助産師
産婦人科で受けたアドバイスをまとめながら、実際にどうするとよいかを紹介していきます。
妊娠中期にどうしよう?と不安に思ったこと・困ったこと7つのまとめ
安定期に入ったからと言って無理は禁物です。
妊娠中期の妊娠5~7ヶ月頃(妊娠16週~28週)を、一般的に「安定期」と呼びます。
助産師
元気な赤ちゃんを迎えるためには、妊娠中期にどんな生活を送れば良いかお伝えします。
助産師
妊娠中期の不安1.軽い出血があったけど大丈夫?
妊娠中の少量の出血は、珍しいことではないようです。
しかし、自己判断せず産婦人科にかかって、赤ちゃんの状態を確認してもらいましょう。
また、
- 疲れて無理をしていなかったか
- 睡眠をしっかりとっていたか
- 体を冷やさないように気を付けていたか
など、日頃の生活をこの機会にチェックしておきましょう。
この機会に、日頃の生活も見直して体調を整える。
先輩ママの体験談:軽い出血が2回あり不安だった
一般的に安定期と呼ばれる時期でしたが、2回ほど軽く出血がありました。
慌てて病院に電話をして診てもらい、結果的には問題なかったのですが、その時は切迫早産などが頭をよぎり、かなり不安になりました。
1回目の出血の時は、焦ってすぐ病院に電話したのですが、2回目の時はもしかして大丈夫かな、という考えも頭をよぎりました。
しかし少しでも不安な気持ちがあるなら病院に連絡して診てもらった方が良いと思い、すぐ診てもらいました。
やはり、自分で判断したり色々調べたりするよりも病院の先生に直接診てもらうのが何より安心でした。
(Kママ34歳・2歳息子・奈良県在住)
日常からできる切迫流産予防法:過労・冷えへの対処
切迫流産を防ぐために、ママが日頃からできることがあります。
それは、過労と冷えを防ぐこと。
過労を防ぐために、夜はしっかり休み、体調不良を感じたら横になることも大切です。
ストレスをためないよう、意識してリラックスする時間を取りましょう。
また、冷えは安産の天敵です!
腹巻やレッグウォーマーなどで、お腹・腰回りや足を温めてあげましょう。
切迫流産になる6つ原因と流産の予防法~不安にならないで!【保健師コラム】
妊娠中期の不安2.切迫流産
出血や腹痛などが、切迫流産につながることもあります。
「切迫流産」は流産1歩手前の状態で、「流産」そのものではありません。
お医者様の指導に従って生活を送れば、妊娠を継続して元気な赤ちゃんを迎えることができる可能性があります。
「切迫流産」と診断されたら、妊娠が継続できるよう、お医者様の指導に従って安静第一にして過ごす。
先輩ママの体験談:切迫流産で、とにかく安静に過ごした
安定期に入ったものの、出血があり、切迫流産と診断されました。
入院するほどではありませんでしたが、お風呂にも入れず、ベッドの上で過ごしました。
先生からOKがでるまで、とにかく安静にして過ごしました。
ベッドで使えるテーブルを購入し、食事や、気分転換にライティングの仕事をしていました。
(いっちぃ・37歳・0歳息子・山口県在住)
切迫流産になる6つ原因と流産の予防法~不安にならないで!【保健師コラム】
切迫流産とは、「流産になりかけている状態」です。
そのため、妊娠を継続できる可能性があります。
切迫流産は決して珍しいことではなく、全妊娠の15%がなると言われています。
妊娠中期の不安3.つわりが長引いて辛い
安定期に入って、つわりが落ち着く妊婦さんも多いので、中期以降もつわりのある妊婦さんは精神的にも辛いですよね。
つわりが長引く場合は、症状が変わりながら続いていくことも多いもの。脱水すると、よりつわりが重くなることがあります。
助産師
つわりが長引いても赤ちゃんは元気に成長できますし、かならず終わるときがきます。アメリカの産婦人科学会で紹介されているつわり緩和方法も参考にしてください。
食べられるものを食べ、水分は十分摂るように気を付けましょう。
また、自分なりにほっとできることや気分転換できることを見つけてみましょう。
マタニティーヨガや散歩などで体を動かすと気が紛れて助かったというママもいれば、眠って休むと楽になったママもいます。
これは、通常のつわりとは違い「妊娠悪阻」という病気の可能性があるので、すぐに産婦人科を受診してください。
食べられるときに食べられるものを口にする。
水分不足にならないように気を付ける。
万が一、水分も十分に摂れないようなときは、すぐに産婦人科を受診する。
気が紛れるものを見つけるのも、つわりをやり過ごすためには有効。
先輩ママの体験談:つわりがひどい、切迫流産・早産で入院、気分の落ち込み
長女の時は出産するまでつわりがひどかったです。
切迫流産、切迫早産になりかけ入院もしました。
妊娠中期、病院の待合室では同じくらいの妊婦さんはつわりも落ち着き「妊婦になった幸せ」をかみしめている様子でメイクもきちんとして綺麗に見えました。
私はというとメイクはもちろんですがオシャレに気を使うことなど思いつきもしないほど具合が悪かったのを覚えています。
そしてこのまま一生気持ち悪いままなのでは?などと思い、姑からは「五体満足で生まれないのでは?」と言われ、悲しさと不安だらけの妊娠中期でした。
でも、つわりはどんなに長くてもゴールはあります。
そして何でも個人差があります。
他人と比べて不安にならないで欲しいと思います。
食欲は無かったのですが、口の中に何か無いと気持ち悪さが倍増でしたので、いつもガムをかんでいました。
不安定になって気持ちがザワザワした時は、「何もしない」事をしました。
起きていると色々な事を考えてしまうので、布団にもぐり寝ていました。
(まゆママ49歳・19歳娘・11歳娘・埼玉県在住)
妊娠中期の不安4.激しい眠気
眠気もつわりの症状のひとつです。
吐き気のつわりと違って一般的には知られていないつわりの症状なので、眠気の強いときは横になって休むのが一番です。
家族や職場につわりの症状であることを話して、休める時間を増やしましょう。
仕事でどうしても眠ることができない時には、眠気をやり過ごす方法を見つけることで対処した先輩ママも多いことと思います。
体を動かす、ミントのガムを噛んでみる、冷たい水を飲む、休憩時間に少しでも寝ておくなど工夫をしてみてくださいね。
車を運転するのは危険ですので、仕事で車を使っている妊婦さんは、眠りつわりの期間だけは車を使わなくて良い仕事に変えてもらえるよう相談することをおすすめします。
仕事上どうしても休めないときは、目を覚ます自分なりの工夫を見つけてやり過ごす。
車の運転は危ないので避ける。
先輩ママの体験談:激しい眠気
激しい眠気に困りました。
いくら寝ても眠くて、仕事中も眠さのあまりボーとしていました。
酷い時には眠たすぎて目も開けらないくらいだったので、立ち仕事が辛かったです。
一日最低でも10時間は寝ないと眠たすぎて仕事にならなかったので、夜の8時には寝るようにして仕事の休憩中など寝られるときには少しでも寝るように心がけました。
改善とまではいかなかったけど、立ち仕事が辛くなるほどの眠気はなくなりました。
(ちび虎ママ32歳・4歳息子・0歳息子・山口県在住)
妊娠中期の不安5.切迫早産の危険性
日本では妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産を早産と言います。
切迫早産は、早産になりかかっている、早産一歩手前の状態のことを言います。
子宮収縮(お腹の張り)が頻繁に起こり、子宮口が開いて、赤ちゃんがでてきそうな状況になっていることです。
そうならないためには安定期でも無理のない生活を心がけ、お腹が張ったらすぐに横になって休むようにしましょう。
残念ながら、体質的に切迫早産になりやすい方や感染などで、妊娠の全5パーセントに早産が起こっています。
お医者様は検診で早産の兆候があれば早期に診断をして、早産予防の措置をとります。
出典:日本産科婦人科学会ホームページ 「病気を知ろう~早産・切迫早産」
かかりつけの産院での定期検診はきちんと受ける。
お腹の張りが、休んでも取れないときは検診と検診の間でも受診して、早めの対処を。
医師の指導に従う。
切迫早産を防ぎたい!子宮頸管無力症の手術と術後の生活と上の子の預け先
先輩ママの体験談:羊水が少ない、お腹の張りが多い
赤ちゃんの発育があまり良くなく羊水の量がかなり少なかったために、赤ちゃんに障害があるのではないかと心配になりました。
また、お腹の張りが多く、張り止めを飲み、自宅安静にしていましたが、自分ではなかなか状況が改善できないので困りました。
赤ちゃんの発育に関しては、妊娠中期に入ってから羊水検査を受ける事にしました。
その結果がどうでても産もうとは思っていましたが、結果問題なしとでて安心しました。
お腹の張りは正産期に入るまでずっと続き、張り止めを飲み、毎日ほとんど横になって過ごす事で乗り切りました。
(にーさんろくまる39歳、5か月娘、フランス在住)
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