助産師
一方、妊婦さんは出産に対する恐怖や不安を感じやすい時期でもあり、夜眠れないこともあるでしょう。そして、大きいお腹を抱えて過ごすのもしんどくなってくる時期でもありますよね。
今回は、妊娠36週に起こる出産の兆候や、生活における注意点などについて紹介していきたいと思います。
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妊娠36週の胎児の大きさは?前駆陣痛は出産に関係ある?
助産師
またこの時期は、時々不規則な間隔で陣痛がくるようになります。これは前駆陣痛と呼ばれています。生理痛や腰痛に似た痛みが不規則に訪れたら、前駆陣痛である可能性が高いです。
本陣痛のようにお産に直結する痛みではありませんが、安心しているといつの間にか本陣痛に移行し、あっという間に出産を迎えるというケースもあります。
焦る必要はありませんが、いつお産を迎えてもいいように準備を進めていくとよいでしょう。
妊娠36週の妊婦健診での注意:出産に向けての準備
助産師
出産当日は陣痛と破水のどちらが先に起こるかは分かりません。陣痛や破水がきてあっという間にお産になる人もいるので、事前に頭の中で流れを整理しておくといいですね。
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出産に向けての準備の体験談
のんのん・39歳・8歳・2か月・女
たなてぃ・28歳、3歳7か月・女の子
やまもも34歳、娘は11か月です。新生児期に一度便秘がありました。
たまもん・19歳・便秘は妊娠後期くらいから出産まで・0歳の男の子
妊娠36週の妊娠高血圧症候群
助産師
次の症状が出た場合は、速やかに産科に連絡をしてください。
- 手足がむくみ、歩けないくらいの痛みを伴う場合。
- 胎動カウントを行い、2時間胎動を感じない場合。
- 強い頭痛や目が見えにくくなる症状、みぞおちあたりの痛みなどの症状が起こった場合。
妊娠高血圧症候群になると、子宮や胎盤へ流れる血液が減るため赤ちゃんが栄養不足や酸素不足に陥り、場合によっては命を落とすことがあります。
このほかにもいつもと違うと感じる症状があれば、産科に連絡し指示を仰ぐようにしましょう。
妊娠高血圧症候群の体験談
ままぽん・30歳・生後3か月・妊娠4か月・女の子
ちいちい・46歳・3歳・妊娠した時から出産するまで・女
mino・24歳・臨月・常に・女
蛋白がずっとプラスで再検査などしましたが、元から蛋白値が高い体質のようで、ほんと特になにもいわれるようなことはなかったです。
強いていえば、元から細身なこともあり「脂肪がない分お腹をぶつけないよう気を付けて」といわれたくらいでしょうか。
妊娠36週で注意したいこと:早産
助産師
妊娠36週ごろ注意したいこと
- 過度に運動したり、動き回ったりせずできるだけ安静にして過ごす。
- 重いものを持たないようにする。
早産で生まれてくる赤ちゃんは呼吸がしづらい、母乳の飲みが悪い、発達が遅れる、黄疸などの症状が出ることがあります。
そのため、37週までは赤ちゃんはお腹にいてもらう必要があります。安静を意識して過ごすようにしましょう。
切迫早産で急な入院!長期の入院で必要な持ち物一覧(チェックシート付)
切迫早産で入院し2人目を39週で安産!1人目の早産経験から気を付けたこと~ライター森野杏莉の出産体験
切迫早産で入院の末37週で出産!破水後立ち合い出産で陣痛を逃し安産体験~ライター菅ゆみ
早産の体験談
ほだかりん31歳・子ども1歳・男の子
体調は悪くないので、トイレ以外にフラフラと出歩いていたら「体調はよくても、赤ちゃんにはなるべく37週までお腹にいてもらうための入院ですから。トイレ以外は安静に!」と看護師さんに怒られてしまいました。
姉さん41歳・4歳2歳0歳・女女男・3人目の経験談です
妊娠36週のストレス
助産師
趣味に没頭したり、ゆったりした音楽を聴いてリラックスするなどしてストレスを溜めないように意識していきましょう。ストレスが溜まるのは、お腹の赤ちゃんにもよくないです。
出産に対して不安もありますが、もうすぐ赤ちゃんに会えることを楽しみに過ごせるといいですね。
ストレスの体験談
みく25歳・子供3歳・女の子
やはり我慢やストレスがないことが、1番赤ちゃんや自分にとっても大切だとおもいます。
妊娠36週のむくみ
助産師
むくんだときの対処法
- お風呂上りにクリームやオイルを塗りながらマッサージを行う。
- 着圧ソックスを履く。
- 足を高く上げて休む。
- 体全体を温めるように心がける。
この時期は、大きくなった子宮に体の血管が圧迫されることで、血流が滞りむくみやすくなります。むくみをそのままにしておくと血液が溜まり、静脈瘤の原因となることもあるので、血流を促進させるような対処法を行うようにするとよいでしょう。
また、むくみがひどい場合は妊娠高血圧症候群が疑われるため医師に相談するとよいですね。
むくみの体験談
たなてぃ、28歳、子供3歳、妊娠5週、女の子
妊娠36週の妊婦健診での注意:体重管理
助産師
そのため次のことを意識して生活していきましょう。
体重を増やしすぎないための対策
- 汁物やサラダでお腹を満たしてから炭水化物を食べるようにする。
- ひとくちに30回は噛むようにする。
- 間食はカロリーの低いものを選ぶ。
体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高くなったり、産道に脂肪がついてお産が長引く原因にもなります。
最後まで気を緩めず、体重が増えないように意識できるといいですね。