助産師
自覚してもらうためにはちょっとしたコツがありました!どんなことをしたらよいのか、ご紹介したいと思います。
夫に父親の自覚を持たせるコツ
男性と女性は体も違いますが、脳の構造も違います。
また、ママと違って自分の体の変化を通して赤ちゃんの成長を感じることができません。
男性は会話などの漠然としたものではなく、視覚や聴覚などによってしか存在感を実感できません。
つまり、視覚的にお腹の赤ちゃんの存在を実感させてあげるのが最もよい方法です。
1.妊婦健診に同行してもらい、お腹の赤ちゃんの様子を見てもらう
男性は女性とは違って、自分自身は身体の変化も当然ありません。
特に、妊娠初期は奥さんの体の変化も見た目には分からないため、父親としての自覚を持ちにくいものです。
そんな時には一緒に健診に同行してもらいましょう。
エコーでは元気に動いている可愛いわが子の姿が見えたり、鼓動が確認できたりするので、きっと命の誕生を実感し喜んでくれるはずです。
また、お医者さんや助産師さんから声をかけてもらうことも、自覚を促すきっかけになるでしょう。
待合室では、お腹の目立つ妊娠後期の人や、小さな赤ちゃんを抱いた人も見ることができるかもしれませんね。
そんな姿を見て、近い将来を想像することで、お腹の子が育っていく楽しみが大きくなるかもしれません。
2.男性目線の妊娠・出産・育児の本や記事を読んでもらう
妊婦向け雑誌の中には、夫向けの特集や記事が載っていることも多いです。
まずはそこから読んでもらうと男性にも入りやすいかもしれません。
女性目線のものはなかなか実感が伴わないので、できれば男性目線や男性が書いたあるとベストですね。
男性目線の妊娠・出産・育児が分かる本を一冊プレゼントしてもいいかもしれませんね。
また、自分が本やネット、病院で得た知識を夫に積極的に話していくことも大切です。
- 具体的にどのようなことに気を付けなければならないのか
- これからどのように変化するのか
そんなことを、時折話題にしながら知識を共有していきたいですね。
3.他の妊婦さんや赤ちゃん連れの家族と触れ合える場所に夫を連れて行く
普段から子どもを見たりする機会がないと、子どもが生まれてくるまで男性は実感を得にくいものです。
夫と一緒に、他の妊婦さんや赤ちゃん連れの家族を見たり、触れ合ったりする機会をもつといいですね。
“妊婦さんってそういうものなんだ。”
“小さな子どもを世話するのってああやってするんだ。”
と、いろいろな想像が膨らんできます。
そんな中で、しだいに、“自分だったらこうしたいな。こうなるかな。”と子どもが産まれ育っていく楽しみが大きくなっていくはずです。
- 役所や病院で行われている両親学級
- 赤ちゃん用品の下見を兼ねて近所の赤ちゃん用品店へのショッピング
- 休日のショッピングセンター
- 公園
などです。
体調の良い時に一緒に出掛けてみてはいかがですか??
出産に戸惑うパパに自覚を持たせるには?
初めての赤ちゃんにパパは喜びいっぱいの反面、どう触れ合っていいのか戸惑っていませんか?
お仕事も一生懸命頑張っているパパは、赤ちゃんとのふれあいがなかなかもてないもの・・・
父親としての自覚も芽生えにくいですよね。
そんなパパに、父親としての自覚をもって、楽しく子育てに参加してもらえるようなコツをご紹介します。
1.夫と赤ちゃんの似ているところを伝える
夫と赤ちゃんの似ているところを少しでも見つけたら、その都度伝えることを心がけましょう。
例えば
- 赤ちゃんの目がお父さん似って看護師さんに言われたよ!
- 笑った顔があなたにそっくり!
- 眠いとき目をこする仕草が似てる!
など、些細なことで構いません。
母親は赤ちゃんを産んだ瞬間から母親になれますが、父親は産まれたからすぐに父親にはなれません。
しかし、自分に似ているところがあればあるほど、それを知れば知るほど赤ちゃんのことを愛おしく感じ、父親としての自覚が芽生え始めるのです。
自分が父親なんだと分かっていても、似ているところを知れば、ますます父親の自覚が増してくることでしょう。
2.お風呂はお父さんの仕事
産まれたばかりの赤ちゃんは大人と同じお風呂に入ることはできないので、ベビーバスを使って沐浴をします。赤ちゃんのお風呂はできるだけお父さんの仕事にしちゃいましょう。
なぜなら母親は授乳、オムツ替え、洗濯・・・と赤ちゃんの身の回りのことをほとんどしますよね。そして、赤ちゃんのお世話をしているうちに自然と母親としての自覚が芽生えます。
しかし、父親は外で仕事をして疲れて帰ってくると、赤ちゃんのお世話を率先してするのはなかなか難しいですね。赤ちゃんとの関わりが少ないと、親としての自覚が芽生えにくいのです。
そこで、せめて一つだけ・・・お風呂に入れてもらうお仕事をお願いしてみてはどうでしょう?沐浴の頃から赤ちゃんをお風呂に入れていれば、赤ちゃんが1ヶ月くらい経って大人と同じお風呂に入るようになってもお父さんとお風呂に入る習慣が続きます。
赤ちゃんとのふれあいを通して、さらに父親らしく成長していくでしょう。
3.赤ちゃんからのメールや写真付きメール
旦那さまとのメールのやりとりもフル活用してしまいましょう!
「いってらっしゃい。」だけよりも、「いってらっしゃいバブ!(赤ちゃんの絵文字)」送ってみる、
「お仕事頑張ってくだちゃい!」など赤ちゃん言葉を使ってみるなどの工夫をしてみます。
これだけでも赤ちゃんの存在を仕事中にも身近に感じられ父親の自覚が芽生えやすくなります。さらに、日中赤ちゃんと過ごしている時の写真をメールに添付して送るのも効果的です。
赤ちゃんがうつ伏せで一生懸命首を持ち上げている写真を撮って、
「僕も頑張ってるからお父さんも頑張ってね!」
とメールを送れば、仕事の昼休みにも父親の自覚を持って、ますます仕事を頑張ろう!と思ってくれることでしょう。
まとめ
赤ちゃんに対して何をしてあげれば良いのか分からず何もできない様子のパパ。
でも、本当はパパだって子どものためにいろいろしてあげたい!と思っているはず。
一緒に育児をしていく喜びを言葉や普段のメールでも伝えながら、うまく参加してもらいましょう。