助産師
そのため、生後1カ月でも風邪をひき、鼻づまりや鼻水、発熱などの症状がでる場合もあります。
鼻水がひどくなり、たんがからむと、呼吸困難になりかねません。様子を注意深く見て、早めに対処することが大切です。
では、どの状態でどんな対処をすればいいのでしょうか?
病院を受診するタイミングや、お家での対処法などを参考にして、赤ちゃんの体調を整えてあげてください。
[st_abtest id=”21359″]
1.来院の際に気をつけたいこと
助産師
総合病院でも夜間の救急外来では、小児科の先生がいない場合があります。
小児科に再度かかる必要があったり、薬の処方も1日分しか出してもらえないこともあります。
熱がそれほど高くない場合で、おっぱいやミルクをよく飲め、眠れていれば、次の日朝一番で受診しても大丈夫です。
こんな場合は夜間でもすぐに受診を!
・熱が高くてぐったりしている場合
・水分があまり摂れていなくておしっこの回数が減っている場合
まず、夜間の小児科医待機病院を調べましょう。
自治体の広報誌やサイトに電話番号がでていますので、日頃からチェックしておくと安心です。
受診の際は、自家用車かタクシーで向かいましょう。
携帯電話にタクシーの電話番号を登録しておくと便利です。
病院にかかる際の持ち物
・保険証
・診察券
・(自治体によっては)小児用医療費受給券
などを持って、火の始末や戸締まりにも注意して慌てずに出かけましょう。
先輩ママの体験談:タクシーの電話番号を見えるところに貼る
普段から小児科の先生にこうしたときの対処方法や病院に行く目安を聞いておいて、タクシーの電話番号を電話に付箋で貼っておくようにしました。
(つばさママ33歳、2歳娘 東京在住)
2.相談するタイミング
赤ちゃんの体調変化に最初に気づいてあげられるのは、赤ちゃんを毎日見ているママです。
- いつもよりミルクの飲みが悪い
- おっぱいで口をふさがれていると苦しそうに口を離してしまう
- 咳がでているなど
助産師
大事に至らないためには、変化があったときに早めに病院で相談することです。
小児科のある病院にかかりましょう。
生後1~12カ月の鼻水!保健師が教える受診タイミングとチェックすること
インフルエンザが流行している場合
インフルエンザなどが流行っている場合は感染が心配ですね。
待合室で感染してしまうのが心配な時は、病院によっては事前に電話をしていると別室で待たせてもらうこともできます。
受付を済ませたら車の中で待つなどをすれば安心です。
保健師の薦める受診の目安を知るための観察ポイント
生後1~12カ月の鼻水!保健師が教える受診タイミングとチェックすること
赤ちゃんの受診を迷ったら、観察するポイントは『鼻水の色・粘度』です。
赤ちゃんの鼻水は、最初はサラサラで透明なことがほとんど。
温度差やハウスダストなどの刺激でも、鼻水がでることがあります。
この鼻水の色が、
『黄色や黄緑色でドロドロ』になってきたら、早めに受診が必要です!
先輩ママの体験談:病院に行き薬無しで治った
小児科の先生に相談したことで、ただの風邪だから心配ないとわかり安心しました。
信頼できる先生がいて本当によかったです。
風邪は、お薬なしで治りました。
(さくらんぼ30歳・2歳息子・東京都在住)
先輩ママの体験談:鼻がうまく取れず困った、病院に行って治った
鼻水を赤ちゃん用綿棒でとったり、鼻をかむ動作をさせたりと必死でしたが、赤ちゃんも嫌ですよね。
動くし泣くし取りにくかったです。
最終的には病院へ行き診てもらいました。
完母の場合母の栄養しか受けてないため、母が風邪をひいてなければ赤ちゃんも大丈夫という事でした。
しばらく様子をみていたら1週間程で治りました。
(みっちーママ34歳・6ヶ月息子・沖縄在住)
3.病院で薬をもらって飲ませるポイント
そうしないと、赤ちゃんが呼吸困難や水分不足になってしまいます。
お薬を飲ませるときミルクに混ぜるとミルクの味が変わって赤ちゃんが嫌がり、ミルクも薬も飲めません。
シロップで少しずつ飲ませる方法もありますが、量が多くなるので時間がかかります。
おすすめしたい薬の飲ませ方
薬は粉で処方してもらいましょう。
薬を杯のような小さな器に入れて水をほんの2~3滴垂らし、スプーンなどで練ってまとめます。
それを、指にとって赤ちゃんの上あごに付けます。
その状態でふつうに授乳すると、飲む勢いで薬も一緒に口に入ります。。
粉薬の飲ませ方を写真で解説!離乳食前の赤ちゃんに薬を飲ませる方法新生児~生後5ヶ月
先輩ママの体験談:病院で薬をもらった、部屋の湿度や汗をかいた肌着の着替えに気を付けた
取りあえず、おばあちゃんも連れて3人で病院へ、薬も貰ってきました。
部屋を乾燥させないようにして、暖かい服を着せ、汗をかいたらこまめに着替えさせました。
(りらっくママ28歳・1歳息子・茨城県在住)
先輩ママの体験談:口で鼻水を吸ってあげる、病院の薬をスポイトで飲ませる
鼻水は口で吸ってあげて、クシャミは止まらなかったので病院に連れていきました。
当たり前ですがミルクと母乳しか飲まないので、シロップの薬でも飲ませるのには苦労しました。
ミルクに混ぜても飲まなかったので、スポイトで少しずつ舌に含ませました。
(そうママ28歳・1歳息子・愛知県在住)
鼻詰まりがひどいときは、病院の機械で鼻を吸い取ってもらうと、だいぶ赤ちゃんの呼吸が楽になります。
自宅で鼻を吸う方法もご紹介しています。
先輩ママの体験談:病院で鼻を吸ってもらい楽になった
鼻づまりが酷く、おっぱいを飲むのも苦しそうでした。
眠りも浅いので、ずっと抱っこしていました。
小児科では、細い管を通して鼻水をすってもらえました。
鼻づまりが解消されると、少し楽そうに見えます。
新生児期は、ちょっとでも体調が悪そうと思ったら、すぐに受診したほうがいいです。
(遼ママ38才 8歳娘・3歳&11カ月息子・東京都在住)
4.自宅で鼻を吸い取る方法
助産師
そんな場合は、おっぱいを赤ちゃんの鼻にほんの少し入れてあげると、詰まりが取れることがあります。
鼻水が多いときは
- ママの口で吸い取ってあげる
- ママの息で吸い取る方式の鼻水吸引器で吸い取ってあげる
などの方法があります。
ただし、生後1カ月の赤ちゃんは、鼻の穴も小さくて市販の吸引器ではうまく取れないときもあります。
呼吸が辛そうなときは、病院の吸引器で吸い取ってもらうことがおすすめです。
保健師が薦める鼻水の吸引方法!赤ちゃん・子供の耳に負担をかけずとるポイント
先輩ママの体験談:口で鼻水を吸ってあげる
市販の鼻水吸引器では鼻の穴が小さくてうまくできず、困りました。
自分の口を使って鼻水を吸い上げていました。
それが1番よく取れて効果がありました。
自分の子どもだからできることですが…。
(ひんちゃん28歳、2歳娘、東京都在住)
先輩ママの体験談:鼻水を吸引器で取る、病院にかかって吸入をした
改善方法として、息のしやすいように鼻水を吸引器でとってあげたら、息がスムーズにできるようになって機嫌もよくなりました。
病院では吸入をしてもらい鼻風邪が治りました。
(ママちゃん、子ども2ヶ月、愛知県在住)
5.授乳回数を増やして水分を摂らせ、こまめに着替えをする
風邪を治すには水分を多く摂るのが大切なのは、1カ月の赤ちゃんも同じです。
「水分」と言っても、水を飲ませるのではありません。
授乳回数を増やせばいいのです。
授乳量が増えた分汗をかくので、着替えをこまめにしてあげてください。
先輩ママの体験談:授乳を増やして水分を摂らせた、こまめに肌着を替えた
水分を取らせるために母乳やミルクをこまめに与えました。
また、こまめに肌着をかえて汗でからだが冷えないよう気をつけました。
(yubaaaba26歳・2歳息子・奈良県在住)
6.なるべく抱っこして様子をみる
赤ちゃんの呼吸が辛そうな時は、頭を少し高めに抱っこして様子をみてあげると、赤ちゃんも楽になるかもしれません。
ママも赤ちゃんの様子をよく見てあげることができます。
それでも、タンがからんで赤ちゃんが眠れないようなときは、病院を受診してください。
先輩ママの体験談:なるべく抱っこして様子をみる
あとミルクを吐かないか、という点で心配でした。
なるべく抱っこし、縦抱きにしてタンが絡まないようにして、ミルクや母乳を吐かない様にしました。
鼻水を出やすくしていました。
(かおりママ33歳、8歳長男、6歳次男、2歳三男 福岡県在住)
まとめ
生後1カ月の赤ちゃんの風邪を引いて最も可哀想なことは体力のないことでしょう。1人目の赤ちゃんの場合は、大人が風邪を持ち込まないことで防ぐことができます。
助産師
病院で鼻を吸い取ってもらい、いただいた薬を飲ませると鼻水が止まって呼吸が楽になったので、本当にほっとしました。あとで、知り合いの看護師さんにその経緯を伝えたら、新生児の風邪は侮れない、入院する赤ちゃんもいると聞きました。どうぞ、早めの対応で、赤ちゃんの健康が守られますようにお気を付けください。
母乳の悩みが10日ですっきり!生後1か月から授乳中にはじめた【すっぽん小町】