妊娠1か月は、最終月経の開始日からの2週間と受精・着床が起こる2週間を合わせた4週間です。胎児の発生週数とは2週間のずれがあるため、ちょっとわかりにくいですね。
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例えば、妊娠前のママの体型が「やせすぎ」の場合、赤ちゃんが将来成人病になる確率が高くなります。
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どんなものか知りたい方は、他の記事で説明をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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神経管閉鎖障害(無脳症)についての記事を読む
気を付けて!妊娠1か月は赤ちゃんの臓器形成期
妊娠に気づく前からママと赤ちゃんの健康を守るために、やっておくべきことがたくさんあるのですね。では、妊娠前と妊娠1か月のママの体調や気をつけたいことを見ていきましょう。
妊娠1か月のママの体はどう変化するの?
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受精から約6日かかり子宮に移動すると、そこで着床して妊娠が成立します。妊娠成立は、妊娠1か月の2週の終わりから3週初めのできごとです。
妊娠すると、赤ちゃんを守る「胎盤」の元となる絨毛(じゅうもう)がつくられます。hCGというホルモンが出始めます。妊娠検査薬はこのhCGに反応するようになっています。
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検査をしても陰性とでてしまうことがほとんど。
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では、どんなマイナートラブルを起こしやすいか見ていきましょう。
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妊娠1か月のマイナートラブルの原因1.ホルモンの影響
妊娠3週目に受精卵が着床すると「エストロゲン」「プロゲステロン」というホルモンが分泌されます。
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でもその影響で、同じ平滑筋でできている胃腸の働きがにぶってしまいます。このころ胃腸の調子が悪いと感じるのはそのせいです。
胃腸症状
ホルモンの影響で胃の働きがにぶり消化が悪くなるので、胃もたれ、胃のむかつき症状を感じることがあります。
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妊娠を希望しているママは、胃腸症状があっても市販薬を飲むのは控えましょう。
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乳頭の痛み・違和感
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ホルモンが働いて授乳の準備を始めるので、乳頭にチクチクとした痛みや違和感がでることがあります。
妊娠1か月のマイナートラブルの原因2.葉酸不足
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赤ちゃんの体の各器官がつくられる時期なので、先天異常・形態異常や流産などのリスクが高まってしまうんですね。
胎児の先天異常
妊娠1か月には、受精卵がどんどん細胞分裂して体の器官のもととなる細胞ができてきます。その細胞分裂を支える栄養素が葉酸です。
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脳がない赤ちゃんなので、お腹の中でなくなってしまったり、出産しても数日も生きられないんです。
そうしたリスクを減らすためにもちゃんと葉酸をとりましょう。