妊娠初期症状の下腹部痛と生理痛はほぼ同じ痛みと言われるのですが、
妊婦50人に下腹部痛と生理痛の違いを聞いたところ生理痛のほうが絞り出す痛みに近いと感じた人が多いようです。
助産師
もし妊娠したかな?
と、思ったら葉酸サプリを始めてください。
神経管閉鎖障害という言葉を知っていますか?初めて妊娠したママは知らないかもしれません。
助産師
ママの体の中で葉酸が不足して起こる障害です。葉酸が足りないと赤ちゃんの脳や神経がうまくできません。
葉酸サプリを飲んでいるとリスクがぐっと下がります。
まだ妊娠しているか自信がない…というママこそ飲んでください。厚生労働省は妊娠する2か月前から飲むように勧めています。
ですが、母子手帳で勧めていても知らない妊婦さんが多いんですよ。赤ちゃんのために
初めて妊娠するママは、妊娠9週目で母子手帳をもらって
葉酸サプリが必要だと初めて知ることが多いです。写真を見てください。妊娠9週は頭もしっかりでき始めています。
助産師
妊娠したと自覚した時から飲み始めても本当は遅いぐらいなんですね。
赤ちゃんのために必要な葉酸サプリを飲んであげてください。貧血になったことのあるママ、
野菜不足のママ、
最近ダイエットしていたママは1日でも早く飲んでほしいです。
妊娠初期症状のおなかの痛みは生理痛とどう違うのか?チクチク?鈍痛?
生理前の腹痛に似ているので妊娠初期症状かどうかを痛みだけで見分けるのは難しいです。
妊娠初期症状は
- 子宮のあたりがチクチクと痛む
- 下腹部が引っ張られるような痛み
- 下腹部がムズムズする
といった下腹部痛があります。
人によって痛み方が違ったり、感じなかったりと妊娠初期症状は個人差があります。
助産師
妊娠初期症状に下腹部痛が起こる原因
妊娠初期症状が起こる原因は着床した胎芽(赤ちゃんのお部屋)を育てるために子宮が大きくなろうと収縮していることで腹痛が起こったりホルモンバランスの崩れで痛みが起こります。
生理痛の原因
生理痛が起こる原因は生理前にプロスタグランジンという子宮を収縮させる成分が分泌されます。その収縮によって経血を子宮外に押し出しているのですが、この際に痛みを感じます。
妊娠初期症状だった場合、下腹部痛以外にどんな変化が体にあるの?
助産師
まず、胸が張る・腰が痛くなる・下痢になるなどの症状があります。これらは生理前に起こりやすい症状なので妊娠初期症状とは見分けがつきにくいですね。
妊娠初期症状ならではの症状をあげると、
- おりものがいつもと違う
- 疲れやすい
- よだれが多くでる
- 頻尿になる
- 喉が乾きやすい
- 体温が高くなる
などの症状があります。
助産師
受精から着床までの期間は?
受精から着床までの期間は7日間です。その間に受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮へと移動します。子宮に到着してから着床が完了するまでにおよそ5日かかります。つまり、排卵から着床までの期間は2週間ほどしかありません。
着床をしたら妊娠した状態になります。これから体の中では胎盤を完成させるために必要なhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が作られます。このhCGが増えると妊娠検査薬に陽性反応がでてきます。
妊娠初期の生理痛のような痛みはいつ起こる?
助産師
妊娠が発覚した頃に子宮が大きくなる痛みを感じたり、その大きくなった子宮に圧迫された靭帯などが引きつったような痛みがでてきます。この痛みは、突然起きることも多いですが、長時間立ちっぱなしの時や動きすぎた時、体が疲れたときに出やすい腹痛です。
痛みを感じたら、なるべくゆっくりしていてくださいね。
妊娠超初期症状の下腹部痛の対処法は?
妊娠初期の腹痛はとても不安になりますよね。でも、この時期に自己判断で市販薬や湿布に頼るのはやめましょう。
自分でできる痛みを和らげる方法は、
- 冷やさないこと
- リラックスして横になること
- 無理をしないこと
です。
薬を使っても大丈夫?なぜ使ってはダメ?
薬の使用は胎児の奇形性を引き起こしてしまう可能性があります。
妊娠4週未満ならかぜ薬などを飲んでしまっていても影響は少ないのですが、妊娠4週以降は重要な体の期間が作られている時期です。
助産師
安定期に入ると器官や神経の形成は完成していますので、薬の影響は少なくなります。
助産師
おなかの赤ちゃんのために、今ママができることは?
お腹の中にいる赤ちゃんのためにお母さんができることは、おなかの中で赤ちゃんが快適に過ごせるようにしてあげることです。
快適な環境を作ってあげるためにはまず、お母さんの体を冷やさないとことが一番大切です。
助産師
冷えないように
- 1枚羽織るものやひざ掛けを持ち歩く
- 冷たいものはなるべく避けて常温やあったかい飲み物を飲む
- 足首の近くに子宮のツボがあるので足首が冷えない洋服選びをする
という3ポイントを心掛けてください。
どんな場合には病院にかかったほうがいいの?
妊娠初期と呼ばれる4~15週目までは、流産のしやすい時期です。
初期の腹痛には心配のない痛みと危険な痛みとがあります。
突っ張るような痛みやズキズキ、チクチクする生理痛のような痛みはほとんどが心配のいらない痛みです。
病院に行った方がよい痛み
- 強い下腹部痛が長時間続く
- 歩けないほどの痛みが突然襲ってきた
こうしたときは病院で診てもらうといいでしょう。
助産師
強い痛みがあったとき、出血があったときは病院に行く目安です。
どんな痛みは危険?子宮外妊娠の可能性もある?
妊娠初期に起きる腹痛の中には、危険性の高い痛みもあります。その一つが、子宮外妊娠によって起きる痛みです。
子宮外妊娠というのは卵管などの子宮以外の場所に着床してしまった妊娠のことを言います。
助産師
妊娠検査薬を使うタイミングは?
妊娠検査薬は妊娠すると分泌するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが50mlu/mlに達すると陽性反応がでるという仕組みになっています。
助産師
そのため、生理予定日1週間頃から使用可能となります。ですが、人によって上昇するスピードは違いますので、個人差があります。
最近は早期妊娠検査薬という製品も売られています。こちらは25mlu/mlで陽性反応が出ますので生理予定日から使用することができます。早めに知りたいという方はこちらがおすすめです。妊娠検査薬はドラッグストアなどで購入することができます。