助産師
妊娠中に増える体重の内訳は、赤ちゃんの体重が約3~4㎏、胎盤が約500g、羊水の重さが約500g、母体の子宮、乳房、血液、水分、脂肪の増加で約3~8㎏、合計で約7~12㎏です。妊娠8週目の赤ちゃんの重さは約20g。母体の体重にはあまり影響が出ない重さですよね。
妊娠中に体重が増えすぎると、たくさんのデメリットがあります。
体重が増えすぎることによるデメリット
- 妊娠高血圧症候群
- 難産
- 妊娠糖尿病
- 腰痛
- 妊娠線ができやすい
- 産後ダイエットが成功しにくい
朝昼晩バランスのよい食事、適度な運動、体重管理アプリなどを活用して、体重管理をしっかりしていきましょう。ただし、体重が増えたからといって、過度な食事制限、激しい運動などのダイエットをすることはやめましょう。
体重管理についての体験談
ひかる・28歳・現在7か月(25週)
産婦人科が自宅からやや離れたところにあるため、万が一の場合の交通手段について、きちんと下調べしておくよういわれました。
また、自宅が遠方ということは、入院となった場合にはパジャマや下着などの入院セットを用意するのに戻ることができないため、常に入院セットも用意しておくよういわれました。助産師さんからは、体重のことをきつく指導されました。
こんなに初期から体重のことをいわれるのかと驚きましたが、つわりが終わるといっきに体重が増えたので、初期からの心がけが大切であったと痛感しました。
妊娠8週の妊婦検診で医師から注意されたこと2.飲酒・喫煙
助産師
妊娠中に飲んだアルコールは胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。赤ちゃんの未熟な肝臓はアルコールを分解することができないので、先天異常、脳萎縮などの原因になることも。
妊娠中にタバコを吸うと、流産率は2倍になってしまいます。早産のリスクもアップするので、身近な喫煙者にも協力してもらってくださいね。
タバコは母体の血流を悪化させ、胎児に十分な栄養が行き渡らなくなり、胎児の低体重のリスクが高まります。また、喫煙する妊婦から生まれた赤ちゃんは、ADHD(注意欠如・多動性障害)を発症する確率が2~3倍に増加するという研究結果も出ているのです。
飲酒・喫煙禁止についての体験談
どなるどだっく・26歳
妊娠8週に不安だったこと:流産
助産師
それでも、葉酸やビタミンEを摂取することで、母体側の原因による流産の可能性下げることはできます。
出血の体験談
ろこにゃん:30歳・子供:2歳と0歳
妊娠8週の過ごし方
助産師
働いている妊婦は、酷いつわり、出血、お腹の痛みなどの症状があれば、仕事を休むことも視野に入れましょう。疲労が蓄積されていくと、マイナートラブルが悪化します。無理は禁物です。また、お腹の赤ちゃんに衝撃を与えないよう、ハイヒールからかかとの低い靴に履き替えるなど転倒に注意してください。
眠気がおさまったら少しずつ早寝早起きの習慣をつけ、体調がよい時は散歩をするなど適度な運動を心掛けていきましょうね。冷え性の人は体を冷やさないように気を付けます。冷えが原因で血行が悪くなり、血行が悪くなることで胎児に十分な栄養が届かなくなります。
過度のストレスが、血行不良を招くことも。ストレスを溜めすぎないように、適度に発散させてくださいね。