よだれつわりの症状から楽になる方法は?唾液過多症が起こる原因と粘度の高い唾液・泡対策

妊娠初期の女性
よだれがたくさんあふれてつらいです。

自分の唾液を飲み込むと吐き気がするので、楽になる方法はないでしょうか?
唾液つわりから一秒でも早く解放されたいです

産婦人科勤務中の看護師
よだれが止まらない・飲み込めない。この唾液が多くなるつわりは本当につらいですよね。

唾液つわりの人は、つわりが長引くことが多いですね。
この記事では、よだれつわりの症状やよだれつわりを楽にする方法などを紹介します。

よだれつわりの症状とは?

産科勤務経験のある保健師
別名で唾液過多症ともいい通常より多くの唾液が分泌され、日中はもちろん寝ている間もダラダラとよだれが出てきます。飲み込めないほど多量の唾液が出ることもあり、外に吐き出さずにはいられなくなるようです。

つわりの影響で味覚や臭覚が過敏になっているため、よだれの味やにおいにも吐き気を感じたり、口の中がネバネバする感覚もあって気持ち悪くなります。よだれつわりについて知らない人も多く、話してもその苦しさがなかなか理解してもらえないということも、このつわりの辛い部分ですね。

しかし「出産前後までよだれつわりが続いた」など、ほかのつわりに比べて期間が長いのも特徴ですから、しっかり対策をとっていきましょう。ではなぜ、そんなによだれが多くなるのでしょうか?
原因のひとつにビタミンB6の不足が考えられます。

助産師
つわりによる栄養不足などでビタミンB6が不足すると、それに伴って幸せ体感物質と呼ばれるセロトニンも減少します。セロトニンが減るとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが増加しますが、それによって唾液の分泌異常が起こり、よだれが多くなってしまうのです。

よだれづわりを楽にする方法は?


唾液の分泌異常を押さえられるように、体内のセロトニンを増やす方法を3つご紹介します。どれもすぐに取り入れられる方法なので、体調と相談してできるものから試してみるとよいですね。

方法1 太陽の光を浴びる

セロトニンは太陽の光を浴びることで分泌されますから、過ごしやすい朝や午前中に太陽の光をしっかり浴びましょう。つわりがひどいからといって、ずっと寝ていたり、カーテンを閉め切った部屋にいては逆効果ですよ。

方法2 リズム運動をする

リズム運動はセロトニンによい影響を与えます。リズム運動とはウォーキングやジョギング、階段を登るなどで、食事の際によく噛むという動きも含まれます。

産科勤務経験のある保健師
妊娠初期は無理な動きは控えたいので、5分程度の運動で構いません。体調のよい日は散歩を兼ねてウォーキングを、体調の悪い日はガムを噛むなどしてリズム運動を行ってみませんか?

方法3 腹式呼吸をする

腹式呼吸もリズム運動のひとつでセロトニンによい影響をもたらします。さらに腹式呼吸による深い呼吸は、自律神経を整えストレスを減らす効果もあるので、つわりの軽減に役立つほか出産時にも使える呼吸法です。
下記を参考に5分間ほど試してみてください。

<腹式呼吸の方法>

  • お腹に手をあててください。
  • お腹がふくらむのを意識しながら、5秒ほどかけて鼻から深く息を吸います。
  • お腹の空気を抜くように10秒ほどかけて鼻から息を吐きます。

アメリカの婦人科産婦人科学会で実施されている改善方法とは?

産婦人科勤務中の看護師
アメリカの産科婦人科学会では、つわりの治療にビタミンB6の摂取を推奨しており、実際の実験でも吐き気をはじめとしたつわりの諸症状に改善が期待できると結論づけています

ビタミンB6 は牛や鶏のレバー、かつおなど赤身の魚、にんにく、バナナなどの食材に多く含まれますから、普段の食事にも積極的に取り入れていきましょう。

ただ、ビタミンB6ばかりを考えていると栄養が偏りますし、つわり症状に効果的とされるビタミンB6 の摂取量は食事だけでは補いきれません。ですからビタミンB6 を多く含み、葉酸や鉄分など妊娠中に必要な栄養素をバランスよく含んだ葉酸サプリで、しっかりカバーすることをおすすめします。

助産師
ただし、妊娠中にはあまりとってはいけないビタミンAを同時に摂取する危険があるのでこちらのページで正しい飲み方を確認してください。

よだれづわりになる原因


妊娠前はまさか自分の唾液で苦しむことになるとは想像していなかった、という方も多いことでしょう。吐きづわりに比べると世間の認知度も低く、周囲に理解してもらうのが難しい症状ですが、一体何が原因なのでしょうか。
よだれつわりになる原因として、以下の4つが挙げられます。

原因1 ホルモンバランスの乱れ

妊娠するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌が急激に増え、脳の嘔吐中枢神経が刺激されます。またプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンも増え、それによって胃腸の機能が低下してしまうのです。

産婦人科勤務中の看護師
唾液には消化・吸収を助ける働きがあるため、2つのホルモンが増えることで弱まった胃腸を助けようとして、必要以上によだれが出てしまいます

原因2 水毒状態である

水毒とは中国漢方医学の言葉で、水分の代謝がうまくいかず、必要以上に水分が体の中に残ってしまっている状態を意味します。

産科勤務経験のある保健師
現代女性の半数以上がこの水毒状態であるといわれますが、特に妊娠中は消化機能が低下して水分の代謝が悪くなります。そのため、うまく代謝できなかった水分が唾液として多量に分泌されるというわけです。

原因3 ビタミンB6の不足

つわりによる栄養不足でビタミンB6が減るとセロトニンも減少します。その一方でストレスホルモンのコルチゾールが増えるため、唾液に分泌異常が起こりやすくなるのです。

原因4 妊娠によるストレス

ストレスを感じることでもコルチゾールは増加します。体の急激な変化やつわりなどで妊娠中はストレスを抱えやすいですよね。ストレスが影響してよだれつわりが起きるともいえます。

↓ ↓  楽になりたい人に読んでもらいたいページがこちら ↓ ↓

なりやすい人の特徴は?

よだれつわりになりやすい人の特徴として以下の3つが挙げられます。当てはまるものがあるか、ぜひチェックしてみてください。

特徴1 胃腸が弱い人

胃腸の働きが弱いと食べたものの消化吸収や排泄機能が悪くなり、体の代謝がうまく行えません。その結果、必要以上に体内に水分が残ってしまう水毒状態となります
体の中に溜まった水分は唾液として分泌されるため、よだれつわりを引き起こすのです。

特徴2 栄養が偏りがちな人

ビタミンB6が不足するとセロトニンが減少し、よだれつわりが起きやすくなるとお話しました。そのほかにも栄養不足は、腸の消化吸収を悪くさせ、低血糖状態を招くため、よだれつわりだけでなく他のつわりも引き起こします。

特徴3 ストレスを溜めやすい人

ストレスは唾液の分泌異常を引き起こすコルチゾールを増加させますので、ストレスが溜まりやすい人はよだれつわりになりやすい傾向にあるといえます。

産婦人科勤務中の看護師
また、ストレスは体の冷えをもたらしますが、冷えは胃腸や代謝、自律神経などの機能低下につながるのです。その結果、ストレスはよだれつわりを引き起こすだけでなく、症状を悪化させる要因にもなります。

自宅で唾液が多い場合におすすめしたい唾液対策

自宅で唾液が多い場合の対策法を3つご紹介します。どれも家にあるものでできる簡単な方法ですから、ぜひ取り入れてみてくださいね。

対策1 新聞紙入りのビニール袋に吐き出す

助産師
よだれを飲み込むと吐き気を感じやすいので、いつでも唾液を出せるようにしておきましょう。吐き出すのにティッシュを使うと消費量も多く、ティッシュに水分を奪われ唇がガサガサになりやすいです。

ビニール袋に新聞紙や広告などを入れておき、その中に唾液を出すようにしてみてください。溜まったらそのまま捨てられるので処理も楽ですよ。

対策2 寝るときは枕元に洗面器とタオルをおく

睡眠中でもよだれが溢れてきてしまうという人も多いですが、わざわざトイレや洗面所に行くのは大変ですよね。寝るときに枕元に洗面器とタオルを用意しておけば、すぐに唾液が出せ動く面倒もありません。タオルをくわえながら寝ると入眠しやすいという声もありましたよ。

また、寝ている間に溢れ出た唾液で枕が濡れてしまうことも多いようです。その場合は枕にタオルを敷いておき、こまめに交換しましょう。髪の毛によだれがつかないようターバンを巻いて寝ると、さらに衛生的ですね。

対策3 氷を口に含む

粘着質の強い唾液が出るのもよだれつわりの特徴です。粘つきのある唾液や泡が出る場合は、氷などを口に含むとネバネバ感が減ったという声も多いですから試してみてください。

職場や自宅外で唾液が多い場合におすすめしたい唾液対策

職場や自宅外での唾液対策は人の目が気になるものです。対策法を3つご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

対策1 空のペットボトルを持ち歩く

産科勤務経験のある保健師
職場や外出先などで唾液を出す方法として、空のペットボトルや空き缶などを持ち歩きましょう。飲み物を飲んでいるように見えるので、周りの人に気づかれる心配がなく唾液を出すことができます。

また容器にカバーやタオルを巻いておくと中身が見えず、吐き出す際に唾液が容器から漏れたときも吸収してくれますよ。

対策2 アメやガム、タブレットをなめる

仕事中や会話中など唾液を出せる状況にない場合は、アメやガム、タブレットを口の中に入れておくと唾液の味が紛れ、飲み込みやすいです。ただし、レモンや梅などの酸っぱい系は余計に唾液が分泌されますから、スッキリするミント系を選ぶようにしましょう。

対策3 ツボを刺激する

手の甲側で、人差し指と中指の骨を手首側にたどっていき、手首のしわと重なるところに中泉(ちゅうせん)というツボがあります。このツボはよだれを止めるのに効果的なツボで、いつでも気軽に押すことができますよ。
気分転換を兼ねて休憩や仕事の合間などに、心地よい程度の強さで5~10回ほど押してみてください。

唾液づわりが辛いときの工夫

対策をとっても「やっぱり辛い」という場合に、日常で行えるちょっとした工夫を4つご紹介します。

工夫1 酸っぱい物は控える

梅干しやレモンなど酸っぱい食べものを見るだけで、よだれの量が増えたという経験はありませんか?酸っぱい食べものには唾液の分泌を促す効果がありますから、よだれが多いときは控えましょう。見たり、においを嗅ぐだけでも唾液が出ますから気をつけてくださいね。

工夫2 ウォーキングなど軽い運動を行う

汗をかく、尿の回数を増やす、便秘を改善するなどは体内の水分が排出されるので、よだれの分泌量を減らす効果があります。ウォーキングなど軽い運動は代謝がアップし、汗や尿が出やすくなり便通の改善にも効果的です。

工夫3 温かい物を飲む

体内の水分が唾液として出てしまうよだれつわりは脱水症状に気をつけ、こまめに水分補給をしてください。その際、温かいものを飲むようにすると、体温が上がり代謝もよくなることで胃腸の動きも活発化します。

工夫4 漢方薬を飲む

産科勤務経験のある保健師
漢方薬には、唾液や吐き気の抑制、消化促進に効果があるものもあります。

感じ方には個人差はありますが、試してみたい人はかかりつけの産婦人科や漢方専門の薬局などで相談してみてはいかがでしょうか。

よだれつわりの対策方法をいくつかご紹介しましたが、いろいろ試してみて自分に合う方法を見つけてみてください。つわりは必ず終わりますから、しっかり対策して上手に乗り切りましょう。

この記事を読んだ人が次に読んでいるのはコレ