助産師
正座も辛いほどむくんでいるママにおすすめしたいものがあります。
むくみの原因は体内に過剰な水分が蓄積されること
むくみは、うまく水分が排出できずに体に水分が溜まることでおきます。水分を体の外に逃がすためには、利尿作用のある食品を取り入れる事が大切です。
妊娠中・産後に安全な利尿作用のある食べ物とは
利尿作用があるものとしてすぐに思い浮かぶのはカフェインです。
コーヒーやお茶に含まれる成分で、手軽に摂取できます。
ですが、妊娠中にあまり大量に飲むのはできたら避けたいですよね。
そこで、妊娠中・産後の母乳育児中のむくみ解消のためにおすすめなのは小豆です。
小豆は漢方薬として使われる事もあるほど、体に嬉しい成分が含まれています。
ビタミンB1/B2、食物繊維や鉄分、そして利尿作用と塩分の排出作用のあるカリウムなどです。
小豆を食事に取り入れる事で、むくみ解消が期待できます。
私自身、小豆を食べ始めてからひどかった足のむくみが1週間ほどで改善しました。
おかげさまで、産院の定期検診でもむくみで引っかかった事はありません。
ところで、小豆を食べるとしたら、どんな料理を想像しますか?
お団子や大福などの和菓子、ぜんざいなどがすぐに思い浮かぶレシピです。
でも、お砂糖の入ったあんこを食べるとカロリーが気になりますし、食事の一部としては食べにくいもの。
そこで、甘みのない『煮小豆』はいかがでしょう。
作り方はいたってシンプルです。
栄養を丸ごと摂取 煮小豆のレシピ
今回は、調理時間の短縮できる圧力鍋を使った作り方をご紹介します。
材料
- 乾燥小豆 300g
- 水
乾燥小豆は、スーパーの乾物コーナーで手に入ります。
200g~500g程度の小分けで売っているので、お好みの量を用意して下さい。
乾燥小豆300gで8~9食分ほどの量になります。
作り方
1)小豆を水で洗います
圧力鍋に洗った小豆と水を入れます。
水の量は、豆が十分浸る(水深2cm程度)ようにたっぷり入れます。
2)圧力鍋のふたをして、強火にかけます
圧がかかり、蒸気が上がってきたら弱火~中弱火にして、5分ほど煮ます。
3)5分煮た後は火を止め、圧を抜いて鍋のふたを開けます
鍋の底から全体的に小豆を一混ぜします。
4)もう一度ふたをして15分ほど放置し、余熱で火を通します
15分経ったら、鍋の中の小豆を何粒か場所を変えて食べて、煮え具合をチェックします。
この時、硬すぎると思ったら更に様子を見ながら煮て下さい。
好みの煮え具合になったら、完成です。
小豆は比較的すぐ火が通るので、煮すぎに注意して下さい。
圧力鍋がない場合は、途中で水を足しながら1~2時間煮て作ります。
(煮え具合はたびたび確認して下さい)
あんこを炊く時などは、一度煮汁を捨て、新しい水を足して煮直し(茹でこぼす)ますが、最初の煮汁は捨てないで下さい。
この煮汁に、多くの栄養が含まれているそうですので小豆と一緒に食べます。
一度に食べる量は、お茶碗に半分ほど。重さにして50~60gです。
1日に1回、夕食の最初に食べていました。
です。
基本的に味付けなしで食べますが、どうしても食べにくい時は少量の塩や砂糖で味付けして食べてください。
煮る時に、ごく控えめに砂糖を入れて甘みの少ないあんこのようにして食べるなど、工夫しても良いと思います。
産後にも嬉しい、煮小豆
産後のむくみや便秘にも、煮小豆は活躍してくれます。
また、小豆には母乳の出を良くする効果もあるそう。
母乳育児を考えている方は、産後も継続的に取りたい食品の一つです。
毎日の食事のレパートリーに、加えてもらえれば嬉しいです。