妊娠を心待ちにしていると、まだ早いとはわかっていても、ついついフライングで妊娠検査薬を試してしまうもの。そんなときにでた判定結果は、本当に正しいのかどうか悩むところです。ここでは判定結果の見方と、妊娠初期症状について説明していきます。
フライング妊娠検査は妊娠していても陰性になることがある
妊娠検査薬は、受精卵が子宮内膜に着床したことによって分泌される、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(以下、hCG)が、尿中にでているかどうかによって、妊娠を判定します。
- 生理予定日から検査可能な検査薬
- 生理予定日の約1週間後から検査可能な検査薬
ただ、フライング検査の問題は妊娠していても陽性反応が出ない場合がある点です。
助産師
フライング検査の判定結果をどう受け止めたらいいの?
- 判定線が出ない
- 判定線がでた
- 判定線が薄くでた
この3つのケースについて、妊娠の可能性と注意すべきことがあります。
判定線が出ない
助産師
フライング検査の場合、判定結果が陰性だったとしても、妊娠の可能性はまだあります検査可能日がきて、判定結果がハッキリするまでは、おなかの赤ちゃんに影響のある喫煙・飲酒をストップし、薬の服用も控えましょう。
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判定線がでた
助産師
妊娠を継続できない子宮外妊娠や、妊娠ではない胞状奇胎という病気などの場合でも、検査薬は陽性反応を示します。検査薬で陽性反応がでても安心せずに、きちんと産院で調べてもらいましょう。
判定線が薄くでた
フライング検査の場合、時期が早くてhCGの数値がまだ低いため、陽性反応がでても、判定ラインが見本よりもかなり薄くでることがあります。この場合も、妊娠の可能性があるので、検査可能日を待って再度検査をしてみましょう。
助産師
化学流産は、受精卵の問題によるもので、防ぐことはできません。残念な結果ではありますが、ママの体は赤ちゃんを受け入れる準備がきちんと整っているということ。化学流産後は妊娠のチャンスも高くなるので、次の妊娠に向けて前向きに妊活を行なっていきましょう。
生理予定日前に妊娠初期症状がでることは少ない
妊娠初期症状は、生理予定日を過ぎたころから出始めると言われています。ですから、生理予定日前にフライング検査をした場合は、基本的に妊娠初期症状はありません。
助産師
妊娠初期症状の有無だけでは、妊娠しているかどうかを判断することはできません。ですから、妊娠初期症状がまったくなくても、不安になる必要はないので、安心してくださいね。
妊娠初期にはさまざまな不快症状がでる
- 眠気
- 熱っぽさ
- 体のだるさ
- 体のさまざまな部位のむくみ
- 便秘
- 頭痛
- 胸の張りや痛み
- 吐き気や嘔吐
- においに敏感になる
- 食べものの好みや味覚の変化
助産師
初期症状にはすべて妊娠によるホルモンの変化が関係する
妊娠すると、ママの体のホルモンバランスは、妊娠前と比べて大きく変化し、さまざまな不快症状を引き起こします。
助産師
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