妊娠超初期のおりものは白くてベタベタ?生理前との違いは色と水っぽさと体験談

この時期のママにとにかく注意してほしいことがあります。

妊娠初期のおりもの

妊娠超初期のおりものの色は白?茶色?ピンク?量はこんなに違う!体験談と助産師のアドバイス

健康な女性のおりもの

• 無色透明かやや白っぽく少し粘りがあるもの

異常がある場合のおりもの

• 黄色っぽい、黄緑色
  クラミジア感染症、子宮内膜炎、淋病、トリコモナス膣炎などの病気の疑いがあります。
• 血液が混じったおりもの（茶おり）
  排卵期にある排卵出血の可能性や、そうでない場合は不正出血の可能性があり、子宮頸がん、クラミジア感染症などの病気の疑いが考えられます。
• 酒粕っぽいぼそぼそした形状
  カンジダ膣炎の可能性があります。
• 水っぽく量が多い
  クラミジア感染症の症状でもありますが、妊娠超初期症状の場合もおりものが水っぽくなり、大量になることもあるため妊娠の可能性も考えられます。

妊娠超初期はおりものの量が増える？水っぽい？

妊娠が成立すると、黄体ホルモンの働きが活発になります。
また、子宮内膜を厚くするために分泌されるエストロゲンとの相互作用でおりものが水っぽくなり量が増えます。

妊娠超初期はおりものは色が白くなったり、匂いがかわる？

粘り気が増し中には白い塊がでる場合もありますし、着床出血があった場合はおりものが茶色になる場合もあります。
また、妊娠によりおりものの酸性が弱まりますので匂いは無臭に近くなります。

妊娠超初期に茶色のおりものがでる原因は？

妊娠超初期のおりものは、着床出血により茶色になることがあります。
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する時に子宮を傷つけることで出血します。

茶おりがでる期間としては、着床するといわれる生理予定日数日前～生理予定日に見られ、期間は約1日～3日間となります。
着床出血が見られるのは全体の妊婦の2％ですので出血が起こる人は少ないのですが、一方では、生理と同じくらいの出血があったという人もいます。

茶褐色のおりものとともに下腹部痛があるときは？

妊娠超初期には、下腹部痛が起こることがあります。
痛みが起こる原因は、妊娠成立により子宮が大きくなり始めることや、ホルモンの影響が考えられます。
また、着床する時に受精卵が子宮内膜へ深く潜り込もうとすることで、子宮内膜を傷つけることでも痛みが起こります。この時に出血することがあり、その出血は着床出血と呼ばれています。

また、妊娠するとhCG（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）というホルモンが妊娠して初めて分泌されます。
このホルモンによって体内バランスが乱れて腹痛を引き起こします。
妊娠超初期の下腹部痛の症状は、チクチク、ズキズキと鈍い痛みや筋肉が引っ張られるような痛みが現れます。

そもそもおりものとは？どんな役割があるの？

おりものはべたべたしたり、ムレの原因になったりマイナスなイメージが強いかもしれませんが、実は私たちの体にはなくてはならない大切なものです。
では、おりものの役割とは具体的に何なのでしょうか。

• 大腸菌や雑菌を洗い流してくれる
  おりものの中に含まれる「善玉菌」によって菌が膣内で繁殖するのを防いでくれます。
• 受精を助ける
  排卵期のおりものによって精子が卵子の所へ行くのを手助けします。

生理周期によっておりものも変わる？

では周期ごとにどう変わるのでしょうか。

• 卵胞期この時期は排卵に向けて卵を育てていく期間になります。
  おりものは生理周期の中で量が少なくなり、若干サラサラとした感じになり色はやや白っぽくなります。
• 排卵期排卵期は受精の手助けをするために生理周期の中で一番おりものの量が多くなる時期です。
  色は無色で若干粘り気が強くなりゼリーのような形状になります。
• 黄体期
  おりものの量は排卵期にピークを迎え、その後は徐々に減っていきます。
  また、色は白く濁った状態になり、生理に向けて徐々に匂いがきつくなっていきます。

• 生理前
  生理前のおりものは量が増え始め、血が混じることがあるため茶おりやピンク色になる場合があります。
  匂いは少しきつくなり粘度が強くなります。

着床出血の体験談を100人に聞いた!生理との違いは量と色!経験者の痛み・時期の平均

妊娠している場合、おりものはいつから変化しますか？

おりものの量が増える原因は、妊娠したことで子宮内膜を厚くするためにプロゲステロン、エストロゲンというホルモンの働きが活発化することです。この時のおりものは排卵期と同じくらい量が増えます。

この時期葉酸サプリはなぜ必要か?

厚生労働省では、妊娠3か月前から胎児の神経管閉塞障害のリスク低減のために、400μg/日の葉酸を摂取するよう勧告しています。

神経管閉鎖障害には、生まれた時に腰の部分に腫瘤があったり、脳に腫瘤ができることで発育ができない無脳症なども起こります。
先天異常の多くは妊娠直後から妊娠10週以前に発生しており、特に中枢神経系は妊娠７週未満に発生します。
このようなリスクを回避するために、妊娠超初期には葉酸サプリを摂取することが大切です。

葉酸サプリをとること

一方、食品から摂取した葉酸はポリグルタミン酸型の葉酸なのですが、その葉酸は体内に吸収される際に摂取量の約50％まで減少します。
そのため頑張って400μgの葉酸を摂取しても実際に体内に吸収されるのは200μgとなってしまうのです。
そのため、厚生労働省はモルグルタミン酸型葉酸のサプリメントを摂取するよう勧告しているのです。

妊娠超初期症状のおりものと異常なおりものの見分け方は？妊娠超初期におりものに鮮血が混じるのは異常？

また、もし流産の危険があるような出血の場合は、下腹部の痛みを伴います。

もし茶おりや鮮血が混じってしまっても下腹部痛が無い場合は、すぐに流産の可能性が高いというわけではありませんが、異常が見られた場合は病院へ行きましょう。
そしてもし鮮血や茶おりがだらだらと続いてしまったり、合わせて下腹部の痛みを伴うようでしたらすぐに産婦人科へ行くようにしましょう。