妊娠9か月のお腹の赤ちゃんはどう過ごしているの?エコー写真とイラストで解説

助産師

出産まであと1か月になりましたね。お腹もだいぶ大きくなり、胃や肺がお腹に圧迫されて、つらいというママも多いと思います。お腹が張ることも多くなってきますので、疲れたら無理をせずに横になって休むようにしましょう。

妊娠9か月の胎児の様子とママが気をつけたいこと

34週になると、万が一早産になったとしても赤ちゃんは肺呼吸ができるまでに成長しています。
しかし、赤ちゃんはまだママのお腹の中にいて成長する必要もあります。

妊娠9か月は、妊娠32週から35週(224日~251日)までを言います。赤ちゃんは体の器官も外見もずいぶん赤ちゃんらしくなります。週を追って赤ちゃんの様子を見ていきましょう。

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妊娠9か月に気をつけたいこと

出産が1か月後にせまり、子宮頸管(けいかん)が少しずつ短くなっていきます。子宮底長は妊娠9か月の末が一番高くなりますので胃が圧迫されます。
また、横隔膜も押し上げられるため、息切れや息苦しさを感じますが、実際には1回の換気量が増えるようになっているので心配しなくて大丈夫ですよ。

膀胱(ぼうこう)も圧迫されるので頻尿になります。尿管が広がるので尿がたまりやすく、「尿道感染症」のリスクも高まります。トレイは我慢しないようにしましょう。また、残尿感など違和感がひどいようであれば早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

この頃、消化が悪くなり胃もたれや吐き気などを感じるママも多くなります。子宮の壁を緩めて赤ちゃんの成長に対応させているのがプロゲステロンというホルモンです。このプロゲステロンの影響で胃や腸の運動が鈍くなっているのが原因となります。また、妊娠9か月頃は、血液量が最も増える時期になり、鉄分は優先的に赤ちゃんへ運ばれますので、ママは貧血になりやすい時期です。

妊娠9か月にしたいこと・NGの行動

出産が近づいてくると運動不足になりがちですが、特に安静するように指導などをされていないママは近所の散歩などの適度な運動を毎日続けるように心がけましょう。無理はしないでくださいね。
機会があれば母親学級などに参加してみるのもいい気分転換になるかもしれませんね。出産の知識を得ることもできますし、同じころに出産を控えたママたちとも知り合うことができるので、心強いですよ。

旅行

出産は思いがけないことが起こることもあります。万が一のため、この時期の遠方への旅行は避けた方が良いでしょう。

里帰り出産のママは9か月に入ったら帰省することをおすすめします。35週までが帰省するにはちょうど良いタイミングです。
例えばJALでは、出産予定日まで28日以内になると、医師の診断書や同意書が必要になります。
出産予定日まで14日以内になると産科医の同伴が必要になります。帰省する場合には、各旅行会社に事前に確認しておくようにしましょう。

育児グッズを購入したまま?

出産準備品はもう用意されましたか?買ったままで安心するのはNGです。
すぐ使えるように準備しておきましょう。見落としがちなのが、ベビー服の洗濯です。
タグなどを外すのはもちろん、赤ちゃんに着せる前に一度洗濯をしましょう。
そして、すぐ着せられるように、肌着とベビー服のそでを通しておくと産後の育児の時便利ですよ。

妊娠9か月のまとめ

ホルモンや大きくなった子宮の影響で、胃の働きが悪くなる、便秘などが起きやすくなります。
食事は少量ずつ分けて取るようにして、便秘には乳酸菌・食物繊維などを摂りましょう。
里帰り出産のママは、9か月頃に帰省をすることをおすすめします。

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