妊娠初期の仰向け・うつ伏せ睡眠にはどちらがおすすめ?苦しい理由と楽な寝方の違い

妊娠初期はなれない妊娠で、寝る体制にも気を使います。

助産師

妊娠初期は子宮もそこまで大きくないので、どのような姿勢で寝ても赤ちゃんに影響を与えることは少ないです。
赤ちゃんはお母さんの子宮の中で、羊水に包まれて胎嚢の中ですくすくと成長しています。

ふっくらしてきたのが目立ち始めたら、うつぶせ寝から仰向け・シムス体系へと切り替える頃です。
まだそこまでお腹の大きさが目立っていない妊娠初期のママに気を付けてほしいことがあります。

神経閉鎖障害(無脳症・二分脊椎症)です。

助産師

初めて妊娠したママは知らない人もいるかもしれません。
ママの体の中で葉酸が足りないことで脳や神経がうまくできない先天的な障害です。
葉酸サプリを飲んでいると防げるものです。
まだ妊娠しているか自信がない…というママでも飲んでください。
厚生労働省は妊娠する2か月前から飲むように勧めているのですが、母子手帳で勧めているので知らない人が多いんですよ。

初めて妊娠するママは、妊娠9週目で母子手帳をもらって初めて、葉酸サプリが必要だと初めて知ることが多いです。
でも、写真を見てください。妊娠9週は頭もしっかりでき始めています。

妊娠したと自覚した時から飲み始めても本当は遅いぐらいなんですね。
赤ちゃんのために必要な葉酸サプリを飲んであげてください。

貧血になったことのあるママ、野菜不足のママ、最近ダイエットしていたママは1日でも早く飲んでほしいです。

妊娠超初期に飲みたい!

妊娠初期は仰向けで寝ても問題ないの?

妊娠初期は体調がすぐれないことも多く、一日の大半を寝て過ごすこともあると思いますが、寝るときの姿勢によって赤ちゃんへ影響があるのではと心配になる人もいるのではないでしょうか。

助産師

人が寝るときには、仰向き、横向き、うつ伏せがありますが、うつ伏せや仰向けは赤ちゃんを圧迫してしまうのではないかと思いがちですが、寝る姿勢によって赤ちゃんへの負担が大きくなることはありません。どの姿勢で寝ていても大丈夫です。

妊娠初期に仰向けで寝ると赤ちゃんに悪い影響はないの?


胎嚢と羊水は赤ちゃんを保護する目的にありますので、赤ちゃん自体がまだ小さい妊娠初期ではお母さんが仰向けで寝ても、胎嚢や羊水で十分に赤ちゃんを守ることができます。
赤ちゃんへの影響を考えて十分に睡眠がとれないことのほうが赤ちゃんへ大きく影響を与えますので、お母さんの寝やすい姿勢でゆっくり休息をとることが大切です。
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このころの妊娠初期の子宮の大きさ・胎児の大きさはどれくらい?

女性にある子宮という臓器は妊娠していない時は鶏の卵の大きさぐらいです。
妊娠の超初期といわれる時期ではそこまで大きな大きさの違いはなく、子宮内膜の厚みが増し、受精した卵子が着床しやすくなっています。
妊娠超初期では胎児を確認することはできず、胎嚢の大きさで胎児の成長を見ていきます。受精卵が着床すると、そこから急速に子宮と赤ちゃんは大きくなっていきます。

助産師

妊娠3か月ころには子宮は手のこぶし大の大きさ胎児の大きさは5mm~10mmですが、妊娠5か月ごろには子宮は子供の頭の大きさ程度に大きくなり、胎児も約9センチ程度まで成長します。

睡眠時の体勢を簡単に変えられない人はどうしたらいい?

寝るときの姿勢が赤ちゃんにとって悪影響を与えるかもしれないと心配になって、横向けに寝るようにしてみても、実際朝起きると、仰向けやうつ伏せになっていることはよくあります。
どれだけ寝ている間に気を付けようと思ってみても、寝ると人は無意識になってしまうので睡眠時の寝るときの体勢や習慣を簡単に変えることはできません。

助産師

意識しただけでは寝ている時の体勢や習慣を変えることはできませんが、クッションを利用することで寝ている間も寝姿勢を維持することができます。
5000人のママが選んだ妊娠初期に飲みたい葉酸サプリランキング

【注意が必要?】妊娠初期の寝姿勢の注意点

妊娠初期において何よりも大切なことは、リラックスしてゆっくりと休息を取ることです。妊娠初期は赤ちゃんにとっても、お母さんにとってもとても重要な時期です。その大切な妊娠初期に無理をしてしまうのは、お母さんの健康や赤ちゃんの成長に影響をきたしてしまいます。

助産師

お腹の中の赤ちゃんを気遣うあまりお母さんが無理をしてしまっては、赤ちゃんも十分に成長することはできません。気になる気持ちもわかりますが、まずはリラックスして過ごせる姿勢で過ごすよう心がけましょう。

妊娠初期は睡眠中の寝がえりは危険?大丈夫?

助産師

妊娠するといろいろ気になりますが、寝ている間のことまで意識的に変えることは難しいことを説明してきました。寝返りを打つことで赤ちゃんに何か影響があるのではないかと心配になるかもしれませんが、寝返りも妊娠初期に関しては影響ありません。

寝返りを打たないことで逆にお母さんに影響を与えてしまいます。寝返りを打たないことで、血流が悪化し、同じ部位が圧迫され続けることになり、床擦れや腰痛、血液循環の悪化につながる恐れがあります。ベッドから転落しないように気を付ける必要はありますが、寝返り自体が赤ちゃんに影響することはありません。

仰向けで寝ると気分が悪くなる時の対処法

妊娠すると今まで仰向けで寝ていたのに、仰向けで寝ることがつらくなるようになることもあります。また妊娠初期においてはつわりによって、仰向けで寝ていると吐き気を感じる場合が多くみられます。
食後に仰向けになっていると、普段よりも大きく成長している子宮が、胃を刺激して気分が悪くなることもあります。

助産師

妊娠初期に仰向けで寝ることで気分が悪くなるようになって来たら、食後にすぐに横にならないように注意することも必要になります。
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【妊娠初期の仰向けの注意点】寝ているとき一番大切なことは?

妊娠初期において何よりも大切なことは、リラックスしてゆっくりと休息を取ることです。
妊娠初期は赤ちゃんにとっても、お母さんにとってもとても重要な時期です。その大切な妊娠初期に無理をしてしまうのは、お母さんの健康や赤ちゃんの成長に影響をきたしてしまいます。

助産師

お腹の中の赤ちゃんを気遣うあまりお母さんが無理をしてしまっては、赤ちゃんも十分に成長することはできません。気になる気持ちもわかりますが、まずはリラックスして過ごせる姿勢で過ごすよう心がけましょう。
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【妊娠初期の睡眠】時間と質

お母さんの寝姿勢が、赤ちゃんにとって悪影響を及ぼさないためにいろいろと考えて工夫しているお母さんもいるかもしれません。しかし、お母さんの寝方や寝姿勢よりも大事になってくるのは睡眠の時間と質です。

助産師

赤ちゃんが苦しくならないようにと気にしすぎて、寝つきが悪く寝不足になったり、熟睡できなかったりしていては、赤ちゃんとっても良くありません。妊娠初期ではあまり心配しすぎず、リラックスして睡眠がとれる姿勢で過ごすことが大切です。

仰向けで寝るのをやめるタイミングはいつから?


どのような姿勢で寝ていても大丈夫とお話ししてきましたが、いったいいつまで仰向けで寝ることはできるのでしょうか?徐々にお腹が大きくなると、仰向けやうつ伏せがしんどく感じるようになります。

助産師

お腹の大きくなるスピードには個人差がありますので、自分が仰向けで寝るのがつらくなるようになれば仰向けで寝るのをやめるようにしましょう。一般的にはお腹が目立つようになるのは妊娠5か月ごろになりますので、そのころから仰向けはしんどくないか注意しておくといいでしょう。

仰臥位低血圧症候群に注意が必要な理由とは?

妊娠中期以降の妊婦さんが寝る時に注意しておかないといけないことがあります。それは仰臥位低血圧症候群といわれる病気で、大きくなった胎児と羊水によってお母さんの体の血管の一部が圧迫されることによって引き起こされます。この仰臥位低血圧症候群では、お母さんの体の中の血管が圧迫されて、血流が悪くなることで様々な症状がでてきます。

助産師

はじめはお母さんが気分が悪くなる程度ですが、重症化すると意識を失い、お腹の赤ちゃんへの血流も悪くなり影響を及ぼします。

仰向け寝がよくないのはなぜ?

妊娠中に仰向けがよくないといわれているのは、この仰臥位低血圧症候群が起こりやすくなることと関係しています。妊娠中期以降はお腹の中の赤ちゃんも大きくなり、羊水も増え、子宮自体がとても重くなります。

助産師

お腹が大きくなった妊婦さんが仰向けで寝ることで、妊婦さんのお腹の中に走っている大きな血管は、大きくなった子宮で圧迫されます。そうすると血流が悪くなり、お母さんの気分が悪くなったり、意識を失ったり、お腹の赤ちゃんへも影響がでてきます。

仰向け寝で苦しい!もしかして仰臥位低血圧症候群かも?

妊娠中期以降のお母さんは仰向けで寝ていて苦しい場合、仰臥位低血圧症候群を発症している可能性があります。今までに比べて、仰向けで寝ることがしんどくなった、仰向けで寝るとなんだか寝苦しいというのは、大きくなったお腹でお母さんの血管が圧迫されている可能性があります。

助産師

寝苦しいのに仰向けで寝続けていると、意識を失ったり、赤ちゃんへの血流が悪くなったりという恐れがありますので、仰向けで寝苦しさを感じたら、すぐに体勢を変えてください。
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妊娠中におすすめの寝方は?

助産師

妊娠中期以降の仰向けでの睡眠は危険であることがお分かりいただけたかと思いますが、ではどのような姿勢で寝れば安全に、リラックスして寝ることができるのでしょうか?
妊娠中におすすめの寝方として、シムス位があります。

シムス位とは横を向いてうつ伏せで寝て右足を曲げ、右足の膝の下に枕やクッションを入れて楽な姿勢になるように調整します。家にある枕やクッション、タオルなどを使用するほかに、抱き枕を使用するのも効果的です。
シムス位で寝ることにより、仰臥位低血圧症候群のリスクが下がるだけでなく、全身の力が抜けて、寝つきがよくなるためとてもおすすめの方法です。

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【妊娠初期のあおむけ寝】寝ているとき、お腹が張るのはどんな時?

妊娠初期でもお腹の張りを感じることがあります。お腹の張りは、お腹の中で赤ちゃんの成長に伴って起こることもあり、妊娠初期においてはお腹の張りというよりも、ガスがたまっている感じや違和感として感じることがあります。

助産師

通常お腹の張りは、長時間立っている時や、動きすぎた時によく起こりますが、妊娠初期には寝ている時に感じることもあります。妊娠初期では急速に子宮が大きくなっているので、そのために、お腹の張りを感じることがあります。
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妊娠初期に張りを緩和させる方法は?

助産師

妊娠初期のお腹の張りを緩和させる方法として、まずは体を温めることです。
体が冷えていると、こわばりお腹も張りやすくなります。したがって、まずは保温して様子を見ましょう。

その後もお腹の張りが続く場合は、横になって休憩をしましょう。
長時間立っていたり、歩いていたりすることで強くお腹が張ることもあります。そんなときは無理をせず、横になって休憩しましょう。
妊娠初期はまだ不安的な時期で、お腹の張りが続く場合、切迫流産などの危険な状態であることも考えられます。お腹が張って気になる場合は担当医に相談するようにしてください。

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