気をつけて!
初産の時は、後期になるにつれて「早く陣痛が来ますように!」と願う毎日でした。
ですが、今回は陣痛には細心の注意を払うように言われました。
数年が経過しているとはいえ、一度メスが入った部分はどうしても弱く、急に強い陣痛が来ると前の縫合箇所から裂けてしまうことがあるそうです。
そのため、陣痛には日常的に気を配り、入院直前の診察の時は特に強く「少しでも陣痛を感じたら、時間は気にせず病院に連絡を下さい」と言われました。
それまでは割とのんきに構えていたのですが、出産に伴う危険について、この時改めて考えさせられたものです。
タイムスケジュール
1度目は内診当日に慌ただしく手術することを決めたため、朝入院→夕方手術という駆け足のようなスケジュールでした。
今回は予定されていた手術であったため、以下のようなスケジュールで動きました。
入院日(手術前日)
15:00 入院
手術待機のための病室にはいりました。
家族の面会が決まっているため、付き添いの夫や娘とは16時頃帰ります。
その後、検温やシャワー、手術の説明などを受けました。
18:00 夕食
21時以降、手術まで絶飲食のためこれが手術前の最後の食事となりました。
手術日
7:00 検温、診察
13:00 手術室へ
手術の1時間ほど前に、歩いて手術室へ行きました。
胸から下がない浴衣状の服に着替えたり、点滴をしたりと準備をします。
14:00 手術開始
麻酔が効き、はじまって20分ほどで子供が外にでてきて無事対面、無事出産となりました。
手術、術後の様子
前回は腰椎麻酔の後に全身麻酔を経験しましたが、今回は腰椎麻酔のみでした。
終始意識があり、術後すぐに生まれたばかりの息子と一緒に、夫・娘と対面がかないました。
術後の処置が終わり、ストレッチャーで病室に戻る時にわたしを見た母親が、「前よりも顔色が良い」と言っていたのが印象に残っています。
実際、体への負担は少なかったように感じました。
もといた病室に戻り、一晩は痛みに唸りながら過ごしたのは前回と同じです。
鎮痛剤は6時間おきにしか飲めないため、多少ウトウトしたことはあってもほぼ眠れませんでした。
入院期間は、入院日を含めて8日間でした。
点滴は4日目以降は外され、基本的に母子別室だったため、体力を回復させることに徹しました。
傷の痛みは、入院前には気にならなくなっていました。
出産前後で実感した「あってよかったもの」
リクライニングベッド
出産直後の入院中しかお世話にならなかったのですが、自動で頭が起き上がるベッドが病室に標準装備だったのはとてもありがたかったです。
帝王切開手術を受けると、どうしても数日は腹筋に力を入れるのが難しくなります。
前回は、リクライニング機能がないベッドだったため柵や棚などにつかまりながら時間をかけて起き上がっていたのですが、とても大変な思いをしました。
入院期間中の数日だけでも、この恩恵にあずかることができて助かりました。
自分で準備できるものではありませんが、病院選びの際にチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
一度、帝王切開を経験しているため、大まかな流れが把握できていたことは安心に繋がりました。
行動の基準を「子供の安全」に据えて考えると、自分自身も納得させやすく、手術をすんなり受け入れることもでき、良い結果に繋がったと考えています。
執筆:西丸みのり