仕事をしている妊娠初期の妊婦さんは、まだお腹も大きくないので周りにもわからず、つい無理をしがちです。
職場では、上司に早めに相談することがおすすめです。
話を切り出しにくいときは、かかりつけの産院で「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらう方法もあります。
母子手帳の後ろのページを拡大コピーして産院で記入してもらい、職場の上司に提出しましょう。
事業主はカードの記載に従って、時差通勤や休憩時間の延長などの対応をとることになっています。
通勤中にお腹を守りたいときや、乗車中に気分が悪くてもつわりの症状だとわかって欲しいときなどは、マタニティーマークを手荷物に付けることもおすすめです。
マタニティーマークとは?
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・ さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの
(厚生労働省「マタニティーマークについて」より抜粋)
ただ最近、大変残念なことに、心無いごく一部の人がマタニティーマークを見て反感を持ち、嫌がらせをする事件がおきているようです。
マークの利用については、ご自身でよく考えた上で判断なさってくださいね。
乗車位置や通勤経路、通勤の時間帯を変えてなるべく空いているところに乗る。
これらをスムーズに行うために、「母性健康管理指導事項連絡カード」や「マタニティーマーク」を活用する。
先輩ママの体験談:仕事中に休めず困った
妊娠初期に困ったことは仕事の面です。
サービス業に勤めていて、日々販売業務もこなしていました。
重い物を持って身体に負担をかけてはいけない事は分かっていたのですが、やはり周りに頼ってばかりはいられなかったので辛かったです。
レジ打ちで立ちっぱなしの業務でしたが、売り場の補充品を見ながら倉庫で一休みするなどして乗り越えました。
(らんちゃんママ28歳・1歳半の娘・0歳3カ月息子・山形県在住)
先輩ママの体験談:満員電車でお腹が潰されないか心配
少しお腹が痛くなっただけでも、「赤ちゃん大丈夫かな…」と不安になった。
特に満員電車に乗るときなどは、急停車や乗り降りで潰されてしまうときにお腹が大丈夫か心配だった。
気になったときは次の検診まで待たずに病院で診てもらった。
お医者さんに「大丈夫」と言ってもらえると安心するので、不安な日々を過ごすよりは病院に行ったほうが精神的に楽だった。
(たろんぼ30歳・1歳息子・東京都在住)
5.妊娠を知らずに薬を飲んでしまったけれど大丈夫?
妊娠に気づく前に薬を飲んでしまった、レントゲンを撮ってしまった、ということはありがちな失敗です。
もう少し慎重に行動していればと悔やまれますが、過ぎてしまったことを1人で悩んでもかえって体調によくありません。
薬の種類やレントゲンの箇所などをメモして、すぐに産婦人科で相談してみましょう。
反省を生かして後のマタニティーライフをより良く過ごせば、最初の一時的な失敗はほとんど影響ないことが多いでしょう。
先輩ママの体験談:レントゲンや薬の赤ちゃんへの影響が心配
妊娠していると知らずにレントゲンをとってしまい、薬を飲んでしまっていました。
赤ちゃんに何らかの影響が出ないかと心配でした。
すぐに産婦人科の先生に相談しました。
常備薬として服用していた薬に関しては、体に影響がないものなどに変えてもらいました。
(まやとる39歳・8歳息子・4歳息子・千葉県在住)
6.上の子にはどう対応してあげればいいの?と不安
2人目のお子さんを妊娠されている妊婦さんの場合、上のお子さんに妊娠のことをどのタイミングでどのように伝えるか、迷うところでしょう。
また、赤ちゃんが生まれるまでに上のお子さんにしてあげるべきことはなんでしょうか?
年が近い場合、上のお子さんと言ってもまだまだママに甘えたい年齢です。
無理に、「お兄ちゃん・お姉ちゃんになるから~しないとダメよ。」と言うと、上のお子さんは赤ちゃんが生まれてくることに対して反感を持ってしまいます。
お子さんをひざに乗せながら絵本の読み聞かせなどして、今のうちにお子さんと過ごす時間を大切にしてあげてください。
その中で、赤ちゃんが生まれることをテーマにした絵本を読んであげてから、機会をみて、赤ちゃんがうちにも産まれることを話してあげてはいかがでしょうか?
赤ちゃん人形を買ってあげて、おむつや洋服などもそろえてあげると、上のお子さんがママのまねをして赤ちゃんのお世話ごっこをして楽しむこともできます。
赤ちゃんのいる新しい生活を、親子で楽しめるように配慮してあげてくださいね。
そうすれば、上のお子さんは自分からお兄ちゃん・お姉ちゃんであることを自覚して、赤ちゃんを大事にしてくれるでしょう。
先輩ママの体験談:上の子への対応をどうしたらいいか不安
2人目の妊娠初期、上の子にどう伝えていくか、下に赤ちゃんが産まれてくることへの心の準備や、食事・着替えなどをどこまでできるようにすればいいかをすごく考えました。
先輩ママに聞いたりもしました。
そして、上の子に「ママのお腹に赤ちゃんいる?」と聞きました。
すると「いるよ、女の子!」と言われました。
それからは、毎日「お腹に赤ちゃんまだいるかなぁ?」と聞いたり、お腹を触ってもらったりしました。
保育園の先生と連携して無理はさせず、でもオムツは卒業させようということで取り組みました。
それまでが嘘のように、おねぇちゃんになるからと1週間でオムツがはずれました。
(Rinママ33歳・3歳娘・1ヶ月娘・神奈川県在住)
まとめ
母親学級などを活用して、わからないことを保健師や助産師に聞いてみるのも1つの方法です。
正常な経過をたどっている妊婦さんなら、必要以上におとなしく過ごす必要はありません。