食べづわりの症状が軽くなる方法は?体重と食欲をコントロールしたい人におすすめなこと

ママ

胃の中が空っぽになってしまっただけで、二日酔いのような胸やけと吐き気でとにかく常にイライラしてしまう。吐き気を抑えるためになにか食べたいのに、食べられる職場じゃないからつらい。お菓子を口に入れているのも目立つし、胃がムカムカして集中できず仕事をミスしてしまうのも不安。

少しでいいから、つわりが楽になったらいいのに。

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助産師

食べづわりは、胃になにも入っていないとムカムカが激しくなり、ひどい場合は吐いてしまいますね。
では、楽になる方法や食欲の抑え方を紹介します。

食べづわりの症状とは具体的にどういうものなの?

つわりというと、ものを食べられなくなったり、吐いてしまったりする「吐きづわり」を想像する人が多いのではないでしょうか?食べづわりは、お腹が空くことで吐き気や胸やけが起こるつわりです。

またお腹が空かないようにと食べ過ぎ、満腹になることで、気分が悪くなることもあります。さらにお腹が空いていなくても、常に何かを食べ続けていないと、吐き気がするという妊婦さんもいますよ。

助産師

空腹で気分が悪くなるけれど、ものを食べると吐いてしまうなど、食べづわりの症状は人によってさまざまです。

食べづわりに食べたいヘルシーで腹持ちのいいものとは?


助産師

食べづわりになると、こまめに何かを食べ続けなくては気分が悪くなってしまうので、体重が急激に増えてしまいがちです。
そのため、食べづわり中にはヘルシーで腹持ちがいいものを食べるようにしましょう。以下のようなものが、おすすめですよ。
  • ガム
  • カロリーが低い飴
  • 寒天ゼリー
  • こんにゃくゼリー
  • 小魚
  • 酢昆布

また、お腹が膨れる炭酸水も、食べづわり対策にぴったりです。糖分やカロリーを摂りすぎないよう、無糖のものを選んでくださいね。味がないのが苦手な人は、レモン果汁などを加えると飲みやすくなりますよ。

食べづわりを軽減するため、食事でどんな工夫をしたらいい?

助産師

食べづわりの症状を抑えるためには、空腹にならないようにするのが一番です。そのため、1日の食事の回数を増やしてみましょう。1日に5~6回程度に分けて食事をすると、お腹が空くタイミングが少なくなりますよ。

カロリーや糖分の過剰摂取を避けるため、1回の食事量は少なくするようにしてくださいね。また、就寝前や起床後は空腹になってしまいがちです。
そのため、眠る前に軽食を食べたり、朝起きたときにすぐに食べられるよう、枕元に食べ物を置いておいたりするのも効果的です。

食事をするときは、よく噛むように心がけましょう。そうすると満腹中枢が刺激され、少量でもお腹が膨れやすいですよ。

アメリカのつわり治療事情とは?


日本では、つわりは基本的に「耐えるもの」とされ、よほど重症化しない限り、薬による治療が行われることは少ないです。

助産師

一方アメリカでは、吐き気や嘔吐が持続している場合、薬を使って治療することが推奨されています。

アメリカでつわりの治療薬として使われている抗ヒスタミン薬ドキシラミン(Diclegis)は、日本ではまだ非承認の薬です。また、こちらと合わせてビタミンB6を摂取することが勧められています。ビタミンB6には、つわりの吐き気を緩和させる効果があります。
日本でも、妊娠悪阻の点滴治療に用いられることがありますよ。

ビタミンB6はどうやってとればいいの?

ビタミンB6は、以下のような食品に多く含まれています。

  • バナナ
  • ピーナッツなどのナッツ類
  • 玄米
  • 赤身魚

1日に1.4mg摂取することが推奨されていますが、過剰摂取は手足のしびれなどを引き起こしてしまうことがあります。1日に45mg以上摂取しないようにしましょう。
普通に食事をする分には、過剰摂取になることはほとんどないですが、サプリメントを活用するときは注意が必要です。

助産師

手軽に食べられて腹持ちが良いバナナやナッツは、食べづわりの妊婦さんにもおすすめですよ!

いくら食べても空腹感が治まらないのは、食べづわりが原因?

妊娠初期に、強い空腹に悩まされる妊婦さんも少なくありません。妊娠に気が付く前に空腹に悩まされ始め、その1~2週間後に妊娠がわかるというケースもあります。

助産師

いくら食べても空腹が続く原因は、ホルモンバランスの変化や赤ちゃんの成長のために多くの栄養が必要になることが考えられます。

こうした強い空腹は短期間で治まることが多いですが、食べづわりの症状として空腹が続くこともあります。空腹の状態が続くのはつらいですが、それに任せて好きなだけ食事をしてしまうのはNG!
炭水化物を控えたり、するめなどを噛んだりして、糖分やカロリーを摂りすぎないようにしましょう。

食事のたびに食べられるもの、食べられないものが変わるのは、食べづわりのせいなの?

妊娠初期のつわりの時期は、食事のたびに食べられるものや食べられないものが変わることがあります。食べづわりの場合も、特定の食べものしか受け付けなくなる妊婦さんも少なくありません
ですがスナック菓子など、油分や糖分が多いものしか食べられなくなると、赤ちゃんへの影響が心配になりますよね。

助産師

妊娠初期のあいだは、無理をせず、食べられるものを食べるようにして大丈夫ですよ。ただ、つわりの症状が落ち着いているときは、なるべくバランスの良い食事を心がけましょう
また、ガムやコンニャクゼリーなど低カロリーなものを試してみたり、塩分や油分の少ないものを選んだりすることをおすすめします。

食べづわり以外のつわりの症状がでることもある?

助産師

妊娠初期のつわりには、食べづわり以外にもさまざまな症状があります。特定の臭いで気分が悪くなったり、日常生活に影響がでるほどの眠気に悩まされたり、よだれの分泌が過剰になったりする人もいます。

つわりの症状は、人それぞれで、いくつかの症状が併発することも多いです。また、食べづわりから吐きづわりに移行することもありますよ。つわりは症状によって対処法を変えなくてはならないので、辛いときは一人で抱え込まず、医師に相談してみてくださいね。

食べづわりが起こる理由は?ホルモンが影響は?


つわりが起こるメカニズムは、まだはっきりと解明されていません。いくつかの説がありますが、中でも有力なのがホルモンの変化です。
妊娠すると、妊娠を継続するために、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの分泌量が増えます。

ただこちらのホルモンは、吐き気などのつわりの症状を引き起こしてしまうと考えられています。

助産師

また、妊娠すると自律神経が乱れるので、それを緩和するために身体が糖分を欲するようになり、食べづわりの症状が起こることがありますよ。

また、妊娠すると多くのエネルギーが必要になるので、低血糖になってしまいがちです。そのため、食べても食べてもお腹が空いて、倦怠感や吐き気などの症状が起こってしまいます。

ストレスで食べづわりになることがあるの?

妊娠初期は、身体にさまざまな変化が起こるので、ストレスが溜まってしまいがちです。また、妊娠中はホルモンバランスの変化によって、自律神経が乱れやすくなります。
そのため、妊娠していないときと比べて、ストレスを感じやすくなりますよ。

そのストレスを緩和するため、過食状態になり、食べづわりになってしまうことがあります。さらに食べづわりになると、体重増加が気にかかり、さらにストレスが溜まって症状が悪化してしまうことも少なくありません。

助産師

食べづわり中は、ストレスを発散させる時間を作ることも大切ですよ。

食べづわりはいつ頃から始まる?終わる時期の目安は?

助産師

食べづわりが起こる時期は個人差が大きいですが、妊娠5~6週から始まることが多いです。
早い人では、妊娠4週の生理予定日頃から、食べづわりが始まることもあります。また食べづわりのピークは、妊娠8~11週頃が目安となります。

食べづわりの症状は、妊娠12~16週頃に治まることが多いです。妊娠16週頃に胎盤が完成するので、ホルモンバランスの乱れが落ち着くためだと考えられています。
ただ、人によっては妊娠中期や後期になってもつわりの症状が続くこともあります。

妊娠初期の体重増加の目安は?食べづわりで体重が増えすぎたらどうなる?


妊娠初期の体重増加の目安は、1~2kgとなります。食べづわりの場合は、体重が急激に増えてしまいがちです。ただ、無理に食事を我慢する方が赤ちゃんにとって悪影響なので、過剰な食事制限は控えるようにしてくださいね。

ただ、体重があまりにも増えすぎてしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を引き起こしてしまうことがあります。重症化すると、母子ともに命の危険にさらされることもあるので、注意が必要です。

助産師

カロリーの低いものを選んで食べたり、適度な運動をしたりして、無理のない範囲で体重制限を行うようにしましょう。

妊娠初期はどのくらいカロリーを摂取するといい?

1日のカロリー摂取量は、年齢や活動レベルによって異なります。
以下の数字を目安に1日の摂取カロリーを見直してみるのも良いですね。

〈18~29歳〉

  • 活動レベルが低い(座っている時間が多い)1750Kcal
  • 活動レベルが普通(通勤や買い物、家事、軽い運動などをしている)2050Kcal
  • 活動レベルが高い(立ち仕事をしている、運動習慣がある)2350Kcal

〈30~49歳〉

  • 活動レベルが低い 1700Kcal
  • 活動レベルが普通 2000Kcal
  • 活動レベルが高い 2300Kcal

助産師

妊娠初期は、これらに50kcalプラスした数が目安となります。ちなみに、妊娠中期は250Kcal、妊娠後期は500Kcal、授乳中は450Kcalをプラスしたカロリーを摂取するようにしましょう。

食べづわり食べづわりだと虫歯になりやすい?

助産師

妊娠中は、ホルモンバランスが変化することで、虫歯菌が増えやすくなります。
さらに唾液の性質が変わって量が減るため、口の中が酸性の状態になり、虫歯なりやすくなってしまいます。さらに食べづわりの場合、食事をする回数が増えるため、より虫歯になる可能性が高くなります

しっかりと歯磨きをすることが難しいときは、キシリトールガムを噛んだり、マウスウォッシュを活用したりしてもいいですね。虫歯ができてしまったら、つわりの症状が治まる妊娠中期に歯医者を受診するようにしましょう。

つわりが楽になる葉酸サプリを選んでいますか?


葉酸サプリを正しく選ぶとつわりの症状が軽くなります。妊娠初期は赤ちゃんの重要な体の器官が完成していく時期です。その細胞分裂が盛んな時期に正しい葉酸サプリを選べばママも赤ちゃんも幸せになれますね。

産婦人科医が選んだ葉酸サプリを紹介します。