妊娠調初期症状のひとつに生理前後から始まる頭痛があります。
妊娠した可能性があるなら、バファリンなどのアスピリン系頭痛薬は飲まないでくださいね。
もし妊娠したかな?
と、思ったら葉酸サプリを始めてください。
神経管閉鎖障害という言葉を知っていますか?初めて妊娠したママは知らないかもしれません。
助産師
ママの体の中で葉酸が不足して起こる障害です。葉酸が足りないと赤ちゃんの脳や神経がうまくできません。
葉酸サプリを飲んでいるとリスクがぐっと下がります。
まだ妊娠しているか自信がない…というママこそ飲んでください。厚生労働省は妊娠する2か月前から飲むように勧めています。
ですが、母子手帳で勧めていても知らない妊婦さんが多いんですよ。赤ちゃんのために
初めて妊娠するママは、妊娠9週目で母子手帳をもらって
葉酸サプリが必要だと初めて知ることが多いです。写真を見てください。妊娠9週は頭もしっかりでき始めています。
助産師
妊娠したと自覚した時から飲み始めても本当は遅いぐらいなんですね。
赤ちゃんのために必要な葉酸サプリを飲んであげてください。貧血になったことのあるママ、
野菜不足のママ、
最近ダイエットしていたママは1日でも早く飲んでほしいです。
生理前の頭痛は妊娠初期症状の頭痛の可能性があるの?
助産師
生理前の頭痛は妊娠初期症状の可能性があります。ただ、頭痛だけで判断するのは難しいですよ
または、頭痛のほかに着床出血があった場合は妊娠の可能性が高いといえます。着床は、生理予定日の1週間前あたりにありますから、そのころに生理に比べると少量で期間も短い出血があれば着床出血と考えられます。
妊娠初期症状で頭痛が起こる原因は?
助産師
まずホルモンバランスの変化ですが、着床し妊娠が成立すると黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されます。このホルモンによって妊娠に適した環境が体内につくられるのですが、急激に増えるためホルモンバランスが乱れてしまうのです。また、黄体ホルモンが増加することで脳の血管が広がりやすくなり、偏頭痛が起こるともいわれています。
鉄欠乏性貧血は、お腹の赤ちゃんが成長するために血液の量が増えますが、赤血球の増加が比例しないためです。「水血症」といって血が薄まった状態となり、頭痛の原因となります。
さらに妊娠中は、つわりなどで脱水症状になりやすく血液循環が悪くなります。それを回復しようと血管が拡張するため、神経が刺激され頭痛が起こります。
妊娠中はさまざまな体の変化でストレスも抱えやすいです。ストレスは拡張した脳の血管を正常にするセロトニンを減少させるため、頭痛になりやすいといえます。また、ストレスで血行が悪くなると体が冷え、筋肉がこわばり、肩こりや頭痛にもつながります。
普通の頭痛とどう違う?
助産師
- 白くて粘り気のあるおりものが透明でさらっとしたものに変化した。
- 吐き気や胸やけ、眠気、においに敏感になるなど、つわりに似た症状がある。
- 下痢や微熱など、風邪に似た症状がある。
- 生理前に比べて胸の張りや痛みが気になる。
- 腰痛や腹痛、下腹部痛がある。
- 胃腸に変化があり、頻尿や便秘、下痢になった。
妊娠初期特有のことはないの?
妊娠を待ち望んでいる人にとっては、ちょっとした体の変化が「妊娠かも…」と期待してしまいますよね?妊娠初期症状は生理前の症状と似ていることも多いですが、妊娠初期特有の症状として着床出血があります。
助産師
平均でいつからいつまで
妊娠初期の頭痛のほとんどが、ホルモンバランスの変化が原因とされています。その場合、胎盤ができあがる妊娠15週(妊娠4ヶ月)ごろにはホルモンの状態も安定してきますので、頭痛も治まることが多いようです。
そう考えると、黄体ホルモンが増え始める妊娠3週(妊娠1ヶ月)ごろ~妊娠15週(妊娠4ヶ月)ごろまで頭痛が起こりやすいといえます。[/say]
ただ、「出産直前まで頭痛に悩まされた」など個人差もありますし、貧血や脱水症状、ストレス、筋肉の凝りも原因になります。特に妊娠中は運動不足や栄養不足にもなりがちのため、頭痛が起こりやすい状態ということを忘れないでください。
妊娠超初期・妊娠初期に頭痛薬は飲んでもいいの?
あまりにつらい頭痛の場合は、薬を飲んで症状を和らげたいと思う人も多いでしょう。
しかし、妊娠超初期や妊娠初期にあたる妊娠0~15週(妊娠1~4ヶ月)ごろは、器官形成期といって赤ちゃんの心臓や脳、脊髄など重要な器官が形成される時期です。このころに薬を服用すると、お腹の赤ちゃんに先天性異常などの影響がでることもあります。[/say]
妊娠初期に限らず、妊娠中は自分の判断で安易に薬を飲むのはやめましょう。必ず産婦人科を受診し、症状について相談してください。妊婦でも飲める薬を処方してもらった場合は、用法・容量を守って正しく服用してくださいね。
妊娠初期の頭痛で流産と関係するものはあるのか?
妊娠した女性の約15%が流産に至るといわれ、そのうちの約80%が妊娠12週(妊娠4ヶ月)までに起こるといわれます。
助産師
また、妊娠初期の流産は受精卵の染色体異常がほとんどで、母体側の原因は少ないといいます。頭痛と流産を結び付け、心配やストレスを抱えると頭痛がひどくなる場合もありますから、この時期は心にも体にも負担をかけずに過ごしましょう。
偏頭痛の対処法とは?
助産師
血管が広がることで痛みを感じているので、冷たいタオルや市販の熱さまし用のシートなどで痛むところを冷やしてあげると、血管が収縮し痛みが和らぎます。また、動くと痛みが増したり、光や音に過敏になっているので、暗い部屋で安静にすることも大切です。
緊張型頭痛の対処法とは?
緊張型頭痛は、つわりなどで運動不足になり血行が悪くなることが原因で、首や肩が凝ってしまうのです。特徴としては、後頭部から首筋あたりにずっしりと重たい痛みを感じることが多いでしょう。
助産師
頭痛におすすめな飲み物・食べ物・首周りを温めるグッズとは?
頭痛にお勧めの飲み物は、鎮静作用のあるカモミールなどのハーブティーです。リラックス効果の得られる柑橘系のハーブティーもよいでしょう。
助産師
次に食べ物ですが、頭痛の原因となる冷えには生姜がお勧めです。料理にも使えるだけでなく生姜入りホットドリンクなど飲み物にも使えて便利ですよ。そのほか、こちらも頭痛の原因となる貧血防止には鉄分を豊富に含むレバーやひじき、ほうれん草などがよいでしょう。
また、マフラーやネックウォーマー、ショールなどで首まわりを温めることにより頭痛対策だけでなく、冷え予防にもつながります。首周り用の湯たんぽや温熱パッドなど、首周りを温めるグッズもたくさんありますから、ぜひ試してみてください。
産婦人科を受診するタイミングは?
助産師
病院では、赤ちゃんの「胎嚢(たいのう)」や「胎児心拍」を確認して妊娠を判断します。「胎嚢」や「胎児心拍」を確認できるのが早くても妊娠5~6週(妊娠2ヶ月)のため、早すぎると確認できず、改めて受診ということになります。焦りすぎず、また遅すぎずに産婦人科を受診するようにしてください。
妊娠検査薬はいつから使えるの?
妊娠の可能性を感じたとき、産婦人科へ受診する前に市販の妊娠検査薬を試す人も多いでしょう。妊娠検査薬は性能がよいものが多く、妊娠4週(妊娠2ヶ月)ごろの早い段階で陽性反応が確認できます。
しかし、頭痛などの妊娠徴候があったからといっても、あまりに早いタイミングでは正確な結果は出ません。妊娠検査薬は生理予定日から1週間が経過したころに使うのが一般的です。
助産師