妊娠中の方の3割にむくみがでるといわれています。
妊娠して増えた血液が、運動不足・筋力不足や赤ちゃんによる圧迫などで下半身、とくに足にたまります。
妊娠後期のむくみの辛さ5選
むくむとどんなことが辛くなるのか、先輩ママにアンケートをとってまとめてみました。
また、注意が必要なむくみもあるので、ぜひ参考にしてください。
1.足がだるい
むくみで足のだるさを訴えるママが多かったです。
つわりで運動不足になることや、仕事で1日中同じ姿勢をとっていることなどから血流が悪くなり、血液が足の方にたまると、それにともなって、水分もたまりやすくなるので足は重たく感じます。
だるいから動かないより、散歩などで血流をよくするのがおすすめです。
先輩ママの体験談:妊娠中期〜出産まで
膝下からパンパンになって、歩くとしんどいし、だるかったです。
足が普段の3倍くらいに腫れていました。
しんどいから横になるけど、胸が苦しい感じがして、あまり眠れませんでした。
(いずみ34歳・5歳娘・2歳息子・2カ月娘・京都府在住)
先輩ママの体験談:妊娠後期から出産まで
足が重くてだるい感じになりました。
足の甲もむくみ、いつも履いていた靴が窮屈になりました。
一日中足が重いので、気分も下がっていました。
靴が窮屈になったので、靴を履くのに苦労しました。
お腹も大きいので余計に履きづらくて大変でした。
(えいちゃんママ30歳・1歳息子・京都在住)
先輩ママの体験談:妊娠後期〜出産まで
足の甲がハンバーグみたいに膨らんで、足首はなく、ふくらはぎもパンパンになり象さんの足みたいになってしまいました。
常に足がだるく、歩くと足の膝下から全てにかけてギシギシする感じがしました。
自分の履いていた靴が履けなくなってしまいました。
(サヤママ32歳・2歳娘・北海道在住)
2.足を動かしにくくなる
足のむくみがひどくなると、足の動きも制限されてしまいます。
靴も履きにくくなります。
大きめの締め付けない歩きやすい靴を用意しましょう。
塩分のとりすぎや、寝不足、過労などにも注意してください。
先輩ママの体験談:妊娠中期〜後期まで
膝から下がパンパンに腫れ上がりました。
指で押すとへこんでしばらくもとに戻りませんでした。
立って歩く事も辛いですが、足を曲げて座る事も辛かったです。
浮腫のせいで靴が履けず男性用のサンダルを履いていました。
(にゃいおん36歳・4歳娘・1歳娘・埼玉県在住)
先輩ママの体験談:妊娠中期
サイズピッタリの靴が履けなくなって辛いです。
妊娠中期になった頃から脚のむくみが酷くなりました。
夏だったのですが、フットカバーの靴下がきつくなり全く履けなくなるくらい酷かったです。
脚がむくんでいるせいで、お気に入りの靴やスニーカーなどがきつくて履けなくなって辛かったです。
(みなちゃん・妊娠7カ月・愛知県在住)
3.足の痛み
むくみは夕方が一番辛いので、夕飯作りで台所に立つのが大変です。
足に血液などがたまるのを防いでくれる、妊娠中の方向け弾性ストッキングを使うのもいいかもしれません。
その際は、かかりつけ医の指導のもとで使用してください。
先輩ママの体験談:妊娠中期〜後期
お昼くらいから足がむくみ出し、指で押すと指の跡がくっきりわかるようでした。
その跡がなかなかもどらないくらいむくんでいました。
むくみがひどい場合は、足が重くて痛みがでていました。
夕方には立っているのが辛いくらいで、家事ができず大変でした。
(まやとる39歳・8歳息子・4歳息子・千葉県在住)
4.足だけでなく手や顔もむくむ
手の指や顔になど全身にむくみがでる場合、なにか他の病気がかくれている場合もあるので、念のためかかりつけの産院に受診することをおすすめします。
先輩ママの体験談:妊娠中期〜出産まで
足の甲と手の指がぱんぱんに腫れてるようでした。
指輪は入らないし、靴は靴下を履こうものならギッチギチ。
妊娠前は足の甲にあった血管もむくんで見えなかったです。
私は夏場の妊婦だった為、冷房によるむくみもあったと思います。
ぱんぱんに腫れて足も冷たくて、お風呂に入ると芯から冷えていたのだなと感じました。
夏なのにお風呂上がりに暖かい靴下を履いていたのがきつかったです。
(えみりんママ28歳・11カ月女の子・大阪在住)
先輩ママの体験談:妊娠後期〜出産まで
指はぱんぱんになりますし、足も象のように太くなるので、女として恥ずかしいのと自由がきかないのでとてもつらかったです。
結婚指輪をしていたのですが、妊娠後期につれてだんだんと指がきつくなり始めたので、抜けなくなる前に外しました。
ふくらはぎがむくんでいたときは、お腹の重みや自由がきかない体で、歩くのがとてもつらかったです。
夕方になるにつれてひどくむくんでいました。
(かなちゃんまま・26歳・0歳娘・福岡県在住)
先輩ママの体験談:妊娠後期〜産後2カ月ごろまで
むくみが神経を圧迫して指先から手首まで感覚がなくなるほどひどかったです。
足は象の足のようでした。
手の感覚がないので、お皿を洗っている最中で落としたり、洗顔をすると泡が付いているのか落ちているのかわからなかったりで本当に辛かったです。
(ななな・27歳・7カ月・広島県)
5.むくみとともに尿が減る
むくみは、生理現象の範囲内のむくみと、なにかの異常につながるむくみがあります。
かかりつけの産院を受診してください。
先輩ママの体験談:臨月〜出産まで
仕事をしているときは平気だったのですが、育児休暇に入ったとたんむくみが発症し、靴が履きにくくなりました。
散歩に行ってもなかなか歩きにくいところがつらかったです。
おしっこばかり行きたくなるが大して出ないことがありました。
きれいな羊水のために水分を意識してとるのですがむくみにつながり、利尿の頻度は高いのに量が少なかったです。
(はるこいしこ・30歳・娘0歳・愛知県在住)
まとめ
むくみは、以前は「妊娠中毒症」の症状の1つ>とされていました。
その後、それまで「妊娠中毒症」と言われてきた異常は、主に高血圧によるとわかってきたので、2005年4月から「妊娠高血圧症候群」という病名に変わり、むくみだけでは異常ではないとされています。
一晩寝て起きても朝からむくんでいる、急に体重が増えた、急にむくみがでた、むくみが全身にでる、尿が減ったなどの症状があるときは、かかりつけの産院に相談してください。
妊娠高血圧学会のホームページも参考にしてください。
Q.むくみが激しいのですが、これは妊娠高血圧症候群ですか?どうしてむくみが起こるのですか?
A.むくみ(浮腫)とは、血管の中の水分が、血管の外の組織にしみ出して、たまってしまった状態をいいます。妊婦さんのむくみは特別なことでなく、約3割の妊婦さんに見られると言われています。もともと、妊娠したお母さんの体では、赤ちゃんの成長・発育やお産の時の出血にそなえるために、体の水分量が増加します。この体の中の水分増加には、女性ホルモンなど、いくつかのホルモンが影響しています。これらのホルモンのひとつにエストロゲンというホルモンがありますが、エストロゲンには、血液中の水分を血管の外へしみ出しやすくさせる性質があります。このようなホルモンのはたらきによって、妊娠した女性ではむくみがおきやすくなるのです。さらに、妊娠後期の大きくなった子宮は下半身から心臓に帰っていく静脈の血液の巡りをさまたげるので、特に足にむくみがおこりやすくなります。
現在のところ、血圧が正常で、症状がむくみだけの場合は、妊娠高血圧症候群ではないとされています。しかし、妊娠28週未満で全身にむくみがあるような場合は、腎臓や心臓の病気などが隠れている可能性があります。顔までむくんでしまう、指輪がきつくて抜けなくなったなど、症状が強い場合にはかかりつけの産科医にご相談なさってください。
(妊娠高血圧学会のホームページより抜粋)