柔らかすぎてもダメ!0歳児の丸のみを防ぐモグモグ咀嚼の工夫5選

執筆者:保育士歴20年・おもちゃコンサルタント上野まこ
アドバイザー・元産婦人科看護師・山内あかね

モグモグ・ごっくん上手にできますか?

0歳児の赤ちゃんは、まだまだモグモグが苦手な子が多いですよね。
大人は自然と咀嚼して飲み込んでいるものでも、赤ちゃんにとってはそれ自体がなかなか大変なことなのです。

保育士からの一言

prof07_ueno初めての育児の場合は、戸惑いも多いと思います。

噛まずに飲み込むばかりする赤ちゃんに、『なぜいつも噛んでくれないの』と苛立っていませんか?
上手に食べ物を噛む力を育ててあげたいと思ったら、噛む練習方法を試してあげてください。


1.食べさせ方を見直してみませんか?

慣れないうちはこのような流れで食べさせてあげてください。

  1. お母さんがスプーンに食べ物を乗せます。
  2. 食べさせる時には、子どもの口のすぐ前で食べ物を止めます。
  3. ayatama0歳-1歳 (27)
  4. 子どもが自分の意志で口を開き、口の中に入れます。
  5. ayatama0歳-1歳 (28)

山内さん_指さし 右配置このような流れにした方が、子どものペースで食事ができます。
お腹が空いていれば、自分から前かがみになって食べにきますよ。

自らの力で食事をするという気持ちが大切です。


2.子どもの月齢にあわせた食べ物の硬さと大きさを知っていますか?

KLSM夏 (7)
まず、なぜ噛みづらいのだろうか、考えてあげてください。

柔らかさは適していますか?

月齢に応じて、適した硬さというものがあります。
飲み込むことが多いからという理由で、柔らかい食事を与えすぎていませんか?

山内さん_指さし 右配置
食べ物が硬すぎても、柔らかすぎても、実は食べにくいということはご存知ですか?

私たち大人も、柔らかすぎるものはあまり咀嚼せずに飲み込んでしまいますよね。


大きさはどうでしょうか?

小さくても、大きすぎても丸飲みしてしまうのです。

山内さん_指さし 右配置咀嚼に適したあごの可動域があります。
ママもご飯を食べるとき無意識に開く口は、大きく開いた時の3分の1程度ですよね。
また、一人ひとりの発達に適して、余り口を開けたがらない子もいます。


このように、食べやすい硬さと大きさがあると知ってほしいと思います。

どんな硬さのものをあげたらいいの?

どのタイミング(発達段階)で、どんな食事を与えたらいいのか分からないというお母さんも多いはずですね。
赤ちゃんの咀嚼の発達段階を参考にしてみてください。

離乳食の開始~発達初期

KNSL食事 (4)
舌を出さずに口を閉じて食べるようになります。

適した硬さ:ドロドロ状の食事

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発達中期

舌を上顎に押し付けて、潰して食べるようになります。

適した硬さ:舌で潰せる硬さ

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発達後期1

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奥の歯茎で潰して食べます。

適した硬さ:歯茎で潰せる硬さ
※口唇~舌の動きが更に自由になるので発語がでてくるころです。

発達後期2

KLSM夏 (6)
手掴みができるようになり、食べ物を前歯で噛んで口の奥へ運べるようになります。

適した硬さ:歯茎で潰せる硬さ
※スプーンなどで自分の口の中に入れる量の調節の練習をスタートしてあげてください。

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発達完了期

KNSL食事 (3)
咀嚼し飲み込むことが上達してきます。
ただし、噛みきれないものもまだあるので注意してください。
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山内さん_指さし 右配置この流れに沿い、ご自身のお子さんの発達に合った食事を食べさせてあげてください。


3.大人と食べる

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赤ちゃんも一人で食べる食事より、大好きな家族と一緒に食べた方が楽しいですよね。
お母さんが少し余裕を持てるようになったら、家族との食事を試してみてはいかがでしょうか。

prof07_uenoお母さんは赤ちゃんの口の中にご飯を一口入れ、ご自分の口の中にもご飯を入れてみてください。
一緒にモグモグすると赤ちゃんからも笑顔がでてきます。

  • 大人が見本をみせる。
  • 食卓にさまざまなおかずを並べ、彩りを楽しむ。

ちょっとしたことで、赤ちゃんにとって食事が明るいイメージになりますよね。


4.絵本で楽しむ

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食育関連の絵本で、楽しく学ぶこともできます。

prof07_ueno何度も読み聞かせると、子どもの心に残ります。
食事の前に読んだり、親子一緒に『もぐもぐ、かみかみ』などと言って遊んでみてもいいですね。
食事中も絵本のフレーズを引用して楽しみながら、咀嚼を促したいですね。


おすすめの絵本

はらぺこあおむし
はらぺこあおむし

おいしいな!
おいしいな!

5.おやつにもひと工夫を!

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手づかみ食べのできるおやつを作ったり、硬さのあるおやつなど市販のものを取り入れてみてもいいのではないでしょうか?

prof07_uenoただ食べてお腹を満たすだけではなく、楽しく味わい、さらに咀嚼力を身につけたいですね。

赤ちゃんが、「食事は楽しい!」と思えるようにしてあげたいですね。
できなくても長い目で見て、優しい言葉をかけてあげてください。


まとめ

しっかり噛むと唾液が多く分泌され、消化も良くなりますね。
さらに、子どもの肥満防止になりますよ。

赤ちゃんは今、複雑なことを学んでいるのです。
口の中の食べ物を噛み潰し、舌の動きで噛んだものを喉の方に移動させ飲み込むなど、言葉にすると大変さが伝わりませんか?
産まれてまもなくの赤ちゃんが、毎日一生懸命練習を重ね、食べ方を習得しようとしています。

身体の発達面でも、噛むことで顎が強くなり、顎の動きで脳が活性化されます。
重要な働きのある咀嚼力を、成長に合わせて育ててあげたいですね。

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離乳食期は口周りも荒れやすいので、ぜひ上の記事も参考にしてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

保育士・幼稚園教諭・おもちゃコンサルタント 上野まこ

保育士と幼稚園教諭、おもちゃコンサルタントの資格を持つベテラン保育士のライターです。公立保育園で勤務を経て、フリーランスで子育て講座やおもちゃ講座の講師、市の発行する子育て広報誌にコラムを載せてきました。現在は、幼稚園や保育園へ定期的に足を運び、あそびと造形の講師のほか、お母さんたちの相談役として、育児の不安やストレスに耳を傾け、子どもとのかかわり方をアドバイスしています。宮城県に住んでいます。