切迫早産のカンジタ予防に!妊娠中のデリケートゾーンの洗い方

助産師

みなさんはトイレで正しい拭き方をしていますか?
お風呂でのデリケートゾーンの洗い方を間違ったりしていませんか?
膣内を正常な状態に保つことも、大切な早産予防の一つです。

デリケートゾーンに不快感(かゆみなど)を感じている妊婦さんにも、参考にしていただきたい内容です。

妊娠中はお風呂の石鹸で洗ってませんか?

助産師

お風呂では石鹸で体を洗うと思いますが、デリケートゾーンも石鹸で洗っていませんか?

もともと膣内にはデーデルライン桿菌という細菌感染を防いでくれる大切な菌がいます。

デーデルライン桿菌により膣内は酸性に保たれているのですが、実は石鹸の多くはアルカリ性。
アルカリ性の石鹸で洗ってしまうと、この大切な菌まで退治してしまい、膣の自浄作用が低下してしまいます。

助産師

石鹸でごしごし洗ってしまうとカンジダ菌などの膣炎を引き起こしかねません。
お湯で丁寧に洗ってあげるだけで大丈夫ですが、臭いや汚れがどうしても気になるという方は専用の石鹸もあります。
『知らなかった』という方は正しい方法を身につけましょう。

デリケートゾーンを洗ってほしくない石鹸

妊娠中は分泌物が多くでたり、ホルモンバランスの変化やカンジタなどにより、多くの方がデリケートゾーンに不快感を感じます。

かゆみや匂いなど気になっても、自己流で解決するのは危険です。

助産師

美容系の大手サイトでも「デリケートゾーン用の石鹸」を紹介しています。
「デリケートゾーン用の石鹸」として紹介されているもののなかには、ラブコスメと呼ばれるジャンルのものも多く存在します。
妊娠前の方には良いかもしれませんが、これらは妊娠中のデリケートゾーンの不快感を改善するための商品ではありません。

助産師

産婦人科や薬局でデリケートゾーンに使える石けんが売られています。
医師と相談の上、利用してください。また、酷いかゆみで悩んでいる方は、カンジタの可能性がありますね。

妊娠後期のカンジタは、産道を通る際に赤ちゃんの口の中や身体に菌が付着するケースもあります。

恥ずかしがらずに相談してくださいね。

デリケートゾーンの正しい拭き方

トイレの拭き方
前から後ろへ、一方向に拭くのが正しい拭き方です。これは大でも小でも同じです。雑菌が尿道や膣に入ったら、膀胱炎や膣炎の原因になります。

また便に含まれる大腸菌は、トイレットペーパーを軽々通過するのも有名な話…。

助産師

おしりを拭いたトイレットペーパーを折りたたんで、お小水後のデリケートゾーンを拭くのもやめましょう。

【体験談】拭き方を間違えておりものの異常が続いた!

なあちゃん・31歳・3歳・妊娠3か月のころ便秘でした・男

私が切迫早産で入院した理由は、おりものの異常と張りが多くなったからでした。処置は消毒と膣錠の投薬。薬をやめると数日後また異常が現れる…ということを繰り返していました。
『自分だけなぜ治らないのだろう…』入院中はとにかく不安で、情けなくて…。よくこっそり泣いていました。先生(30代)も不思議そうにしてらっしゃいました。
ある日『トイレはきちんと前から後ろに拭いてるよね』と先生。大変恥ずかしながら『そんなルールがあったのか!』と衝撃でした。排泄物は雑菌の温床。陰部に間違って入ってしまったら…。その日から前から後ろのルールを、とにかく気をつけました。

おりものの異常が治らないことでいろいろ調べてみると、私はもう一つNG行動をとっていました。”デリケートゾーンを石鹸で洗ってはいけない”でした。結果的に、上の二つを注意しても私のおりものの異常はしっかり治りませんでした。もともとの体質だったのか、まだまだ何かしらのNG行動を取っているのかは不明です。ですが切迫早産をきっかけに、正しい方法を身につけられたことはよかったと思っています。

体調管理に気を付けて!免疫の下がる妊娠期にこそ気を付けたいこと

妊娠中は免疫が下がります。

助産師

もし免疫力が高いと、せっかく授かった赤ちゃんも”異物”とみなし攻撃してしまう可能性があるから。これでは流産や早産になってしまいますね。
免疫力が低いと風邪やインフルエンザ、その他の感染症、カンジダなどの膣炎にもなりやすくなってしまいます。
だからこそ、いつも以上に体調管理には気を付けたいですね!気を付けてほしいことを紹介します。
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