妊娠37週(37w)の内診とお腹の張り!50人の妊婦が感じた産まれる前兆

助産師

妊娠37週は正期産といって、赤ちゃんがいつ産まれてもおかしくない時期です。

出産が近くなり、今までとは違う症状もでることでしょう。お腹の張りが頻繁になったり、腰が痛くなったり、食欲がでてきたり。

出産へ向け、不安が増しているかもしれませんが、もうすぐ赤ちゃんに会えるのです。その楽しみとともに症状と向き合っていきましょう。
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妊娠37週で頻繁にお腹が張る!赤ちゃんはもう生まれるの?

助産師

妊娠37週以降、頻繁にお腹が張ります。今までよりも回数が多くなり、心配になりますね。でもこれは、陣痛に向けて準備をすすめているということ。お腹の張りを繰り返すことは、本番の陣痛への練習として必要な過程なのです。

頻繁にお腹が張るからといって、赤ちゃんがすぐに産まれるわけではありません。
出産の兆候は人それぞれですが、次のようなものがあります。
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腰痛や足の付け根の痛み

赤ちゃんが下へ降りてきたことで、今までよりさらに下半身に負担がかかります。

吐き気、下痢、便秘、おならが増える

出産へ向け、ホルモンバランスが変化し、不快な症状がでることも。

おりものが増える

おりものが増えることで、産道がなめらかになります。出産のときに赤ちゃんがスムーズにでてこられるように、お母さんの体が対応しているのです。

強い眠気

お腹が重いことやホルモンバランスの変化で、夜は熟睡できないものです。日中に強い眠気を感じることもあります。

妊娠37週の妊婦健診での注意:体重増加

助産師

妊娠後期での体重増加は1週間で300g~500gが望ましいとされています。

臨月に、特に体重が増えやすくなるのには、理由があります。

臨月に体重が増えやすい理由

  • 赤ちゃん自体が急激に成長をしていて、大きくなる時期である
  • お腹が重くなって運動量が減る
  • 子宮が下のほうに降りてきて胃が楽になり、食欲が増す
  • 赤ちゃんが下がってくることで腸が圧迫され、便秘になりがちになる

体重が増えすぎると、こんな悪影響を及ぼすことも。

体重が増えすぎることで起こる悪影響

  • 産道に脂肪がつきすぎると、お産が進みにくくなる
  • 妊娠高血圧症候群のリスクが高まる
  • 妊娠中毒症のリスクが高まる

妊娠初期時から気にし続けてきた体重管理。あと少しです!気を抜かず十分注意をしましょう。

体重増加の体験談

まつあい・29歳・7歳・22歳・男の子

体重がこれ以上増えないようにといわれました。
食事では、塩分を控え、甘いものもなるべく控えるようにといわれました。
それから、赤ちゃんが産まれやすいように階段を昇り降りして体力をつけてといわれました。

ちゃママ・1月生まれ・福島県在住

体重が増えすぎて注意をうけました。37週の時点で8kg超えていて、これから産むまでどんどん増えていくから、あんまり増えすぎないように気を付けてといわれました。

妊娠37週の妊婦健診でのNSTの様子

助産師

NST(ノン・ストレス・テスト)は、胎内の赤ちゃんの心拍をモニタリングする検査です。お腹にベルトを巻き、赤ちゃんの心拍、胎動、子宮の収縮(お腹の張り)をみる検査です。

妊娠37週以降は、妊婦健診のときに毎回「お産のための検査」としてNST検査を行います。

NST検査でわかること

  • 赤ちゃんの心拍が正常であるか
  • 子宮収縮にあわせ、赤ちゃんの心拍があがるか
  • 赤ちゃんがお産に十分耐えられるような体力があるか

通常であれば約30分~40分ほどで検査を終えますが、赤ちゃんがずっと寝ていたり、逆に活発に動きすぎるときには、検査時間は長くなることもあります。正常なときの心拍をモニタリングするためです。

胎動を感じたら、押してくださいね。とボタンのついた器具を渡されることも。胎動があるときに、心拍もあがっているかを見るためです。

お母さんがお産に向け準備をしているように、赤ちゃんも準備をはじめています。NST検査で聞こえてくるドクッドクッという心拍音は一緒にがんばろうね。という赤ちゃんからのメッセージに聞こえますね。

NSTの様子の体験談

さくら・娘3、1

NSTに時間がかかるくらいお腹の張りがなく、産まれる兆候などなにもありませんでした。今までは、張ったら休憩、むしろ張らないように、だったけど、これからは張ってもそのままたくさん動いてといわれました。

さや

おなかに装置を付けて、張り、心音、胎動を調べたりしました。
40週になっても出産の傾向がありませんでした。焦る私に、9割がたの人は「40週までに産まれるから」と慰めのような言葉をかけてくれました。

妊娠37週の妊婦健診での注意:運動

助産師

体が重くて、運動するのがいやだなと思うかもしれません。でも、臨月に入ったら、安産のために体を動かすことが効果的です。無理のない範囲で、意識的に運動をしていきましょう。

運動することのメリット

  • 運動することで血流がよくなり、産道が開きやすくなる
  • 子宮口が柔らかくなる
  • 股関節をひらきやすくする
  • お産とその後の育児のための体力をつける
  • お母さんのリフレッシュになる

運動といっても、ジムに通ったりする必要はありません。日常生活に動くことを積極的に取り入れていくだけで、運動量は増えます。

妊娠37週におすすめの運動

ウォーキング

買い物ついでやお散歩と気軽に始められます。

安産体操

お産がスムーズにすすむように必要な筋肉を鍛える体操です。家の中でテレビを見たり、好きな音楽を聴いたりしながらできます。

階段の昇り降り

階段を昇り降りすることで、骨盤周辺の筋力アップが期待できます。大きなお腹で足元が見えにくいので注意しましょう。

ヨガやストレッチ

お腹に負担のかからない動作を選ぶといいですね。

スイミング

泳がなくても、水中を歩くだけで相当な運動量になります。

家事

毎日の洗濯干しや掃除も運動の一部。臨月には雑巾がけが推奨されます。

助産師

いずれにしても、無理は禁物。お腹が張ったり、疲れたら、安静にしましょう。

運動について注意された体験談

みー・3月生まれ・富山県在住

37週に入る前は切迫早産の恐れがあったので動くなといわれていました。しかし37週に入り、「もう動いて。てか動いてください」といわれました。

シイ・6月生まれ・滋賀県在住

安定期に入ったころに出血し、ずっと早産ぎみとのことで、安静にという指示が出ていたのですが、37週になったとたん、歩きまくれに変わりました。

妊娠37週の妊婦健診での注意:出産について

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