妊娠超初期症状の寒気は妊娠のサイン!貧血?着床で起こる高温期と低温期の差

妊娠超初期に急に寒気がするのは着床で一気に基礎体温が下がる(インプランテーションディップ)からです。

この時期に基礎体温を測って、妊娠していないと勘違いし
飲酒・服薬してしまう妊婦さんが多いので、気を付けてくださいね。

助産師

妊娠超初期の寒気は貧血のシグナルの可能性もありれます。基礎体温が下がっているだけならいいのですが、妊娠期の貧血はリスクがあるので注意が必要です。

妊娠超初・妊娠初期に貧血の症状で悩まされているママ
できるだけ早く、鉄分が豊富な葉酸サプリを始めてください。

助産師

妊娠中に貧血はめまいやたちくらみから始まり、
眠気・息苦しさ・疲労感といった症状が増えていくことがほとんど。

我慢すると治るものではなく、ちゃんと鉄分を補給しないと
赤ちゃんの成長を妨げたり、
出産時に大量出血の危険があります。

妊娠中に何度も貧血検査(採血検査)を行うのはそのためです。

貧血予防は早めに始めてください。(吐き気・便秘が起こるため)鉄剤が苦手な人こそ、おすすめなのが産婦人科医が監修したメルミー葉酸サプリです。
吸収しやすい鉄分を含んでいるのでおすすめです。

気を付けて!寒気を生理前に感じたら妊娠初期の可能性!?

妊娠をしていると、生理前から妊娠初期症状の寒気がでることがあります。女性の基礎体温は、生理開始日から排卵日までが低温期、排卵日から次の生理までが高温期となります。ただ生理不順などの理由で、基礎体温の変化が正常に起こらないこともあります。

助産師

体の体温が上がる高温期には、低温期と比べて、気温との温度差が増えます。それによって、寒気を感じることがあるんですよ。そのため、妊娠していなくても生理前に寒気を感じる人がいます。それが生理予定日を過ぎても続くときは、妊娠しているかもしれません。

妊娠初期のあいだは、高温期が継続します。ただ妊娠3週に、インプランテーションディップという現象が起こることがあります。着床のタイミングで一時的に基礎体温が下がりますがが、すぐに高温期に戻りますよ。

妊娠初期・妊娠超初期の悪寒が起こる原因は?

助産師

女性の基礎体温は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)によって変化します。生理終わり頃から排卵前まで分泌が増える卵胞ホルモンは、基礎体温を下げる働きがあります。

一方、基礎体温を上げる働きがある黄体ホルモンは、排卵後から次の生理まで多く分泌されます。妊娠すると、胎盤が完成する妊娠16週頃まで、黄体ホルモンが多く分泌され続けるんですよ。基礎体温の変化は0.3~0.5度と、あまり大きくありませんが、寒気やほてり、熱っぽさなどを感じることがあります。

妊娠初期に自律神経が乱れるとどうなるの?

妊娠中は自律神経が乱れるため、体温調節が上手くいかず、体が冷えて寒気を感じることがあります。また、妊娠すると子宮が大きくなり、周りの血管を圧迫します。それによって血液の流れが悪くなり、血行不良で体の末端が冷えてしまうことも少なくありません。
また、つわりの症状として寒気が起こることもありますよ。

助産師

妊娠初期の寒気の中で、注意したいのは、貧血が原因となるものです。妊娠中は血液量が増えますが、ヘモグロビンの量はそこまで増えないため、血液が薄まった状態になります。
そのため、貧血になりやすいんですよ。貧血が重症化すると、妊娠の継続や赤ちゃんの成長に悪影響がでることもあるので、注意するようにしましょう。

妊娠初期の貧血はどんなデメリットがあるの?


助産師

軽度の貧血の場合は、赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。ただ、重症化してしまうと、赤ちゃんへ鉄分や酸素を十分に供給することができなくなります。そうすると、早産や胎児発育不全の一因となってしまうことも。

また葉酸やビタミンB12が不足すると「巨赤芽球性貧血」を引き起こしてしまうことがあります。貧血を予防するため、鉄分だけでなく葉酸やビタミンB12もしっかりと摂取するようにしましょう。より効果的に摂取するために、サプリメントを活用してもいいですね。

妊娠初期の葉酸不足はどんな先天異常を起こすの?

妊娠初期は、赤ちゃんの細胞分裂が盛んな時期です。葉酸には、細胞分裂や増殖を促す働きがあるので、不足すると赤ちゃんに発育障害が起こることがあります。中でも注意したいが「神経管閉鎖障害」です。

助産師

神経管閉鎖障害には、大きく分けて「二分脊椎症」と「無脳症」があります。二分脊椎症とは、神経管の下部が塞がり、脊椎が管の外にできることによる神経障害です。歩行障害や運動障害、排尿・排便障害、知的障害などが起こることがあります。

無脳症は、神経管の上部が塞がることによって、脳が正常に作られない病気です。ほかの臓器には問題がないことが多いですが、脳がないと生きていくことができません。そのため、死産や生後間もなく死亡することがほとんどです。

脊椎二分症・無脳症のリスクを減らすためにどの程度の葉酸が必要ですか?

脊椎二分症や無脳症は、遺伝などのさまざまな要因によって起こるので、完全に防ぐことはできません。ただ葉酸を摂取することで、そのリスクを減らすことができますよ。神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、1日に400μgの合成葉酸を摂取するようにしましょう。

助産師

合成葉酸とは、サプリメントなどから摂取できる葉酸のことをいいます。緑黄色野菜などの食品から摂れる天然葉酸ではないので、注意しましょう。ただ天然葉酸に効果がないわけではないので、バランスのいい食事から葉酸を摂ることも大切ですよ。

赤ちゃんの成長に欠かせない葉酸ですが、過剰摂取は控えるようにしてくださいね。医師から特別な指示がある場合を除いて、1日の摂取量は1mg(1000μg)を超えないようにしましょう。

厚労省はいつから飲むことを推奨していますか?

神経管閉鎖障害のリスクを軽減するためには、実は妊娠してから葉酸を摂取し始めても遅いです。少なくとも妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までサプリメントを飲むことを、厚労省は推奨しています。

助産師

中枢神経系の先天性異常は、妊娠7週未満に起こることが多いものです。そのため、なるべく早めに葉酸を摂取することが大切なんですよ。
「妊娠してから」ではなく「妊娠を望んでいる」段階から、葉酸のサプリメントを飲むようにしましょう。

妊娠初期症状ではない!注意したい悪寒とは?

助産師

寒気にめまいが伴う場合は、脳貧血を起こしている可能性があるので、注意しましょう。妊娠すると、子宮に血液が集まります。そのため脳への血液の流れが悪くなってしまい、脳貧血を起こすことがありますよ。

妊娠初期は、つわりによって十分な栄養が摂れずに、脳貧血になりやすいので、気をつけてくださいね。また、手足などの先端が冷えて寒気を感じるときは、下半身の血流が悪くなっているかもしれません。

体が冷えていると、お腹が張ったり、むくみやこむら返りが起こったりしやすくなります。また逆子や低体重児、常位胎盤早期剥離など、赤ちゃんへ影響がでてしまうこともあるので、注意が必要です。

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